ジョークールのブログ一覧

二人のみ分かる言葉の出会い場所

　　月の記憶を辿りゆく夜




今夜の月、綺麗ですね。小望月の名月となりました。

お互いに恋する時期がずれてしまって結局つきあうことがなかった彼女から
十年ぶりくらいにメールが来ました。
日本に帰ってきたと。

煙草を燻らしながらベランダから見てる月。　
月の記憶を今夜は少しずつ、辿りゆこうかな。

　　約束は月の軌跡を辿りゆき

　　　　　今宵ひこ星　織姫と会う



七夕ですね。
彦星（アルタイル）と織姫（ベガ）は、雲に隠れて見ることはできませんが、
天の川の西の岸には、上弦一日前の六日月が見えています。
今年は、かささぎ（白鳥座）の手助けを借りることもなく、
月の舟に乗って、彦星は無地天の川を渡りきって、一年ぶりに織姫との逢瀬を
楽しんでいるでしょう。
うらやましい（笑）

ちなみにアルタイルとベガは、天文学的には１４・５光年離れています。
つまり光の速度で１４・５年。
とてつもない遠距離恋愛ですね。




古代アラビアでは、わし座のアルタイルとβ星，γ星の３星を翼をひろげて飛びたつ鷲に、
こと座のベガとζ星，ε星の３星を翼をたたんで落ちる鷲と見立てています。
翼を痛め傷ついた鷲を救助するために、翼を大きくひろげて飛び立つ鷲、ということだそうです。
そしてそれを見守る白鳥。
古代アラビアと東洋の七夕。
時代と場所は異なるけど、見ていた夜空は同じだったんですね。

流星の囁く声のやさしくて

　　君が零せし涙気づかず



今夜は、夏の流星群の極大日ですね。
久しぶりに天気も落ち着いて、すこし期待が持てそう。
この時間は、夏の大三角形の星達も姿を見せてくれてます。
ペルセウス座の方はといえば、さすがに二重星団は見えないものの、小さな星達がちらほら。

さて、数時間寝て、流星群、観にいこうかと。
少しでも観れたらいいな。

「移り気」の　花言葉持たぬ　アジサイの
その静かなる　微笑深く



「私の名前？
　ふふふ、、教えない。」
「じゃあ、ヒント。
　私とは、似ても似つかない白いアジサイよ。」

彼女は、女だてらに、発破技士の資格を持って現場でダイナマイトを破裂させる仕事を
していて、現場では常時ヘルメットをかぶってるせいか、

「ほら、ヘルメットの被りすぎで、てっぺんがこんなに薄くなっちゃった。」
「あと、１０年したら、完全にはげるね。」

と、日焼けした顔で陽気に笑っていた。




西洋アジサイの花言葉は、「移り気」「冷淡」「高慢」など。
でも、ヤマアジサイの白い花は、その名を有せず「寛容」という花言葉になります。
その中でも特に愛らしいのが「静香」という名のアジサイ。
花言葉通り、彼女は心が広くて大らかで
でもやっぱり、人里離れて静かに咲くヤマアジサイのように
穏やかで、愛らしくて、そして・・・


まだ元気で、ダイナマイト、バンバンやってるのかなあ、静香ちゃん。








、








　

花びらに　思い出ひとつ　載せて散る

君に恋したのは　夢見月





桜は「夢見草」という別名を持っています。
その美しさにうっとり見惚れしまいまるで夢を見てるよう、からきた呼び名か
または、散る様が夢のように儚い、からきた呼び名かは分かりませんが。


そして桜が咲き散る陰暦三月を、「夢見月」とも言います。
君に恋したあの季節もやはり夢見月の夢の中。