![[XV-02] 組立その4 ○惑の足回り・・・比べて分かるその変化 [XV-02] 組立その4 ○惑の足回り・・・比べて分かるその変化](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/blog/000/046/344/764/46344764/p1m.jpg?ct=9c82794a596c)
「○惑」が気に入ったので今回も使いました。
タイトル通り今回は足回りを見ていきます。
XV-01と比べることでその設計思想を想像して楽しんでみました。
そして、XV-01とXV-02の走行特性の違いを理論的に推測し、実走してそれが合っているかどうか確かめようと思っています。
タイトル写真は高さ19mmのレールを2本並べ、その上にダンパーを外したXV-01とXV-02を並べた様子です。
XV-01は思いっきり改造して楽しもうと思って買ってみたものの、ある程度組み立てた状態で放置していた物です。
ついでにデルタボディもゲットしておこうという思惑もありました。
閑話休題
ではまずリアサスから。

XV-02の方がダンパーはロアアーム側がより外側に、上側はより内側になり、高さも高くなっています。
そしてアッパーアームは長く高く、デフ中心が高く、ローアームのシャーシ取り付け側が低くなっています。
ロアアームの外側も低くなったように見えますが、なぜかXV-02に着けているタイヤの方が直径が小さいのでその影響だと思います。
特筆すべきなのはXV-02が19mmという高い車高でもアームが外上がりになっていることですね。
しかもタイヤ径がちょっと小さめなのに。
XV-01の方はほぼ水平です。
シャーシ側のアーム取付位置を下げてロールセンターを下げたということで、よりロール重視になったのが見て取れますね。
アッパーアームはかなり長くなりました。
取付角度もロアアームと平行というか、むしろ外が狭いように見えます。
それだけだとバンプでキャンバーがポジティブ方向に変化してしまうんですが、アッパーアームの方が若干短いので打ち消し合って、キャンバー変化はほとんどないようです。
ロールが大きいならキャンバー変化量も大きくした方がいいと思いますので、ちょっと謎です。
実は一つ思い当たることがありますが、それについては後述します。
ロアアームのダンパー取付位置がずいぶん外側になりましたが、これはむしろフロントヘビーなXV-01の方が内寄りにしてあったんだと思います。
ダンパーの取付位置が外側になった分、XV-01と比べてレバー比が小さくなります。
レバー比が小さくなるとサスペンションのストローク量に対するダンパーの作動量が多くなります。
そのためにXV-02では長〜いダンパーを採用したんじゃないかと思っています。
ところで、上の写真でXV-02の妙なところにモーターが乗っているのは重りです。
実は両車ともシャーシ裏が微妙に平らじゃないので、シャーシを平面の上に載せても重量バランス次第で傾いてしまうので。
あと、XV-01の方はデフとドッグボーンを着けていないので比べづらくてすいません。
では、デフとリアアップライトをまとめて比較します。

ご覧のようにデフがずいぶんデカくなりました。
TB系のデフはもっと小さいはずですがそれではラフな走行に耐えられないと思ったのか、それともTT-02との共通化を優先したのか。
企業サイドからすれば非常に冴えたやり方であることは理解できますが、個人的にはXVに最適化した物を作って欲しかったと思っています。
なので、まだ見ぬXV-03に思いを馳せつつ、XV-02のパーツを使ってXV-01を更に改良しようなどと考えていたりもします。
リアサスを更に見ていきます。

デフの位置が上がった分、ロアアームとスイングシャフトの角度がすごいことになっています。
そのため、バンプ時にはシャフトがジョイントカップに押し込まれ、リバウンド時には引き出される動作になります。
キャンバー変化でも同様のことが起こるのでキャンバー変化量を抑えているんじゃないかと勘ぐっています。
スキッド角についてはサスブロックでつけたわけではなく、ナチュラルについています。
それは「その1」でも書いたように、ギアボックス全体が傾いているからです。

結果、フロントは逆スキッド、リアは正スキッドがついていて、ピッチングを抑える方向に働きます。
ここもロール重視と言えますが、それがギアボックスを傾けた理由なのかは不明です。
単にデフギヤを少しでも低い位置にしたかっただけなのかも。
続いて、皆さんお待ちかね。
ロングダンパー仕様との比較です。

XV-02を初めて見た時「ダンパーステー高っ」と思ったんですが、意外にも説明書の指定位置ではダンパー上部の高さはほぼ同じ、ボディポストに関しては高さが下がっています。
あと、写真には記入していませんが、リアのアップライトの変更でユニバーサルシャフトが前後共通になったのは嬉しい改良点です。
では、フロントに行きます。

フロントサスはアッパーアームが長くなったのとキャスターブロックが変わっただけですのであっさりと。
写真ではXV-01のロアアームが見えませんが、やはりサスマウントが下がった分XV-02方がロールセンターが低くなっています。
(微妙な違いですが)
あと、XV-01はフロントアクスルよりも前にモーターがあるので仕方ないのですが、顎が前に出ていて打ちやすい感じ。
対してXV-02はバンパーの高さを上げたのに加え、顎をキッチリ引っ込めていますのでジャンプの侵入がかなり楽になるでしょうね。
そしていよいよロングダンパー仕様とのフロント比較です。

はい、リアと同じくXV-02の方が低いです。
発売前に画像だけで見ていたときは絶対高くなっていると思ってたんですけどね。
あ、でもエボ3のボディをフィッティングしていたと時には低くなってるかもな〜と思っていました。
(本当ですよ)
では締めの一枚です。
(締めなのにいい加減な写真ですいません)

XV-02はシャーシがスリムになった上にサイドに向けてせり上がっていて、タイヤ付近や前端と後端もせり上がっているというロールやジャンプに配慮した設計であることがうかがえますね。
しかも長いダンパーを採用しながらダンパーステー下げることで車高も上げる方向に。
そして、ロールセンターを下げつつ重心を上げるという、どんだけロールさせたいんだよって設計でもあります。
ただ、ロールを増やす設計なのにキャンバー変化量とキャスター角を減らしてきたことは気になります。
その辺りを意識しつつ、今週末には走り比べをしたいなーと思っています。
走り比べをするのは魔改造のXV-01ミドルダンパー仕様ですが。
では、今回はこの辺で。