
(こどもが「エアバッグは低速では作動しない」と言っていたので,速度によらず加速度により作動することの説明です)
*運転席,助手席エアバッグの作動条件
「車両前方から大きな衝撃を受けたとき」
具体的には

(画像はBRZの取説より)
とあるので,20~30 km/hで走行していて,それがコンクリート壁にぶつかるような場合の,急激な減速(瞬間的に速度30 km/hから0 km/h~マイナス=跳ね返される)になる,大きなマイナスの加速度をGセンサーが感知したときに,エアバッグが作動する。
ちなみに新車解説書によるとGセンサーはフロントの左右2個と,センターコンソールに1個の計3個ある。
ニュートンの運動方程式より,車にかかる力
F は,車の質量
m,加速度
a とすると,
F =
ma
なので,衝突時の(短時間に非常に大きな力)=(衝撃)が車にかかり車は停止~反発しますが,衝突前の速度での慣性で,乗員が前方に投げ飛ばされ,その際の衝突を緩和するのが,プリテンショナーつきのシートベルトとエアバッグということになります。
(なお,サイドエアバッグは側方からの衝突時に乗員の頭部(カーテンエアバッグ)と前席乗員の胸部,腰部(シートエアバッグ)を保護しますが,運転席エアバッグとは作動条件が異なります)。
以上の話は慣性系でなりたつので,極端な話,車が停止中にバックしてきた車が30 km/h以上の速度でぶつかってもエアバッグが開くはずですし,
衝突安全性をテストするのに,毎回コンクリート壁にぶつけていると
車が何台あっても足りないので,上のビデオで4:54あたりから出てくる collision simulator,つまり,
*動いている車を静止している壁にぶつけるのでなく,
*静止している車を瞬間的に後退させて,衝突と同じ衝撃を与え,
車を壊さずに衝突実験しているというのが分かるかな(^_-)-☆
ちなみに北米では,最近は「正面衝突」は現実的でない(運転手は衝突の回避操作をする)ので,small overlap(1/4オフセット衝突)が車の衝突安全性の新しいテスト方法になり,1/4オフセットだと横方向のGもかかるのでサイドエアバッグも展開するけれど,
SUBARU Foresterのようにsmall overlapにもいち早く対応した車は乗員の安全を守れるけれど,プリウスのように正面衝突~1/2オフセット衝突しか考えていない車は,乗員が運転席エアバッグとサイドエアバッグの間をAピラーの方に飛んでいって,ダミー人形が殉職(T_T)
するような悲惨な結末になる。
また,エアバッグは形や車によって細かくチューニングされているので,BRZやレヴォーグのエアバッグつきステアリングをインプレッサにつけかえると,メーカーの保証は受けられず,自動車保険でもエアバッグなしと同じ扱いになる。
*
エアバッグ開かせるGセンサーは一軸式なので,段差に乗り上げたり,穴に落ちたりするような,車の向きが急激に変化する場合は,運動量は不変なので,Gセンサーは急激な減速=衝撃が起こったと思って,エアバッグが開くことになります。
(画像はBRZの取説より)
*
とここまで書いて,ステアリングリモコンつけるためにカプラー買おうと思って,BRZのエアバッグ外した写真
見ていて,新車のはずのBRZのステアリングに「脱着(交換)した形跡」があるのに気付いた。
これって,
を意味しているような気が...
*
今日は仕事終わってから,ドアミラーウィンカー用ののれん分けハーネス
作りました。とりつけは,今一番寒い時期なので内張外すときクリップ壊したりする恐れがあるので暖かくなってからする方が良いと思うけれど。
U(・(ェ)・)U
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車のこととか | 日記
Posted at
2014/02/22 01:54:49