愛しい者達の幸せ

探りあいながら話した一夜


互いに惹かれ


互いに憂い


時に罵倒され


燃え盛る想いだけをぶつけあった





記録と名誉を忘れられる


同じ光を求めながら


誰にもわからない一点だけをみつめて




世界中が僕らを嘲笑ったとしても


ただ一点を見つめて


命の赴くままに


道のむこうまで行こう



キレイなターマックもあれば


土砂降りの交互通行かもしれないし


会話の一方通行かもしれない


綱渡りのような道のりなのだろう




だからせめて好きなことだけには

ピュアでいたい

小さな希望の儚さと

相反する葛藤のなかで



後悔という名の残像が

自分に襲いかかろうとしても

焼けたエンジンとオイルの匂いを残して



走り続ける

たとえそれが

自ら放つ屍の香りだとしても



愛しき者への愛のカタチ

愛される者が愛するものへと残す

愛のカタチ



お前と今まで過ごした日々


稲妻のような出来事の羅列


揺るぎない記憶


忘れることのできない宝石みたいな輝き



眩いほどのヘッドライトと

消えていくテールライトを灯しながら

互いに生きた証が残せるならそれでいい



機械と人間が分かり合えた瞬間だから

小さな志のかけらだけを残そう