
というワケでワケアリ車両の整備です。
前回、バルブボディを分解したところのパーツ…
『オイルパン』
(まずはATオイルをドレンから抜きましょう。
このMC12のATはデフの下にドレンがあります。
そして、6㎜ネジで止まっているオイルパンを外す。
特に問題なく離れます。
出来るだけマイナスとかではなく、スクレーパーを使用する。
車体に付いてても簡単にバルブボディの分離、交換も出来ます。
しかしオイルラインにオイルがかなりあるので、でかい受け皿、段ボール、ウエスをシッカリ用意する。)
『バルブボディ上』
(ソレノイドバルブなどが並ぶ。
車体からすればコイツが下にはなるが、ミッションケースからバラしたら、基本はコイツを上にする。
スチールボールのバラけ対策でもある。
あと使われている6㎜ネジは三種類。
『7』と表示したネジは20㎜で、ソレノイドバルブなどの固定用。
『※』みたいな表示のヤツが二種類(金、銀色)。
金がミッションケース固定用。
銀はバルブボディ上下固定用。あれ?逆だっけ?
ま~オイルストレーナは無視して、表面上の金銀のボルトを外すとミッションからは離れる。
更に言うとオイルストレーナの下にバルブボディ上下固定ネジが隠れてます。)
『ガスケット上中間』、
『バルブボディ中』
(スチールボールがあるので傾けないよう慎重に扱う。バラすな危険、ひっくり返したりしないコト。)
『ガスケット中下間』
『バルブボディ下』
(ここもスチールボールがあるので慎重に扱う)
となります。
バルブボディ上、中、下バラして広げて並べる。
バルブボディの中と下のスチールボールがバラけないように分解。
それぞれ並べて、写メをとって写メ加工でスチールボールの位置にチェック。
数も数えましょう。
オイラはここで…
『そういやバルブボディ下の裏側ってどんなんだっけ?』…ポロポロ…ポロリ……
…
Σ( ̄□ ̄;)あ…
もう手遅れで…
スチールボールの収まる溝があるのが分かった。
しかし、溝とボールの数が合わない…
展開図を出してもらうか~
いや、まずネットで検索…
出ない…
クルマ屋に相談…
部品屋に電話…
バルブボディが表示された展開図が来た…
その中が欲しいのだが…部品番号がない…まさか…
もう一度、部品屋へ問い合わせ…
クルマ屋『…あぁ~やっぱり?うん。アイツ。あのマニアックなヤツ。ええ。はい。言うときます。じゃ。失礼します。
おい…やっぱ、その中はないらしい。アッセン交換らしいぞ。そんなトコの展開図なんか初めて出したらしいし。非分解らしいぞ?つーか、
『ドコのヤツね?』
って聞いてきたから、
『あのマニアックなヤツ』
って言ったら…
『ATとかバラす暇あったらアナゴ持ってこい』って…
部品屋もダメか…
なら部品をパクってくるしか…
って、ワケで今日、MCワゴンR後期らしきものから頂いてきました。
K6AのVVTで、NA
エンジン。
後期仕様なら4速の可能性が高い。
ウチのバラしてるクルマは13年、F6Aターボの4速なワケで。
オイルパンやバルブボディの取り付けにはクリアランスに余裕があるのだから、K6AとF6A共用ではないかと…
そーであってくれ…
そして4速と3速ではバルブボディは違うだろうから…
4速であってくれ…と希望を持ちつつ、車体に付いたATからバルブボディのみを頂いた…
ガレージで見比べ…
部品番号一緒です。
番号の下に『←5』と表示…
もう1個の方は『←6』
さて?
回りを見比べ…違いがわからん
中身を確認…肝心なバルブボディ下を見比べる…
スチールボールが足りない…
ドコへ消えたのか…
まーこれでATについてのデータが手に入りました…
ATトラブル、『変速ショック』『変速しない』ことに関しては、今回のバルブボディ展開で治る可能性が出て来ました。
AT修理に10万20万出さずに済むかも知れません。
ATをおろすことなく、修理が出来れば尚、嬉しい。
しかし、この場合は、トルコンからそのオイルラインギアやクラッチを触れないオイルが抜けないので、ダメ元でチャレンジしましょう。
どうせダメ元ならば、古いATには禁断のATオイル交換をやりましょう。
なにが禁断なのかワカラナイ方の為に…
オイルが新しくなると、溜まったスラッジが一気に流れ出してストレーナやオイルラインに詰まるというコトらしい。
(今回部品取りしたバルブボディの中身は結構スラッジが溜まっていた。)
バルブボディの上にまずストレーナ…
あとガスケット部に小さなフィルターが二ヶ所ある…
おそらくはこの二ヶ所が問題なのでは?
写真アップはまた今度。

Posted at 2012/10/09 08:12:26 | |
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