純正ヘッドランプスイッチの仕組み

Giulia/Stelvio純正ヘッドランプスイッチを利用して、別な機器の制御をしてみようと思い、純正スイッチの仕組みを調べてみました。

純正ヘッドランプスイッチのカプラには、ACCで印加される12v(1pin)と、制御用の5vが来ています。
各ピンアサインはこちらを参考にするものの、私が利用する予定のスイッチはこの通りにはなっていないため、基盤の確認を行いました。
http://connectors.dcctools.com/details.htm?id=305432

ちなみにこのカプラハウジング、molexの94552-9012というモデルで、御覧のメス側は存在していますが、オス側は品番が存在していません。
https://www.molex.com/molex/products/part-detail/crimp_housings/0945529012

<2022/11/01修正>
ひょんな事から、オス側のコネクタを発見。
molex 346900120である事が確認できました。
https://www.molex.com/molex/products/part-detail/pcb_headers/0346900120

私が利用しようとしたスイッチは、アイドリングストップスイッチで、これを使って外部機器の制御を行おうと思ったのですが、上記リンク先のピンアサインを確認すると、8pinとなっています。
ところが、実際の基盤を確認すると8pinは存在しますが、10pin(FRONT PARK ASSIST S/W)のピンが存在しません。

そこで、実際の回路の確認とテスターでの測定を行ったところ、FRONT PARK ASSIST S/Wと、START/STOP S/Wをこのように直列接続した抵抗にバイパススイッチを設けて8pinの電流を変化させている事がわかりました。

実際に同等の直列抵抗の回路を作成して実験を行いました。
結果、想定通りの動作をしましたので、これを元に今後、外部機器のスイッチとして回路を組み立てる予定です。

なお、他にもヘッドランプのスイッチやメーター照度調整も同様の考え方で作られているため、Stelvioのヘッドランプが消灯できない問題もこの応用で消灯できるスイッチにすることは可能と思います。

最後にこれら内容は#hirの車両で確認した内容であり、すべての車両の内容を保証するものではありませんので、ご注意ください。