目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
![](/images/icon_difficult_on.svg) 初級 |
作業時間 |
30分以内 |
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ヘッドランプスイッチの消灯位置について調べてみました。
写真左がStelvio純正ヘッドランプスイッチ。
写真右がGiulia純正ヘッドランプスイッチ。
StelvioとGiuliaではスイッチ位置の数が異なり、Giuliaには消灯位置(0)が存在しています。
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スイッチの基盤上もStelvioのスイッチには御覧のように部品が乗っていない箇所があります。(写真上部、中央付近)
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こちらがGiuliaの基盤で、3か所に部品(抵抗)が乗っている事が分かります。
この事から、この抵抗値を変化させる事で、ヘッドランプスイッチの位置をBodyコンピュータが理解しているものと思われます。
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それぞれの部品を簡単な回路図にするとこんな感じです。
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まず、Stelvio/Giulia共通のヘッドランプ点灯位置(図面、スイッチ左ポジション)にすると、Stelvioは806Ω+432Ω+(182Ω÷2)=1329Ω(1.3KΩ)となります。
Giuliaも同じ要領で計算すると、806Ω+287Ω+147Ω+(182Ω÷2)=1331Ω(1.3KΩ)となり、等価である事が分かります。
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次にオートライト位置(図面では左から2番目のスイッチ位置)では、Stelvioが432Ω+(182Ω÷2)=523Ω。
Giuliaが287Ω+147Ω+(182Ω÷2)=525Ωでほぼ等価となります。
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問題はGiuliaにしか存在しない消灯位置(図面では左から3番目のスイッチ位置)は、147Ω+(182Ω÷2)=238Ωとなり、Stelvioには存在していません。
この抵抗値を作り出せれば消灯になりそうですが、残念ながらStelvioではこの抵抗値を作りだしただけではダメなようで、一度一番右のポジションライト位置(?)(ヘッドランプスイッチの一番左)の状態(182Ω÷2=91Ω)を経て、238Ωの状態にする必要があるようです。(Giuliaのヘッドランプスイッチでも同様の操作が必要。)
また、一度消灯してもENG off→onとすると消灯位置でも再びオートライトが有効になっているため、Bodyコンピュータの方で消灯位置、オートライト位置の如何によらず、オートライトになるようプログラムされているようです。
よって、これを解消するためにはマイコン制御等でタイミングを見てポジションライト位置(91Ω)→消灯位置(147Ω+(182Ω÷2)=238Ω)を再現する必要がありそうです。
基盤スペースがあればさほど難しい実装ではないため入れてみようと思ったのですが、やはりスペース的には入らないので、今回は断念となりました。
次回以降、基盤サイズを大きくして納める方法があれば、その時には実装してみようと思いました。
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