DIYで回路修理　サイドエアバッグセンサー

【注意】エアバッグのDIY修理に関する内容です。この内容を参考にして生じた損害の責任は負いかねます。やるなら自己責任でお願いします。
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最近、サイドエアバッグの警告灯が点いてしまった。去年、車検制度が見直されたので、このままでは車検に通らない。
100系前期はどうにもサイドエアバッグセンサの故障が持病らしく、ネット上でも交換した例をチラホラ見かける。ちなみに新品は片側25,000円なり。ああ恐ろしい(そもそも手に入るのか？)。
巷では警告灯キャンセラ等が売られているが、エアバッグが機能しないこと自体が危険だし、どこかしら故障した状態で車に乗るのが嫌すぎる。と言うわけでダメ元でDIY修理に挑戦してみました。

ネットの情報では、左右センサのうち右側が故障するケースが多いようだ。
配線仕様書を見てみると、電源はいったん右センサに入り、右センサから左センサに供給している。また、警告灯の出力は右センサから出ている。つまり警告灯を点ける自己診断機能は右センサが担っている可能性が高そう。こいつが壊れたと仮定して、同じく警告灯が点いて故障したと言われた右センサを実験台として仕入れてみた。

品番情報：89860-22010 or 89860-22011
共販のパーツリストによると、100系前期のはじめの1年程で22010→22011に切り替わっているようだ。ただ互換性はあるとのこと。仕入れたのが22010、うちの車に付いているのが22011。
後期は品番が異なり、互換性が無い。故障の話もあまり聞かないので、もしかすると対策されたのかも知れない。

内部は、基盤が2層になっていた。拡げるとこんな感じ。
で、どう直すのか？
電子回路に詳しい知人いわく、電源オン時の突入電流の繰り返して、電解コンデンサやヒューズが寿命を迎える場合が多いとのこと。むしろ素人目で判断できるのはその程度なので、そこをいじって直らなければ諦めるだけのこと…。
そう言えば100系はエンジンECUのコンデンサがよく死ぬようですな。修理メニューまで提供しているショップもあるとか。うちもそのうちお世話になるのかなあ…。

目を皿のようにして調べた結果、コンデンサは異常無さそう(な気がする…膨らんでもないし液漏れも無さそうだし…)。
ヒューズは、そもそも山ほどある素子のうちどれがヒューズなのかよく分からん…。かろうじてこれじゃないか？と思ったのが写真の物。表面に「1.2A」と印字してあるのでヒューズっぽい。テスターを当てても導通していない。ひょっとしてヒューズ破断？

大須のアメ横ビル(名古屋の秋葉原っぽいところ)に突撃してヒューズを買ってきた。
22010が上に書いたように1.2A、一方22011は印字を見る限り1.8Aだった。やっぱりヒューズ寿命を気にして対策されたのかも知れない(それでも死んでるわけだが)。
あいにく1.8Aが店頭に無かったので、次に大きい1.6Aをチョイス。お値段50円ほど(笑)

と言うわけで無理くりハンダ付け。
ハンダごて握ったのって大学の機械実習以来か？なんとまあ汚い…。
もっとハンダを乗せてガッチリ固定したいところだけど、隣の接点に触れそうなので最小限に留めておいた。最悪、剥がれてもまた直せばいいし…。
ヒューズを横倒しにしているのは、こうしないとケースに収まらないから。隙間がほとんど無い。

ちゃんと導通してます。

車に取り付けて、緊張のIGオン…

見事に警告灯が消えました！！！
やっぱりヒューズが原因だった。こんな単純故障で新品に何万円も払うのはアホらしいですね。

あとは長期的に不具合が出ないかどうか。間違っても誤点火だけは勘弁願いたいところ。あくまで自己責任です。

ちなみにバッテリー接続とIGオンの瞬間、いきなり誤点火しないかビクビクして、夜中のアパート駐車場で挙動不審になっておりました(笑)