キャブレターヒーターの取り付け検討
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
 初級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
夏のパーコレーション対策としてキャブレターとエンジンの間に
ヒートガードを挟んでいるせいか、キンキンに冷え込んだ早朝に
エンジン掛けて走り始めると5分ほどでエンジンが止まります。
そうなるとセルをいくら回してもエンジンが掛かる兆候は全くないです。
燃料が届いていない感じです。
3~5分ほど放置して、エンジンからの熱がキャブに回ってきた?時に
セルを回すとあっさりとエンジンは掛かります。
その後は何事も無く機嫌良く回ります。
どうもアイシングという症状の一つの様です。
冬場の数回のツーリングの時のみなので特に気にしてなかったのですが、
少し調べると小型のバイクでアイシング対策にキャブヒーターを取り付けたれてる人が多かったです。
それもスズキの純正パーツ流用で。
さらに調べると同じ油冷エンジンを積んだBANDIT1200の輸出仕様には標準装備だそうです。
キャブはミクニのBST36、BSR36です。
「BANDIT1200 キャブヒーター」で検索するとK6モデルにキャブヒーター取り付けた写真などが検索出来ます。
GS1200SSのキャブを見ると似た位置にキャブヒーター取り付け出来そうな穴がありました。
タップは自分で切る必要がありそうですが、取り付け出来そうです。
GS1200SSのパーツリストやサービスマニュアルでは、
その穴の用途は不明でした。
2
同じ油冷エンジン積んだイナズマ1200のパーツリストを見ると、
キャブの図面にはキャブヒーターらしき絵が描かれています。
しかしパーツ品番は記載されていません。
イナズマ750は輸出されていたので、図は共通なのかな?
イナズマ1200のキャブはケーヒンCVK32
GS1200SSのキャブはケーヒンCVR32です。
CVRはCVKの改良後継機種らしいです。
CVK32にキャブヒーター取り付け出来るのであればCVRキャブにも
取り付け出来る配慮があるはずと考えました。
3
検索した結果、キャブヒーターには15w、25w、35wの3種類があるようです。
BANDIT1200に使用されているのは以下のパーツで構成されている様です。
<ワイヤ>
品番 : 36856 - 21E00
使用個数 : 1 個
<ヒータアッシ>
品番 : 13650 - 25E01
使用個数 : 4 個
<サーモスイッチ>
品番 : 13655 - 16F00
使用個数 : 1 個
キャブヒーターの出力は不明ですが、ほぼ同じエンジンですので、
出力は同じで問題ないはずと判断し、純正パーツを手配しました。
しかしハーネスは欠品してました。
BANDIT1200みたいにカプラーオンでの取り付けは無理でしょうから、
自作対応することとしサーモスイッチとキャブヒーターを取り寄せました。
取り寄せたところキャブヒーターの出力は15wと思われる「15」という
刻印がありました。
追記25wの品番は13650-20E00
35wの品番は13650-41F00らしいです。
4
「BANDIT1200 MANUAL」で検索すると「2001GSF1200S」のサービスマニュアルが閲覧出来る海外サイトが引っかかり、
その中で368ページ中の157ページにサーモスイッチの点検方法が記載されており、以下の温度で動作が切り替わるようです。
サーモスイッチといってもサーミスタらしいですが。
8~14℃より下なら導通有り。
15~21℃より上なら導通無し。
5
部品が届いたのですが、キャブヒーターのネジ部が思いの外長く、
キャブヒーター取り付けるつもりの穴に収まるのか?
自分でタップを切る必要があるとは思いつつ、収まらないのでは?と
取り敢えず現物での取り付けイメージを確認しようとしっかり下から
覗き込むとタップが切ってありました。
6
キャブヒーターを取り付けてみると、長いと思っていたネジを含めて
ピッタリ取り付け出来ました。
完全にボルトオンでした。
あとは配線作成して、アクセサリー電源への接続とサーモスイッチを取り付ければ、
思いの外、あっさりとキャブヒーターの取り付けが出来そうです。
7
1/29追加
油冷のキャブレターピッチは77-93-77mmです。
キャブヒーターの+端子はキボシのオス形状。
キャブヒーターのアース端子はファストン端子形状。
4連キャブはボディー接続しているためアースは一カ所でOK。
+側にサーモスイッチとヒューズを取り付ける。
以上から写真のハーネスを作成しました。
8
キャブヒーターの+端子はキボシ形状ですが、
キボシの防水カバーは先端を少しカットが必要です。
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