曲がり角。

街中の交差点。
カーブや峠道。
人生の曲がり角。
お肌の曲がり角…
　…コレは存じ上げません。(^_^;


ハンドリングに於いて、ちょっと考えてみました。

初心者が安全運転する。
小僧が峠を走る。
レーシングドライブをする。

一見、難易度や速度が上がるファクターだけに思えがちです。

一番違うのは…“どこまで先を見通してるか”です。

みんなブツけたくて、走っていないと思います。
それぞれの技量でそれなりに安全運転を目指しているはずです。
レーシングドライバーもそうです。
クラッシュがあればリザルトはDNF(Do Not Finish)で、来季のシートや生活まで脅かされます。
みんな…速く、安全に走り抜けたいわけです。

なるべく安全に速く…これがどのドライバーの願い。

その時、『この先』の逃げ場や行き場…選択肢をなるべく多く走らせるのが基本です。
習熟度の少ないドライバーは、車の特性や経験則が少ないため、方法を知らない。
そして、そこに導くコントロールが出来ない。

徐々にそれが出来るようになって…気づくところも増えて、事故が少なくなっていく。


じゃぁ、どーやって走り抜けよう。

コーナリング中のクルマは、ステアリングは切り足す方向には素直に動きます。
逆方向に戻すのは…コーナーに於いても、荷重移動においても、ドリフトしちゃうとかでも、勇気のいる行動です。^^;

なるべくコーナーをワイドに走れるように、なるべくアウト側からコーナーを広く見るように走っていきます。
そして、コーナーが曲がり切れそうになったら…最短距離を目指してインに入ってアクセルを踏み出していく…という、走り方がよろしいようで。

そう、コーナーの出口を事前に見通せる人は…アクセルを踏み出せるタイミングが早いんです。
そりゃ、速いに決まってる。(^^)


さて、この先を長く…かつワイドに見通せる。
コレがドライビングの基礎。
そして、このマージンの中で不要な部分を削ぎ落として具現化していく。
自分のコントロールの確実さが…削ぎ落とせるものを多くする。
自分のコントロールの確実さが…ボトムスピードを最小限に抑えられる。
必要最小限にして“自分の技量”で充足できるギリギリのマージンだけを持って…細いマージンを高速で走り抜ける。
コレがクルマの競技ドライバーのお仕事だと思います。


人生もまた、ハンドリング。

最近…人生への関わり方とか、性格、人となりって、走り方に表れるんだなぁ…って、思うようになりました。

この人って、意外にイケイケだなぁ、とか。
周りの状況を見ないで、思い込みで指示を出すんだなぁ、とか。
ガツガツしてそうだけど、臆病なんだな…とか。
クルマの運転で占星術のような事ができるかも…。

そーすっと、クルマを商売じゃなくて宗教化できるか…？
ワタクシ、やる事そのままに転職できそうです。
クルマ屋さん、改め『宗教家』かつ“教祖”さまです。^^;