
今日は満月です。
もし、そこに月がなかったら
私とあなたが出逢うことは、
もっともっと先の、そう、約35億年後だったかもしれない・・・
月の起源・・・・
月の起源は未だ、はっきりと解明されていません。
諸説ありますが、
約46億年前に地球が誕生してすぐ、火星ほどの大きさの原始惑星が地球に衝突し、
その天体の大部分の破片と地球のマントルの大量の破片が宇宙空間に飛び散り
それが宇宙空間で決合し、やがて一つの天体となり地球の引力によって地球の衛星となった、
という、ジャイアント・インパクト説が現在のところ最も有力です。
その証拠に月には核がなく、また月の岩石などに含まれる同位体元素の比率が地球のマントルと
似通っていることが上げられます。
しかし、最近の調査発表において、月には大量の水があることが分り、
ジャイアント・インパクトの時、非常に高い熱量が発生し、地球のマントルに含まれる水分は
全て蒸発してしまったというこの説を否定することになりました。
さて、実際のところ、どうなんでしょうね。
これが正解!という説は現れるのでしょうか?
もし、そこに月が存在しなかったら・・・・・
月は地球の周りを公転し、互いに引力を及ぼし合っています。
月の引力が地球の海水を引きずって潮汐(満潮、干潮、大潮など)を起こしています。
これによって地球の自転速度が一定に保たれ、地球時間の24時間というものが
形成されています。
しかし、そこに月の存在がなければ・・・・
月が現れる前の原始地球は、太陽の引力によるわずかな潮汐だけでした。
これだけでは、地球の回転速度は非常に速くなり、おそらく現在の3倍の速度で回転し、
一日は、わずか8時間に過ぎないだろうと言われてます。
そしてその超高速の回転速度による影響として、地球の表面は一時も休むことない、
時速300キロのマンモス・ハリケーンに見舞われ、すべては削りとられ、
現在の土星や木星のようになっていたかもしれません。
ちなみに土星や木星の自転速度は約10時間。原始地球よりも遅いくらいです。
その結果、4時間は太陽光を浴びる昼、そして月明かりさえない漆黒の闇の4時間の繰り返しとなり
さらには、マンモス・ハリケーン。
生命体の誕生には非常に困難な環境となったでしょう。
さらに、月が存在しなかった場合、大気はかなり濃密となったことが予想されます。
地表も見えない濃厚な大気、莫大な二酸化炭素による超温暖化による灼熱の惑星。
そう、まるで金星のようになっていただろうと言われています。
土星や木星のような強風、そして金星のような高温。
これではもう、とても人間が住めるような状態ではないですね。
そこで弾き出された結論が、
もしそこに月が存在しなかったら、地球の生命体、そして人類の誕生は、
約35億年遅れていただろうということです。
もし、そこに月がなかったら
私とあなたが出逢うことは、
もっともっと先の、そう、約35億年後だったかもしれない・・・・・・ですね。
参考資料・・・・ジェイムズ・P・ホーガン 「星を継ぐもの」
Posted at 2011/07/15 21:39:44 | |
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