オートバックスは燃費節約グッズを10% OFFで販売するキャンペーンをするらしいです。
まあ、それは、置いといて\(^^\) (/^^)/
で、このブログはある意味危険な話になります。危険な話なのでこれ以上読まないことをお勧めします。
一応警告しましたよ~
あー特に、アーシングとか、エアクリ交換とか、添加剤とか、ホットイナズマとかそういう物をつけている人要注意です。
本当にいいですね?
じゃあ、はじめます。
ちょっと偉そうな文調で書きますのでご了承ください。
まず、初めに結論。
「巷に売っている数万円程度で購入できる省燃費グッズは、効果がありません。またはあっても元が取れません」
理由は簡単です。
「自動車メーカーが採用しないから」
効果があるような省燃費グッズなら、自動車メーカーが採用しないわけがありません。自動車メーカーが一体省燃費対策にいくらお金かけていると思ってるんですか?
自動車メーカーが採用する省燃費対策は、「ハイブリッドシステム」「可変バルブタイミング」「気筒停止」「CVT」「ロックアップ付きトルコン」「電動パワーステアリング」「充電制御」「車体軽量化」など。結構大変なことばかりです。省燃費グッズをポン付けするだけで、5%も10%も燃費が向上するなら、なぜ自動車メーカーはそれを標準採用しないのでしょう?
省燃費グッズを出しているメーカーが、自動車メーカーに技術・製品を提供しないから?それは、普通あり得ないでしょう。省燃費グッズを出しているメーカーなんて小さな会社です。トヨタが「おたくが出している○○をヴィッツに標準搭載したい」と言ったら、喜んで供給するでしょう。なんせ、月に1万個ぐらいのペースで売れるんですから。
もし、それを断るようなメーカーがいた場合、トヨタやホンダは、そのグッズを自作して装着してしまいます。物はあるわけですから、それを解析することなんて、トヨタやホンダなら楽勝です。特許があるから無理では?と。省燃費グッズで特許を取ったという話はあまり聞きませんが、特許は意外と簡単に回避できるものです。会社で特許関係の仕事をやったことのある人なら知っていると思いますが、世の中には「何かすげー似てる」特許がごろごろしています。申請方法を工夫すれば、似たような特許を取ることは可能なのです。
世の中には、本当に燃費向上したと謳う製品も存在します。その製品は何か?
これです。何と燃費最大3%アップ!この製品のCMがテレビで流れたときはびっくりしました。燃費向上率を堂々とTVCMしているんですから。もし、効果がないのなら、公正取引委員会が黙っていません。うさんくさい省燃費グッズなどではとても真似できないことです。こういう正統派の燃費向上製品でさえ3%ぐらいの向上なのです。10%アップなんてどう考えても怪しいですよ。
ここからは、個々の製品に絞って書いていきます。
【アーシング】
アーシングには、燃費アップの効果があるのか?まあ、無いです。車でもっとも電気が流れる時は、セルモーターが回るときです。その時は、ほぼすべてのセルモーター以外の電装系の電源が切断され、セルモーターを回すことに注力します。車にはセルモーターを十分に回すだけの電気回路が既に組み込まれているのです。通常の走行時はそれだけの電気は流れないので、さらにアース線を追加しても意味はないです。
このあたりは、
このページが詳しいです。
【磁石系】
磁石を燃料パイプとかにつけるやつですな。理論がよく分かりません。ガソリンの分子をバラバラにして燃焼効率を上げるという理論のようですが、燃えやすくなってしまうということはノッキングの元になってしまう気がするんですが。(釈迦に説法な方も多いと思いますが一応説明。レギュラーガソリンとハイオクガソリンは、ハイオクガソリンの方が燃えにくいんです。ハイオクガソリンは圧縮しても自然発火しにくいので高圧縮のエンジンが実現できるわけ。)
磁石関係は、
ここで実験しています。
【エアクリ】
エアクリを交換すると、車が軽く感じる場合が多いと思います。これが、燃費に影響するか。
「エアクリを高性能の物に交換すると、吸気抵抗が減るので、その分燃費がよくなる」「エアクリを交換すると、同じアクセル量でも良く加速できるようになる。その分アクセルを戻せば燃費がよくなる」。うーん、もっともらしい理論ですね。
エアクリを高性能のものに交換すると、確かに吸気抵抗が減ります。が、吸気系の中で最も大きな吸入抵抗はスロットルバルブです。スロットルバルブの抵抗をどうにかしない限り大きく吸入抵抗を減らしたことになりません(ちなみに、スロットルバルブの抵抗を一番減らす方法はフルスロットルです)。まあ、それでも吸入抵抗は減ります。なので、スロットルをちょっと開いたのと同じ様な効果が得られます。なので、ちょっとスロットルを開いただけで、空気が大量に流れエンジンの回転が上がります。それで、低燃費走行だということで、アクセルを戻すと、スロットルバルブの抵抗が増えます。ということは、エアクリで稼いだ分の抵抗の減少は、スロットルバルブ側の抵抗の増加で打ち消されます。っていうことは、エアクリを交換する前と同じということです。
エアクリの交換で得られるのは、ほとんどの場合、パワーアップ「感」です。フルスロットルでも空気が足りないような場合は、エアクリの効果が得られるかもしれません。でも、そのような場合、ジャンボスロットルやECUチューニングもしないといけないのではないと思います。
ここら辺の、吸気系のチューニングについては、
ここ(1),
ここ(2)が詳しいです。
【ホットイナズマ(コンデンサ系)】
最近流行りのコンデンサ系。これについては、
このページを見てください。特に、F&Fの実験は素晴らしい結果が出ています。
【オイル添加物系】
ちょっと前に流行った燃費向上・パワーアップ製品ですね。私も、前の前の車(トルネオ)にはちょっと使っていましたが、エアウェイブには使っていません。ディーラーでも取り扱っているところが多いので効果はありそうなんですが。
いろいろと詳しいページは、
ここですね。比較的理論的な内容になっています。あと、いろいろな話や実験が、
ここ1、
ここ2、
ここ3、
ここ4、
ここ5、
ここ6、
ここ7、
ここ8、
ここ9、
ここ10、
ここ11、にあります。
で、オイル添加剤ですが、「効果がほぼない物」「効果があるが高くて元をとれない物」に分かれると思っています。
個人的には、テフロン系の物(マイクロロン等)は効果がないどころか危険だと思います。エンジン内の金属と金属の間にはエンジンオイルが存在し、金属同士がぶつからないようにしています。鉄のフライパンに油を敷くと均等に広がりますが、テフロンのフライパンに油を敷くと油が弾かれてしまいます。エンジン内がテフロンコーティングされるということは、そういう状態になっているということですよね。怖い怖い。
個人的には、二硫化モリブデン・有機モリブデン等が含まれている奴は、効果はありそうだと思う。高級オイルには最初から含まれているものであるし。あと、GRP/NNL690は高いけど、評判を聞いている限り効果がありそうだ。
しかし、オイル添加剤や高級オイルは価格が高くて割りに合わない。添加剤や高級オイルを買うお金でガソリンが買える。うちが付き合っているディーラーでは、大抵の場合1500円で、
ホンダ純正のLEOが交換できてしまう。
自動車メーカーは、オイルの性能が省燃費性に影響することは、重々承知だと思う。ただ、純正オイルをばかっ高い値段に設定するわけにもいかない。その問題を解決するための結果が、LEO(0W-20)だと思うわけです。LEOは01年モデル以前の小型・普通車には使用できないとあります。01年以降の車は、エンジンの組み立て精度を上げ、0W-20という超低粘度のエンジンオイルでも油膜ぎれが起こらないようにした。もちろん低粘度なので燃費にも貢献する。ホンダがたどり着いた解答はここにあると思う。
Posted at 2007/12/19 18:04:12 | |
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