
昨日は、実家が氏子である、
甲山八幡宮のお祭りでした。
なんだかんだでずっと行けてなくて、
10年ぶりくらい? だったかも。
こんなに小さな境内だったかなぁ・・・・と思うくらい。
現在住んでいるところの氏神様は神明宮で、
主祭神は天照大御神。
太陽神の女神様。
一方の八幡宮はいわずと知れた八幡神を主祭神とし、
源氏の氏神様としても有名な武運の神様。
その違いがお祭りにも明確に表れているのか、
神明宮のお祭りはお囃子を乗せた山車で日舞を奉納する、
優雅で女性的なイメージなのに対し、
八幡さんのお祭りは爆竹を鳴らし、
手筒花火を奉納する男性的なもの。
というわけで、昔は花火を入れた長持を担いで、
長持歌を歌いながら町内を練り歩いたものでしたが、
ドーナツ化による人口の減少と高齢化により、
とうとう練り込みができなくなった・・・・
と、根っからのお祭り男であり長持歌の歌い手でもある父は、
お祭りの前からとても寂しそうでした。
でまあ、久しぶりに見に行ってあげるか・・・・と思ったわけですが、
まず、花火の上げ手が少ないこと、少ないこと。
町内ごとに花火を上げるんですが、
私の記憶にある人数の3分の1以下のような。
裏方を入れてこの人数なので、実際手筒を上げていたのは10人いなかったかも。
町内によては人数が減りすぎで維持できず、
いくつかの町内が合同で花火を上げるようになったとか。
お祓いを受けたら、まずはご神前(火ひん)という花火を上げるんですが、
通常は年男が上げるんですよね。
でも、年男もいないんだろうな・・・・。
ご神前が終わって、お浄めが済んだら、
手筒花火の奉納です。
花火としては恐ろしく単純で、
竹筒に火薬を詰めて、荒縄を巻いただけのもの。
昔はときどき爆発したそうで(いまは火薬の質が良くなったらしい)、
親指が吹っ飛ぶと困るので、
花火は絶対握らない、というのが鉄則。
5本の指を揃えた状態で人差し指~小指までを使って花火を保持すると、
万一割れても花火が前に飛んでくれるんだそう。
町内によっては両手持ちのところもありますが、
我が町内ではこれは「邪道」なのだそうで(^^;
2本持つとどうしても集中力が分散するみたいで、
実際、昨日もいささか危ない場面がありましたしね。
やっぱり、きちんと法被を着て1本ずつ上げる方が、
なんとなく絵になるような気がします。
(そして絶対「熱い」という顔をしてはいけないそうな)
そしてもうひとつの花火が「大のし」。
こちらは10m以上の火柱が上がります。
豊橋あたりだとこのサイズのを「手筒」として上げてますが、
噴出力は大のしの方がありそうな気が。
似て非なるものって感じですかね~。
大のしはともかく、手筒は火の粉を浴びまくるので、
当然熱い・・・・というか火傷するので、
その辺りも花火の上げ手が減った原因なんでしょうねぇ・・・・。
私としては生まれ育った土地のお祭りなので、
廃れてほしくはないんですが、
いずれは滅んでしまうものなのかも。
長持歌は歌えるけど、花火は上げれないしな~。
父は相方に上げてほしいみたいですが、やってくれるんだろうか(^^;
Posted at 2015/10/04 18:43:49 | |
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