
ああ、なんということだ。
私は、この太くて堅い幹や枝を
誇らしいものだと思っていたのに。
大輪の6枚の苞は大空をも掴み取ろうかと
悠々と咲き誇っていたのに。
そんな私が、こんなにも大それたことに
加担しようとは・・・・・・
ハナミズキのもう一つのお話
その昔、ハナミズキの木は、樫の木のように大きくて太い木でした。
それゆえに、処刑に使われる磔用の十字架に使われることもありました。
そして、
イエス・キリストが自ら背負って歩いたのもこのハナミズキの十字架でした。
ハナミズキは、恥じました。
神の申し子とも言えるイエスの処刑に自らも加担してしまったことを。
ハナミズキは処刑される寸前に、イエスに懇願しました。
もう二度とこんな辛い思いをしないように、私をもっと弱弱しい木に変えてくれと。
こうして、ハナミズキの木は、幹は細く、枝もしなるように姿を変えました。
そして自らを戒め、この悲劇を永遠に忘れないようにと、
6枚あった大輪の花のように見える苞は、4枚になり、2枚は長く2枚は短く十字架の形になりました。
苞の先端の部分は釘を打ちつけられた跡で、十字架の釘と錆とイエスの血を彩り、
中心部の本当の花は茨の冠のようになりました。
そして、イエスの処刑された春分の日に一番近い新月から数えて最初の満月の日に合せて
花が咲くようになったと言われています。
ハナミズキは、懺悔と鎮魂の花。
花言葉は、私の想いを受けとめて。
一青窈さんの歌の「ハナミズキ」も、9・11の事件後に作られた平和への願いが込められた歌。
死の際で向かい合った見送る人と見送られる人との心の叫び、想い、そして祈りと願い。
このもう一つのお話とどこか相通じるものがあるかもしれませんね。
今日は冷たい雨。
ハナミズキの花もどことなく辛くて悲しそう・・・・・
Posted at 2013/04/24 17:14:06 | |
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