PIRELLI PZero Runflat  

【再レビュー】(2024/05/26)

交換してから250km程走りました。交換直後よりも、タイヤ自体が若干マイルドになった感じがします。充分に馴染んだようなので再レビューしていみます。

まず、心配していたランフラットの硬さですが、旧P-ZERO Runflatが段差を乗り越えたときにドスンドスンという響き具合だったとすると、新しいPZ4は「カツンカツン」という、少し硬質で、空気圧を高めた浮き輪を叩いたときに響くような、そんな音と振動具合です。まぁ硬さを感じるといえば感じるのですが、質感が変わりました。交換直後は安っぽくも感じましたが、馴染んでくると（慣れてくる？）悪くはないかな、という印象です。

走った印象としては、車が軽く、ステアリング操作でひらひらと走れるようになった印象です。なんとなく、サイドウォールのしなりが増えたような気もします。以前は、少し速度を高めてコーナリングして、ロールしない不思議な車でしたが、今は若干自然なロール感を感じます。

なにがどう変わったのか、詳しい仕様とか数値はわかりませんが、走っていて軽快で、気持ちよく、乗り心地も良くなったと感じます。とはいえ、3万キロ走ったタイヤとの比較なので、その分は差し引かなければいけませんが。

そしてもう一つ、雨天時のグリップです。一般道であれば、当然問題有りませんし、前モデルでも問題なかったです。気にしているのは雨の高速です。これはまだ未体験なのでなんとも言えませんが、新品時の溝が6.5mmという浅溝仕様なので、雨量の多めな高速は心配です。

しかし、1年点検時の記録を確認したところ、タイヤの残り溝は前後共に5.5mmでした。1万キロ少々走ってその残り溝ということは、多分新品時は6.5mm前後だったと予想できます。とすると、新しいPZ4で浅溝になった、というよりも、もともとこの程度の溝の深さだった、ということのように思います。

となると、雨天高速でのグリップ感、といか安定感は、はやり雨量が多い場合には排水能力が肝になってくると思われるので、全タイヤからあまり進歩はないのかな、という予想になります。パターンが最適化されて排水能力が向上していればあるいは…といったところですが、考えていてもわかりませんので、6月の梅雨シーズンを待ってみましょう。

ということで、不安も残りますが、総合的には良いタイヤで、購入して満足しています。