るりはりのブログ一覧

早いもので、最愛の祖母が亡くなって二年が経ちました。
祖母が逝ってしまった直後は、もう立ち上がれないかと思ったほどでしたが、色々と問題はあるにしろ、今は何とか生きています。
彼女が好んで着ていた着物を仕立て直して作ってもらった小物入れは、今の私の宝物でありお守りでもあります。

そんな、私にとってはある意味で母親以上に大切な存在だった祖母の三回忌を終えて、とある料亭で親戚一同とお食事会をしました。
父親が手配したお店なので、私は詳細は一切知りませんでしたが、行ってみてビックリ。
私が先発隊で最も早くお店に着いたのですが、外で水撒きや草取りをしている始末。確か出発する際にお店側に連絡していた筈ですが、そんな事を今からお客様を迎える直前にするものなの？
しかも、先に着いた私に案内をするでもなく『あ、どうぞ』の一言だけ。
私はこのお店に来たのは勿論初めてなので、どこにどう行って良いのか分かりません。
この時点で非常に嫌な予感がしましたが、折角の親戚一同集合のお食事会に水を差したくありませんので、我慢我慢。

さて、お食事会が始まりました。
大人向けは鯉料理でしたが、お子様向けは破れたオムライスと冷めたチキンナゲット＆フライドポテト。いかにも取って付けたようなお料理です。お味はレトルトっぽかったと言っていました。
そして鯉料理だからなのか、元来がそういう味付けなのか、お味がやたらと濃い。煮物やお味噌汁は辛いほどです。これには閉口しました。
また、どうも大人数の団体様への対応に慣れていないようで、コース料理の筈ですが、出てくるペースがやたらと遅いのです。これでは時間ばかり経ってしまい、折角の温かいお料理も冷めてしまっています。
挙句の果てには、お料理を出す際に一旦床に（御客様の足元に）直に置く、脚を崩して座っている私のズボンの裾を踏む、食べている御客様の目の前に断りもなく手を伸ばす、引いた残り物を御客様の目のあるところで一つに纏める等、およそ考えられない給仕をする始末。
母親に『ちょっとこのお店ガサツ過ぎて酷くない？』と聞くと、『私もこんなに酷いとは思わなかった』と呆れていました。勿論父親は知らなかったでしょう。

折角の三回忌のお食事会が、大変残念な結果になりました。
まあ、大らかで朗らかな祖母の事。こんな小さなことに目くじらを立てている私を見て、きっと笑っているのでしょう。
でも、二度と行く事はないと思います。
それ程呆れて、考えさせられたお食事会でした。