2次エア吸いエンジン不調修理 其の1
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
中古車で購入したスポーツスターですが、納車の日にバイク屋さんから自走して帰るとき、アクセル開度一定で速度60km/hくらいの走行時にエンジン回転がばらつく感じでギクシャクして調子悪いと思っていました。大排気量のくせに低速のトルクも弱く感じ、その速度域では4速以上では普通に走れませんでした。
しかし、色々ググってみると走行時ギクシャクするのはノーマルのインジェクションハーレー では普通の事らしく、排ガス規制の関係で燃調が薄めの為インジェクションチェーンをすると良くなるとの情報が出ていました。
今まで国産車しか保有した事の無い私は、「ハーレー ってこんなに乗りにくいのを皆、普通に乗っているのか?それにしても調子悪いな」と、この時点ではこれが普通なのかと思っていました。
アイドリングも高めに感じていて少し下げたかったのでインジェクションチューニングをどこかのショップへ依頼する事も考えましたが、コストもかかるし、面白そうなので出来れば自分でやってみたいと思い、自分のスマホで手軽にアイドリング回転や燃料の調整出来るというバンス&ハインズのFP3を試しに購入。
燃料を濃くしてみたら確かに調子が良くなって5速でも60km/h定速走行が出来るようになりました。
しかし、まだ違和感を感じていました。
その後の別の日、ETC取付け後の作動を確認するのを兼ねて、スポーツスターで初めての高速道路走行をしたのですが、高速道路を降りてすぐの赤信号を停止する時にエンジン回転がアイドリング回転にスムーズに落ちませんでした。
「この感じは燃料が薄くセッティングが合っていないキャブレター車で経験した事とよく似た症状で、FP3で燃料を濃くしてある筈なのにこの様な症状が出るという事は2次エア吸い込みくらいしか燃料を薄くする要因が無いのでは?」
と思い付き、「ハーレー 2次エアー」とググってみると情報が出てきました。ハーレーはインマニからの2次エア吸いは古くから弱点のようです。
パーツクリーナーをインマニ付近に吹き付けて簡単に確認出来るとの事で、試してみるとエンジン回転に変化が出たので2次エア吸いによるエンジン不調なのだと確信しました。
2
キャブレター車の場合は、マニホールドフランジのボルトを外すのに特殊な6角レンチが必要のようですが、
インジェクションスポーツスターのインマニを取り外すのはとても簡単なので、外して点検しました。
手順はエアクリーナーを外す
燃料ホースをタンクから外す
必要に応じて燃料タンクやアクセルワイヤー、各センサー類のコネクタを外す
そしてマニホールドのボルトを外せばインマニを外すことが出来ます。
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フロントバンク側
パッキンがきちんと密着していれば全周に密着痕が付く筈ですが、下側は当たりが弱かったみたいです。
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リヤ側はエンジンのコーティング剤?か雨水か何か吸われて出来たような汚れがあり、やはりパッキンの当たりが悪かったことがわかりました。
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リヤバンクフランジのパッキンの様子
当たり面にシリンダ同様の汚れが付着しており、密着が悪かったことがわかる。
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このまま同じ純正パッキンに交換しても良いのですが、再発する可能性もあるらしく、調べてみるとハーレー の工具などを取り扱っている北川商会さんでエボリューションエンジン用の対策パッキンが売っている事を知り、早速取り寄せ、試してみることにしました。
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上の物が対策品です。当たり面の幅も純正パッキンと比べて広く、オイルシールのように金属が入っています。
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元通りに組み付け、いざ試運転!
かなり調子が良くなった気はしたが、まだ違和感を感じパーツクリーナーで再度確認してみたら残念な結果に
其の2へ続く
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