早いもので、来年1月にはボクスターが最初の車検を迎えます。
なんだかんだで長く保有しているんですよね。最近はあまり出番がないのですが。
もちろん新車で買ったのである程度長く乗りたいと思っていましたが、使用頻度に対してこれほど手放す気持ちが湧かない車も久しぶりかもしれません。
当初は通勤や遊びに乗りまくっていたので、年間1.5万km以上でしたが、最近はめっきり乗らなくなって、年間5000kmも行かないくらい。距離は2万を超えた位です。
ということで、ちょっと前ですが718に試乗した経験を踏まえて「718と981」の比較を書いてみます。
ポルシェのお約束として
「見た目があまり変わらないときは中身が大きく変わる」
のパターンです。
試乗車はオプションおテンコ盛り。足回りもスポーツシャシとPASMが搭載されていました。
インパネにナビが映るのは便利っぽいけど、ナビを使わない私にはあんまり関係ないところです。
メーターの見やすさは相変わらずです。乗り換えた時の違和感の無さは、欧州車に美点の一つだと思います。
で、目黒界隈をぐるっと乗りましたが、余りに違う車になっていて驚きました。
当然と言えば当然なのですが、エンジンが変わるとクルマは本当に変わるものです。
パワーが確実にUPしているのですが、中域の加速重視なので「速い」というより「乗りやすい」印象です。
もちろん私の981ボクスターよりは速いです。体感的にも、数字的にも。
ただ、昨今のハイパワーな車に慣れていると、「乗りやすさ」の方を強く感じます。
思ったよりクルマの軽さは感じなかったです。(直4になってどれだけ変わるか興味深かったのですが)
これは、私のボクスターが車高調をいれてたりするのも要因かも。ノーマルの981と比較したら、軽さを感じたかもしれません。
ご参考までに。
そして、音が変わってた。野太い排気音。頭文字D世代には突き刺さる、かつてのマフラー交換したライトチューン国産ターボ車のような熱くなる音。
いかにも「ターボ車やでえ」という排気音と、トルク変動が分かりやすい秀逸な過給コントロールは、30~40代のスポーツカー好きを虜にする要素です。
ただ、981ボクスターとは別の性格なので好みは分かれるのかも。
エンジンを回して行ってパワーを引き出すようなエンジンでは無いので、走る楽しさの質が違うんだろうなあ。
普段使いでの乗りやすさは圧倒的に718です。間違いない。追い越し等のシチュエーションでも使いやすいし疲れないと思う。
「ポルシェに乗るぞ」という意識を持って乗るには981が良いのかもと思います。718は普通に乗れ過ぎてしまう。乗用車としての利点を得た、疲れない車としては718は優秀です。
もちろん、全開にしたらすごく速いし、エキサイティングな走行が楽しめます。718はスピードレンジが一つ上でしょうし。
このへんは、私が素の981を選んだ理由にあるのかもしれません。
「日常使いで全開にブン回したい」
「一般道や高速のスピードレンジで、アクセルを踏めないストレスを感じたくない」
この2点を重視して選んだ結果が、素の981です。Sも試乗しましたが、相当に速い。そこまで速いと欲がでてGTSがいいかなとか、オプションいろいろ入れたいなとかなって、結果1000万を超え、それならF430とか前期ガヤルド買えるよなあとか雑念が湧いたってのもありますが。
一方で、普段使いでたくさん乗るとか、BMW系や国産スポーツカーなどからの乗り換えでそれなりにパワーも欲しいなら718だと思います。
基本的なシャシの出来が極めて優れいているボクスターケイマンだけに、エンジンや足回りの変更にとても敏感に乗り味が変化します。
純正オプションはもちろんの事、社外パーツも豊富な車種なので、選ばれる際は「何のために買うのか」という部分がぶれると、決めるのがとても難しくなると思います。
後悔しないポルシェ選びには、「自分が欲しいポルシェはどんなポルシェなのか?」を突き詰めるか、とりあえず買ってから考えるしかないんじゃないかなあ。
(私も997GT3をファーストポルシェに選んでいたから、981のチョイスはシンプルでした)
とかなんとか言っても、結局クルマはフィーリングとインスピレーション。乗ってみて感じるのが一番。さあ、夏は試乗に行こう!!
追伸
このまえ国内に出張した時、機内で「一緒にお写真いかがですか?」と言われて、一応撮ったけど、何のサービスなんだ!?いや、サービスなのか??教えてANAさん!!
Posted at 2017/07/27 16:41:13 | |
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ポルシェ | 日記