「また集いたい」想いと、「もう二度とないかもしれない」散りゆく桜のような刹那・・・。
なぜかそう感じずにはいられなかった。
少々哀愁を含んだ書き出しになってしまったが、1年我慢した上で参加した今年のベスモ同窓会。まずは今回の参加に欠かせないレーシンググローブ,レーシングシューズ,ヘルメットを購入する時まで遡りたい。
淡路島経由で行けばいいものを、往路と復路で気分を変えたい。そんな父譲りの我儘のもとに松山から一路関西方面にフィットを走らせる。瀬戸大橋を渡り倉敷からは山陽道,途中から中国道に合流した日には、余りのアップダウンの激しさに焦りを隠せなかった。
昼食を含めた数回の休憩を含め約6時間。渋滞で有名な宝塚のトンネル区間を抜け中国道を降り大阪方面へ道なりに進むと、「OMP」の旗が健在である。兵庫は宝塚市にある、名は「アンダーレ」。立地上狭い駐車場に右往左往しながらも、ようやく店の扉を開ける。
あの「日本一速い男」で有名な星野一義選手のレーシングスーツ(F3000で日石がメインスポンサー)が飾られている中、早速要件を伝える。予算を伝え、ペイントを含めたヘルメット,レーシングシューズ,レーシンググローブをお勧めのメーカーでと。
するとヘルメットに関して大問題が発生した。どうやらペイントが間に合わないとのことである。すっかり「1か月程度」で完成すると甘い予測をしていた私にとっては寝耳に水の真実であった。おまけにペイントのデザインを当日持って行っておらず、担当の北川氏の顔も流石に明るくない。
結果から言うと、デザインが半年もかかるものではなく1か月半で完成はした。予想以上にクールな出来が嬉しい誤算であったくらいであった。
しかしこれだけは声を大にして言いたい。
私のようにシーズン開幕前にバタバタと余裕無くヘルメットのペイントを頼みこむのは、お店の方のみならずペインターさんにも大変なご迷惑がかかる。是非ともペイントを頼まれる際は、半年以上の余裕を持っていただきたい!また、今回無理な納期に対して真摯に対応してくださったペインターさん及びアンダーレの北川氏には心より感謝申し上げたい。
因みにもうご存知かもしれないが、ヘルメットのベースデザインは今回のベスモ同窓会にも来られる中谷明彦氏。それに色を変更し、黒の部分をガンさんの赤にする。最後までアイルトン・セナ氏のレプリカと迷ったが、中谷氏のフルフェイスを拝見する機会が少なく、さらにはレプリカも希少であることから「オリジナルにはいい」と考えた次第である。
さて、「ヘルメット事件」はここまでにして、シューズとグローブ選びに移ろう。色々なメーカーがある中で、お勧めであったのが「プーマ」と「OMP」である。他のメーカーに関しては「ピー音」が混じるくらいの大人の事情があるので言及は控えるが、特に「プーマ」に関しては北川氏の弁にも熱が入る。
今までF1のフェラーリやメルセデスAMGでの供給実績があるプーマであるが、評判に関しては聞くことがなく老舗に比べ新参者のイメージが強かった。しかしながら実際に手に触れると作りの良さが分かる。特にレーシングシューズはそれが顕著であり、「人が合わせる道具」ではなく「人に合う道具」であることを顕著に感じた。ここではピー音連発の裏話が炸裂した。今回は予算に若干の余裕を持たせていたので迷わず購入を決意できた。但しシューズに関してはプーマの場合かなり足幅がタイトであるので、ワイドな場合はOMPの方を勧めたい。
少々話が逸れるが、本当に自分の足幅が広いか否か。これは是非一度足幅を測定して頂く事を勧めたい。本当は足幅がワイドではないのにワイドの靴を履いており知らぬ間に靴底が偏摩耗していた、というのは実際によくあることらしい。かくいう私もこのパターンであり、思い込みというのは全く怖いものである。人間でいう靴は車でいうタイヤである。高い買い物になるかもしれないが、ぜひ自分の足に合った靴を選んで頂ければと思う。
満足な買い物が終わった所で今回はアンダーレを後にした。何より北川氏の真摯な対応のお蔭で満足した道具選びができた。因みに北川氏もベスモの愛読者であった。
Posted at 2015/05/06 13:57:50 | |
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