
けっこう賑やか。
と言っても、実際の星の輝きではなくて神話の方で。
昨日今日と晴天に恵まれ、星空もすごく綺麗。
ちょっと外に出て、天頂のあたりを眺めてください。
ほら、神話の世界の一大スペクタル活劇が繰り広げられてるでしょ。
ペルセウスVSお化けくじらのあの有名な活劇の。
真ん中のペガサス座の四辺形がいわゆる「秋のの四辺形」です。
この四辺形が見つかれば、あとは簡単に星座を見つけることができますよ。
では、その神話の始まり始まり~(笑)
まずその四辺形から北の空を見てみると、エチオピア王家にまつわるの4つの星座があります。
「ケフェウス座」、「カシオペア座(Wの形で有名な)」、「アンドロメダ座」。そして「ペルセウス座」。
ケフェウス王の妃カシオペアは自分の娘のアンドロメダの美貌を鼻にかけ、
「アンドロメダの美しさは海神ネレウスの50人の娘達ですら及ぶまい」と言いふらしてしまいました。
しかし怒ったのはそのネレウス。
海神ポセイドンに頼んでエチオピアに洪水と大津波を起こしてもらいました。
さらには、この災いを鎮めて欲しいなら、娘アンドロメダを生贄に差し出せと。
ここで出番になるのが、南に位置する「くじら座」です。
そう、このお化けくじらにアンドロメダを差し出せというのです。
このお化けくじらは、ネレウスの化身です。
国を守るためとはいえ哀れなアンドロメダ。鎖に繋がれ、絶体絶命のピンチ!
まさに今、食べられそうになったその時!
さっそうと現れたのが・・・・・天馬ペガサスに乗ったペルセウスの登場です。
星座の位置からしても、「くじら座」と「アンドロメダ座」のちょうど間に割って入るような位置に
「ペガサス座」はあるでしょ。
彼はセリポス島の王ポリデクテスの命令で、視線を合わせただけで相手を石に変えてしまう化け物、
メドゥーサを退治してきたところでした。
ペルセウスは、そのメドゥーサの首を、お化けくじらに向けるとたちまち、
お化けくじらは石となってしまいました。
その後、ペルセウスは父親のゼウスに頼み、ポセイドンを鎮めてもらい、美しいアンドロメダと結婚し
エジプト王家を継いだのでした。めでたし。めでたし。
でも、カシオペアだけは、後の戒めのため星座になってからも夜空では逆さまの姿で上ってきます。
「口は災いの元」ですね。
さて、すっかり悪役の「くじら座」ですが、このくじらの心臓あたりに、不思議な星があります。
別名「不思議星」とも呼ばれる変光星「ミラ」です。
この星は、332日の周期でその明るさを変えます。
この星は、もうかなりのお年寄りで膨張と収縮を繰り返しているため
明るさが変わっていったりするのです。
その明るさは2等星~10等星の開きがあり、なんとその差は1000倍以上です。
今の時期だと南東の低めの空に赤く輝いています。
そして明日の12日。
このミラが最大光度となります。晴れてればすぐ見つかりますので、ぜひ見てみてください。
年末ごろには、もうほとんど見れなくなってしまいますから。
そして、夜0時を回ったころには東の空に「オリオン座」がもう出てきてます。
そのそばには、「7羽の白い鳩」と「7羽の渡り鳥」とが羽音を立てて飛んでいます。
この話はまた次回にでも。
星空を見ていると、地球の季節とは関係なく、確実に宇宙時間は過ぎていくのだな~と実感します。
Posted at 2010/10/11 19:32:37 | |
トラックバック(0) |
夜空への誘い | 日記