2016年03月21日
トルクウエイトレシオ
TTの納車待ちでワクワクの私。
割と速めのクルマをいろいろ振り回して
試乗させてもらった結果、感じたのが
『公道で最大馬力は意味が無い』という事。
もちろん、頭では分かっていましたが、
それを体感として再認識。
こうなると、加速の鋭さのほう、
つまりトルクが気になり始めます。
けれど、単純にトルクだけ眺めていても
何も分からない!
そんなわけで、トルクウエイトレシオ(TWR)を計算してみることに。
せっかく調べて計算したので、
ブログにメモを残します。
ちなみに、TWRは数字が小さいほど加速が良いという意味。
ついでに0-100km/hも調べています。
まずは愛車AUDI A1 1.4TFSIから・・・
この子は車重1,190kgという軽さが売り。
トルクは全域20.4kg・mと、まずまず。
今回は、このA1を基準に据えます。
■A1(1.4 TFSI) / TWR 58.3(基準値)
■0-100km/h=8.9秒(実測はこれより速い)
ちなみにA1の新エンジンのシリンダーオンデマンドだと1,220kg/25.4kgになるので
TWRは48.0まで一気に向上。
新エンジンのA1を試乗して『これは別物だ』と報告されていた
A1乗りの方々の言葉を裏付ける走りっぷり。
一方の1Lモデルは、1120/16.3で68.7。
これを軽快と評価する自動車評論家には疑問を感じるのですが、どうだろう?
■A1(1.4 COD) / TWR 48.0 (21%速い)同6.9秒
■A1(1.0 TFSI) / TWR 68.7 (17%遅い)同11.7秒
次に国産スモールカーの代表としてHONDA FITの1.5Lモデル。
車重1,060kg/トルク15.8kgm = TWR 67.1
街中の普通はこんなものか。
たまに運転するけどCVTのおかげで最高出力時の回転の高さも
トルクバンドの狭さも気にならない。
ただし、やたらと煩いが・・・。
計算上のTWRはA1と15%の差だけれど、
体感としては3割以上遅いように感じる。
■HONDA FIT (1.5L) / TWR 67.1 (15%遅い)
■0-100km/h=9.6秒
それなら、A1とちょうど同じくらいの加速に感じたTOYOTA 86ならどうか。
1,250kg/20.9kg・m = TWR 59.8。
ややA1に劣るが、ほぼ同じ。体感通り。
やはり馬力よりもTWRが体感の加速に近いことが分かる。
ちなみに0-100kmの値になると逆転するので、A1の0-100kmの
タイムが悪いのはギヤ比の影響が大きいのではないかと想像。
あと、何だかんだ言ってトルコンATは最初の出足が有利。
■TOYOTA 86 / TWR 59.8 (2.5%遅い)
■0-100km=8.2秒(AT) / 7.6秒(MT)
ついでに弟の車、旧S3を確認。
旧型は乗った事ないけど速いイメージ。
1,540/33.7 = 45.7 やっぱり速い。
■AUDI S3(旧) / TWR 45.7 (22%速い)
■0-100km=5.6秒
そして来月からの愛車。 TT3 クワトロ 2.0。
1,370kg / 37.7kgm = TWR36.3
なるほど。230psと聞くと平凡に感じられたけど、TWRを見ると体感通り速い。
数値的にはA1の38%増しだけど、体感としては1.5〜2倍の加速。
FITにしてもそうだけど、体感の差は
数値より大きいみたい。
■TT 2.0 Quattro / TWR 36.3 (38%速い)
■0-100km/h=5.3秒(41%速い)
そして、計算していて分かった衝撃の事実。
Sモデル(TTS)のTWRは
車重1,410kg/トルク38.8kgm = 36.3!
最初、計算を間違えたかと思いました。
そう・・・ノーマルTTと全く同じ値。
制御系を統一できるからだろうか?
とにかく、狙っているとしか思えない値。
なのに0-100kmのタイムは別格。
おそらく0-100の速さの理由はギヤ比。
TTSは6速がTTの5速と同等になるくらいショートな設定。高速で巡行させるには
実用的じゃないけど加速には最適。
動画でTTSの加速を確認すると、
TTSは明らかに0-100や1/4マイルのタイムを
意識してギアレシオを設定してるし!
100km/h時点ではトルクバンドいっぱいの
3速5500回転付近。
これ、けっこう凄い発見かも!
■TTS 2.0 Quattro / TWR 36.3 (38%速い)
■0-100km/h=4.7秒
ちなみに、悩みまくったBMWのM235iは
1,530kg/45.9kgm=TWR 33.3
圧倒的ではないものの、やはりTTよりは若干速い。
腰高なボディとFRレイアウトで恐怖感を
感じるほどの暴力的な加速を思い出す。
0-100km/hもFRにしては立派!
■BMW M235i / TWR 33.3 (43%速い)
■0-100km/h=5.1秒
そしてこれまでに試乗して、かなり遅くて
がっかりしたアクセラスポーツ20S。
1,280kg/20kgm=TWR64
やっぱり、数字の上でもかなり遅い。
A1との差は10%程度だけれど
いかんせんギアボックスがしょぼい。
なので体感が遅くなってしまうのも当然か。
0-100も散々。
■MAZDA アクセラスポーツ20S / TWR 64 (9.7%遅い)
■0-100km/h=10.8秒
ちなみに、同じボディで速いと噂の
ディーゼルモデルXDはTWD33.8!!
TWRは20Sのほぼ半分!
ディーゼルなので単純比較はできないけれど、計算上のTWRは何とTT以上。
ただし、0-100km/hのタイムは超平凡。
ギアボックス、吹け上がり、駆動方式、いろいろな要素があると思うけれど、
どこから踏んでも速いタイプでは無さそう。
どんな感じなんだろうか。
こっちを試乗してみればよかった~!!
■MAZDA アクセラスポーツ XD / TWR 33.8 (42%速い)
■0-100km=7.6~8秒 (らしい)
そして何度か運転させてもらった友人のゴルフR。こいつは速いはず。
全く欠点の無いウルトラスムーズなクルマ。
1,500kg/38.7=TWR38.7
TTと同等の俊足で、どこから踏んでも速い。
そして0-100の数値も凄い。
こちらも、0-100のタイムを狙った設定なのかな?。
■VW ゴルフ R / TWR38.7 (34%速い)
■0-100km/h=4.9秒
そんな彼が、試乗して喜んでいたS1。
1,360kg/37,7=TWR35,9
なるほど、街乗りの体感だけなら
ゴルフRよりS1の方が速いのかも!
■AUDI S1 / TWR 35.9
■0-100km/h=5.8秒
この計算を始めると、当然気になるのが
庶民にも買えるポルシェ、ケイマン。
何度か運転したことがあるけれど、
加速は思いのほか良くない印象。
語弊があるといけないが、あくまで日常の
加速だけ、ポルシェにしては、という前提。
街中でも普通に速いし、
法定速度を超えてからはけっこう速い!
■Cayman / TWR 45.6 (29%速い)
■0-100km=5.6秒
となると、軽いAlfa 4Cなんかどうだろう。
車重1,050kg、トルク35.7kg・mで、
TWRはなんと29.4!!0-100kmは4.5秒。
全開したら危険な香りがしますw
■4C / TWR 29.4 (59%速い)
■0-100km=4.5秒
そして国産最速GTRは・・・・
1,740/64.5kg・m=TWR 26.9
0-100km=2.7秒
もはや加速というより衝撃!!(笑)
しかも4人乗れるし!!!
とにかく、今度からは
トルクウエイトレシオを気にします。
まとめ
・トルクウエイトレシオは大切。
・ただし実際の加速はギア次第。
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Posted at
2016/03/21 06:40:39
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