ジョークールのブログ一覧

ビルの非常階段を昇っていくにつれ
地上の風景は沈んでゆき
水の上へ顔を出すように
高いところへたどりつく

春の夜空で
星は暗い球体にはりつき
斜めにすべり降りていくように
ゆっくりと天球が回転する

見つめている私も斜めにすべる
遠く雑多な輝きが
ちらちらとうごめいているのが見える
それが暖かそうにも思える

南の空にぽつんと白く輝く星がある
スピカ
その近くにはその星を見つめている
アークトゥルスという星がある

アークトゥルスは５万年という宇宙の歳月をかけ
スピカに近づく
２つはいつか結ばれんとする
夜空の恋人たちか

バランスを崩すような突風が吹き
身体が冷えてきたことに気づく
階段を降りるにつれ
空は遠去かる

やがて星は遥かな軌道を取り戻す
私はゆっくりと歩き出す
交差点の角のウィンドウに
無数の星がきらめいていた


　　　　　　　　　　　　～「春の夜空」城野冬花～






城野冬花・・・・３月３０日おひつじ座生まれ。
　　　　　　　　　花と夜空と女性をこよなく愛する売れない詩人。
　　　　　　　　　詩集「赤い風車」「花の手紙」「夢の中」を出版するも
　　　　　　　　　現在は創作活動をほとんどしてない。
　　　　　　　　　ただし気がむいたときのみ詩を作るらしい。
　　　　　　　　
　　　　　　　　詳しいプロフィールはこちら。

　　　　　　　　(*゜v゜*)　









　　
　　　　　　　　

と言う訳で、

（って、どんな訳で？笑）

たった２ヵ月少々で、お別れです。
ばいばい。ムブ子。



このムブ子の嫁ぎ先は、たぶん名古屋以外になるだろうから
このナンバーも、もう使われないと思うから、
ナンバーも公開しちゃいました。あは～。

名古屋近郊にお住まいの方、どっかですれ違ってませんでしたか？
８８０のこの子と。（笑）


で、次は何子にしよっかな～。（爆）

　　　　　　可愛ぃすぎ！



　あ、これは小物入れです。

　今度行ったら買ってしまいそう。

ねむれる島に
ねむれる木が生えている

雨の向こうにがわに
春の建物が建っている
　
雨の羽が
わたしのゆめをおおう

あなたのひみつを
雨の羽がおおう

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　～「雨の羽」高橋順子～





今日は一日中、雨でしたね。
と言うわけでもありませんが、なんか身体が重いっす。（苦笑）



春の雨の名前について少し。

冬の冷たい雨に変わって、少しずつあたたかい雨に変わるこの時期、
草や花も目覚めだす早春には
花にまつわる雨の名前が多くあります。

草花の成長を助けるあたたかい春雨は、
「花雨」「華雨」「催花雨」「木の芽雨」などと言います。

梅に降る雨は「迎梅雨」。
杏に降る雨は「杏花雨」
桃の花に降る雨は「桃花雨」。
つつじ、しゃくなげ、桃などの紅い咲く花に降る雨を「紅の雨」。
菜の花に降る長雨は「菜種梅雨」。
桜に降る雨は「桜雨」「花の雨」「花時雨」。

うっとおしく感じられる雨でも、こういう名前で呼べば、少しは気分も和らげるかな？


そして、春のお彼岸に降る長雨のことを「彼岸時化」と言います。
明日（今日）は春のお彼岸。
なので夕方まで休みにして、お墓参りに行く予定です。
目覚ましを１０時に設定しました。ちょっと幸せ。あは。

青いお空のそこふかく
海の小石のそのように
夜がくるまでしずんでる
昼のお星は目にみえぬ

　　見えぬけれどもあるんだよ
　　見えぬものでもあるんだよ

ちってすがれたたんぽぽの
かわらのすきに、だァまって
春のくるまでかくれてる
つよいその根は目にみえぬ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　見えぬけれどもあるんだよ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　見えぬものでもあるんだよ


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　～「星とたんぽぽ」金子みすず～



天才童謡詩人としてあふれんばかりの才能がありながら、
女性が自立して仕事や創作活動ができなかった時代に生まれたばかりに自ら命を絶った
金子みすず。
彼女の詩の中でも私はこの「星とたんぽぽ」が好きです。

今日はおだやかであたたかい日でした。
初花（さくら）も、もう咲いているとお友達に教えてもらいましたが、
まずはやっぱり、このたんぽぽ。
お昼の休憩時に見つけました。

冬の間にしっかりと根をはって、春を待っていたんだね。


春です。