目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
4月に完成したドアミラーカメラスイッチVer1.0。
その後、何度かの改良が加えられ、Ver2.0基盤を流用したVer1.5が完成。
約2ヶ月の週末利用で特に問題が発生していないので内容を公開します。
こちらの内容は#hirの車両で問題が出なかったというだけで、すべての車両で問題が出ない事を保証するものではないので、その点はご理解の上でお楽しみください。
2
蓋を開けるとこんな感じ。
Ver2.0基盤の流用なので、一部シルク印刷と取り付けてある部品は違いますが、基本的には以前、整備手帳に記載している「純正ヘッドランプスイッチの仕組み」の応用になります。
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ちなみにVer1.0の初期の基盤はこんな感じ。
CADでパターンを作ってレーザープリンタでパターンを印刷。
印刷したパターンをアセトン(除光液)で生基盤に転写。
それをクエン酸とオキシドール、塩でエッチングして作成しました。
いかにも手作り感が出ていて、良いですよね。(笑
4
これを回路図に落とすとこんな感じ。
ヘッドランプスイッチ裏のハーネスから1pinのACC電源(12v)と8pinの「PARK ASSIST/START STOP」のスイッチ、12pinのGNDを横取りしています。
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まず赤枠部分ですが、このスイッチではマイコンを使っているため、マイコンの動作に必要な5vを作る電源回路を積んでいます。
具体的には三端子レギュレータ(7805)で12v→5vを作っています。
この電源回路はネットに落ちていた回路をそのままマルパクなので、いろいろな電子工作に応用できると思います。
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次に制御ですが、この回路は純正ヘッドランプスイッチがモーメンタリスイッチになっているため、ボタンを押しても手を離すとスイッチが切れてしまいます。
そこでオルタネイトスイッチの動作を実現するため、PICマイコン(PIC12F683)で制御しています。
マイコン制御となるため、実際には動作に必要なマイコン用のプログラムが別途必要になります。
私はPICKIT4を使って、C言語で開発をしています。
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次は肝心なカメラスイッチ部分。
この部分はカメラ動作用の12v 500mA程度が流れるため、PICマイコンと同じ回路上には配置できません。
そこで回路を分離するためフォトカプラを使ってスイッチ機能を実現しています。
フォトカプラは1次側に電源を流すと、二次側の回路が接続/切断されるというもので、今回は2Aまで対応可能なTLP241Bを使いました。
実際に流れる電流や電圧によっては、この部品を変える事で様々なものの制御に使えると思います。
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オマケ機能で付けた、START/STOPコントローラ部。
ここはヘッドランプスイッチの回路を再現させていて、ヘッドランプのスイッチの動作をPICマイコンの6番ピン(GP1)、7番ピン(GP0)への信号出力で制御しています。
これによって、マイコン側でSTART/STOPやPARK ASSISTスイッチを押す動作を再現させています。
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最後にヘッドランプスイッチからの入力は、8pinの抵抗変化を計測するため、PICマイコンの3番ピン(AN4/GP4)へ電源部からの5v電源を分流してアナログ入力としています。
PIC12F683には10bit分解能のADコンバータが内蔵されているため、これを利用しています。
この回路により、ヘッドランプスイッチを押下する事で、3番ピンへの入力電圧(電流)の変化をPICマイコンに伝えています。
ざっとVer1.xは、こんな仕組みになっています。
興味のある方はコメントやメッセージを頂ければ、もう少し詳細な内容もお伝えできると思います。
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