
さて、ルクソール2日目のハイライト、
王家の谷へとやって参りました。
←これが、王家の谷のピラミッド、
と呼ばれる山です。
やはり、原初の丘のシンボルは、
墓には欠かせないということでしょうか。
そうそう、王家の谷で驚いたことがひとつ。
10年前のエジプトで、あっちでもこっちでも聞いた、
「バザールでござーる」が、
まだここには生きている!!
何年前のネタやねん・・・・
もう、若い子は知らんと思う(^^;
置いといて・・・・
これは、ビジターセンターにある、王家の谷の模型です。
横から見ると、どのように墓が延びているかがわかって面白いです。
一部壊れているのは、エジプトだから仕方ない(笑)
ちなみに、ビジターセンターは日本のODAで作られたもので、
中のパネルにある日本語の説明は、
若かりし頃の河江さんが手がけたものだとか。
王家の谷最大の墓は、このKV5ですが、
残念ながら未公開というか、まだ発掘中です。
中には100以上の部屋があり、まだ増えるかも?
ラムセス2世の王子や王女が葬られています。
古代エジプトの建築王とも呼ばれるラムセス2世ですが、
自身の墓の場所の選定には失敗し、
軟弱地盤&浸水でぼろぼろになってしまっているとか。
ラムセス2世の墓だったらさぞや豪華だったろうと思うのですが、
これが見られないのは本当に残念・・・・。
この日は、まずはメルエンプタハ王の墓を見学。
10年前は王墓の中は撮影禁止だったのですが、
現在は300エジプトポンド(約2100円)のチケットを買えば、
一部の墓を除いて撮影ができます。
ただし、フラッシュは禁止です。
でも、フラッシュを使う人は後を絶たないし、
マナーの悪い人も多いです。
私の見かけた中国人は、係のオジサンが注意しているのに、
墓の入り口からスマホを突っ込んで内部を撮影し、
そのまま踵を返して逃げていきました。
そういう人が多いと、また撮影禁止になるんじゃないかなぁ・・・・。
気を取り直して、メルエンプタハ王墓。
入り口にあるレリーフは、保存状態も良くてキレイです♪
メルエンプタハ王はラムセス2世の息子ですが、
ラムセス2世が驚異的に長生きしたため即位時にすでに60歳を超えていたとか。
当時の平均寿命は35歳くらいだったはずなので、
もういつ死んでもおかしくない!! というところからの王墓造りなわけで、
かなり焦ったのではないでしょうかね~(^^;
通路には、死者の書の一部や呪文が。
途中に置かれた石棺には、オシリス神のレリーフがあったり、
棺の蓋の裏側にも女性(女神?)のレリーフ。
玄室に入ると、レリーフの感じが変わります。
柱には神に祝福されるメルエンプタハのレリーフや、
オシリス神のレリーフがたくさん。
壁のレリーフは、ちょっと不思議な感じなんですよね~。
中央に太陽とスカラベ、その横には死者の魂であるバー?
周囲は泣き女のポーズっぽい気がするけど、違うかな。
こちらは葬列の様子かな。
復元された石棺も置かれています。
元は赤い花崗岩だったのでしょうね~。
古代エジプトでは、墓は死者の永遠の棲家でもあり、
あの世へと旅をする死者の手助けをする知識を与えるものでもあったようです。
ピラミッド・シティで見た庶民の墓、
サッカラで見た貴族の墓、
ピラミッドや王家の谷の王墓、
それぞれに趣が違いますが、そこに込められた願いは同じだったのかも。
こうやって短い期間にいろいろな階層や時代の墓を見比べると、
違いも共通点も見えてきて面白いですね(^^)
Posted at 2018/03/07 00:12:30 | |
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