「おとなは、だれも、はじめは子どもだった。」
「大切なものは、目に見えない。」
フランスの作家アントワーヌ・ド・サンテグジュペリが 、
1900年6月29日に生れたことから、
この日は、「星の王子さま」の日とされてます。
日付は替わっちゃったけど・・・(汗)
誰もが一度は読んだことがあるこの童話。
だけど、この童話は、けっして子供のための童話じゃありませんよね。
物語の最初に記されている
「おとなは、だれも、はじめは子どもだった。」は、
子供の心を忘れてしまった大人へのメッセージであるし、本編では、かなり痛烈に、
そういった純粋な心を忘れてしまった大人たちへの批判が随所に語られているし。
そして、最大のテーマである
「大切なものは、目に見えない。」
キツネさんとの会話。
「悲しさを紛らわせるために一緒に遊んで」
→「仲良しにならなければ、一緒には遊べない。」
「仲良しとは、あるものを他の同じようなものとは違う、特なものだと考えること、
あるものに対して他よりもずっと時間をかけ、なにかを見るにつけ、
それをよすがに思い出すようになることだ。」
つまり、王子が自分の星に残してきたバラに例えるなら、同じ姿をしているバラは
数多くあるけど、自分が美しいと思い、精一杯の世話をしたバラはやはりいとおしく、
自分にとって一番のバラなのだということ。
キツネさんとの別れ際。
「相手を悲しくさせるのなら、仲良くなんかならなければ良かった。」
→「黄色く色づく麦畑を見て、王子の美しい金髪を思い出せるなら、
仲良くなったことは決して無駄なこと、悪いことではなかった。」
「大切なのは、目に見えるものではなく、心で感じ見たこと、そのものである。」
ってことでしょうか。
そして最後のところ、別れを悲しむ「ぼく」に対して
→「自分は自分の星に帰るのだから、きみは夜空を見上げて、その星のどれかの上で
自分が笑っていると想像してください。そうすれば、君は星全部が笑っているように
見えるはずだから。」
(この文は、一部、あるサイトからの引用です。)
私のつたない言葉よりは、より分かりやすいと思いましたから~)
ぼやき
最近、一方的に自分のわがままを押し付ける人がいる。
子供のような心持ってるかのようなふりして、人の迷惑を顧みない人。
思い当たるあなた、反省してください。
それと、この「星の王子さま」には、
戦争に対する、あるいは、台頭し始めたナチスへの猛烈な抗議が隠されています。
これも、大人の童話と言われる所以です。
サンテグジュペリは、この物語を書き終えた後、
敵軍の偵察に飛行機で基地を飛び立ったまま、消息を絶ち、
二度と戻っては来なかったのです。
Posted at 2006/06/30 02:40:02 | |
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