
カルナック神殿、ルクソール神殿の見学後は、
ルクソール博物館へ。
エジプトでは、カイロに大エジプト博物館を建設中ですが、
それとは別に、各地方で出土したものをその土地で見学できるよう、
それぞれの土地の特徴を生かした博物館を整備中です。
ルクソール博物館はその中でもライティングなどを計算し、
現代的な展示にチャレンジした先駆け的な博物館。
さすがルクソール、いや、テーベといったところでしょうか。
しかし、今回のツアーでルクソールの滞在はわずか2日。
しかも、1日目の午前中は移動時間で、
2日目の夕方には発つわけなので、
実質の滞在時間は30時間あるかないかです。
その貴重な時間を割り振っているわけですが、
ルクソールに着いてから、
ルクソール博物館は14~17時まで閉館してます
という情報がですね(^^;
シエスタかい!!
添乗員さんに現地ガイドさん、コーディネーターさん、
そして講師の河江さんがいろいろと話し合った結果、
カルナック神殿の観光時間が延びる♪
というラッキーもあったわけですが、
その分、ルクソール博物館はドタバタに。
しかも、この博物館は50エジプトポンド(約350円)のチケットを買うと、
写真撮影ができるのですが、
そのチケットをそれぞれバラバラに買うことにした結果、
窓口が大混乱し(日本の博物館ならこの程度で混乱はしないのですが)、
ますます時間を食う(--;
というわけで、
わ~っ!! 見学して、写真撮って、と焦っていたら、
河江さんの解説が半分頭から吹っ飛ぶorz
せっかく、現地ガイドしかガイドをしてはいけない、
というルールを誤魔化しながらやるという、
ウルトラCチャレンジだったのに。
そんな中でも印象に残ったものをいくつか♪
入り口で出迎えてくれるのは、
ツタンカーメンの祖父にあたるアメンホテプ3世の頭部。
比べるものがないとわかりにくいですが、
2メーターくらいあるのかな?
花崗岩製で、かなりキレイです。
その斜め前にあるのが、
孫であるツタンカーメンの墓から発見された、牛の頭部です。
泣いているように見える、という人も。
2階には、ツタンカーメンの父である、
アクエンアテンの像もあります。
古代エジプトの彫像の中でもかなり個性的な風貌なので、
どこで見てもこの人だけはすぐにわかりますね~。
アクエンアテンはこの人独自の一神教である、
アテン神信仰を推し進めた人です。
太陽からたくさんの手が生えたようなアテン神のレリーフ、
そしてこの独特の風貌の彫刻などから、
宇宙人説、もしくは宇宙人とのハイブリッド説も。
そう言いたくなる気持ち、わかる。
エジプトの神様の中で個人的に好きなのは、
ライオンの頭を持つ女神、セクメト。
この女神は復習と破壊の神で、人間を絶滅させるほど殺戮をするんですが、
7000樽のビールを飲んで酔っ払っているうちに、
討伐されてしまうというね(^^;
ヤマタノオロチの神話にそっくりなんですよね~。
古代エジプト人にも、
日本人の得意な「恐ろしいものは祀り上げて神にしちゃう」発想があったのかも。
これは・・・・
なんだったかな(^^;
ワニだからセベク神?
裏側はひたすら「ラムセス2世!!」の主張がされてますね。
この人のカルトゥーシュだけは、
ルクソール観光してると覚えますね~。
そして、この博物館の中でも最高傑作だと言われているのが、
この方、トトメス3世。
非常に整った像ですね(^^)
角度によって表情が違って見えるという話も。
頬のふっくらした感じとか、
うっすらと微笑む口元とかは、
仏像的な感じもしません?
また、
旅行記⑫で書いた、
ルクソール神殿の中庭にローマ軍が埋めた彫像も、
特別室に展示してあります。
↑アトゥム神の彫像。
↑イシス女神かな?
入り口にもあった、アメンホテプ3世。
うん、確かに保存状態の良いものも多くて、
キレイですね(^^)
さらに、この博物館の特徴は、
カイロの考古学博物館では撮影禁止になっている、
ミイラの撮影がOKなことです。
亜麻布に包まれた状態だと、
こんな感じなんですね~。
そして、これをくるくると解いていくと、
おお、ミイラ♪
ロイヤルマミーと書いてありましたが、
誰のミイラなのかはわかりません。
でも、保続状態はかなりいいですね。
表情もとても穏やかです。
もう一体のミイラの足。
こんなにきちんと残るんですね~。
日本とは気候が全然違って、
カラカラに乾燥した空気と土地の賜物ですね。
ミイラに添えられていたのであろう、
シャブティちゃんたちも可愛いですね♪
短い時間でしたが、
充実した展示を堪能することができました(^^)
Posted at 2018/03/06 02:42:58 | |
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