
2日目午後はダハシュールに移動。
大好きな赤ピラミッドへ。
赤ピラミッドは大ピラミッドで有名なクフ王の父で、
4つもピラミッドを造ったスネフェル王のピラミッド。
紀元前2500年代の建造です。
史上初の真正ピラミッド(四角錐のピラミッド)と言われています。
また知り合いの占い師さんによれば、
かなり強力なパワースポットでもあるとか。
私には、パワーはさっぱりわかりませんが(^^;
そしてこれが、キャップストーン。
発掘者と修復家の間で、
形を巡ってすったもんだがあったらしいですが(角度が問題であったとか)、
そもそもこの欠片がキャップストーンだと断定できたことが不思議。
他の石片となにが違うのか?
とくにヒエログリフとかもなかったように思うのですが。
また、ピラミッド周辺に適当に置かれているように見える石には、
古代の人が残したらくがきが。
こういうのも、ピラミッドの作り方や職人の生活を知る上で、
重要な手掛かりになったりするんですよね~。
そして他にも、ピラミッド職人たちの生活の痕跡が。
これは簡単な打製石器。
日本であれば黒曜石が使われることが多いですね。
切れ味は非常に鋭利で、
自分のジーンズで試そうとした河江さんは、
足ごとスッパリいってしまったことがあるのだとか・・・・。
当然の如く、土器片も。
こういうのを見ると、
ピラミッドは宇宙人が高度な技術を用いてささっと作ったのでなく、
普通の人間が地道に作っていたのだと思いますね~。
まあ、宇宙人説も好きですけど♪
ピラミッド本体にも、人間臭さあふれる部分が。
これは、赤ピラミッドのいちばん下に残る、化粧石部分です。
本来、ピラミッドはすべてこういった化粧石で覆われ、
つるつるした外見だったはずですが、
後に建材として剥がされてしまったとされています。
ですが、よく見ると化粧石に隙間や段差が。
これは、何らかの理由でピラミッドが最後まで完成されなかった部分。
また、この段差も、
本来はピラミッドの傾斜に合わせて削られ、
ピラミッドと一体化するはずだった部分だそうです。
それがクッキー生地をかけすぎてタレてしまったメロンパンのようになっているのは、
途中で王が死んだり、ピラミッド造りを断念したりした結果、
作業がストップしたことを表しているとのこと。
宇宙人がパパッと作ったとしたら、
こんな完璧でない部分をわざわざ残したりはしないんじゃないかなぁ。
赤ピラミッドは内部に入ることも可能ですが、撮影は禁止です。
まあとにかく・・・・狭い通路を中腰で延々と下っていって、
玄室を見たらまた上ってくるんですが、
往復のみで汗だく&膝が笑う(汗)
10年前にも同じことを言いましたが・・・・。
でも!!
玄室のアーチはマヤアーチとそっくりで、
均整が取れていて美しい(^^)
まだピラミッドテキストやレリーフを描く時代ではないので、
シンプルなアーチが際立つ感じ。
さらに、高い位置にあるピラミッド入り口からは絶景が♪
午前中に見学した階段ピラミッド、
ウナス王のピラミッド、マスタバ墓が見えるんですよ~(^^)
また、赤ピラミッドの近くには、
同じくスネフェル王が作った屈折ピラミッドもあります。
こちらは内部の見学はできませんので、周辺をお散歩してきました。
途中で角度が変わっているという、変わり種ピラミッドです。
理由はいろいろと推測されていて、
最初の角度のままだと建造不可能なことに気付いたんじゃないかとか、
材料が足りなくなったんじゃないかとか(それにしては、次に赤ピラミッドを造っていますが)、
上部が赤ピラミッドの傾斜角が同じであることから、
赤ピラミッドの作成のモデルにしたんじゃないかとか・・・・。
また、化粧石が比較的たくさん残されていて、
化粧石が剥ぎ取られる過程の研究材料としても最適だとか。
そうそう、少し離れたところには、
黒ピラミッドと呼ばれる、
アメンエムハト3世のピラミッドもありますが、
こちらは今回は訪れませんでした。
かなり浸食が激しいと聞いたとおり、
ピラミッドとしての原型は留めていない感じですね~。
ピラミッドを建てる場所って大事。
ダハシュールはエジプトの観光地としてはいささかマイナーで、
訪れる人も少ないですが、
個人的には大好きな場所です。
ギザのような大観光地よりも、
ピラミッドが建てられた当時の雰囲気を感じられるのが良い♪
ただ、ピラミッドを建てているときは、
職人やら技師やら神官やら官吏やら、
たくさんの人がい~っぱいいたのでしょうね。
そんなことを想像するのも、
また楽しかったりします(^^)
Posted at 2018/03/01 02:42:58 | |
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