オルタネーターのベアリングとブラシ交換 ブラシはまともでした
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
過去オルタネーターを中古品に交換したものの、それも10万キロ近く走っているものなので、今回、オルタネーターのベアリングとブラシを交換してみました。
手順としては次のとおり進めました。
1 バッテリーのマイナスを外す。
2 エアークリーナーホース、インレット、エンジンアンダーカバー№1を外す。
3 サーペンタインベルトを緩める。オルタネーターの端子を外す。
4 オルタネーターの上下のボルトナットを14ミリディープソケットで外し、オルタネーターを上に引き出す。(下側のスタッドがファンにぎりぎりですが、何とか外せます。)
写真は外した部品です。
2
写真はオルタネーターを分割するため、プーリーを外すところです。
インパクトがあれば楽です。
3
写真はオルタネーターのブラシ側の部品を外したところです。(順序は左上から右下まで。)
左端にハーネス固定金具がありますが、オルタネーターに付いていた向きを確認しておくと組み付けの時に二度手間が省けます。
4
プーリー側の軸にソケットを当てハンマーでたたいているところです。
たたくとプーリー側のケースが外れます。
ベアリングはケースに残るので、ビスを外し、カバーを外してベアリングをたたいて外します。この後に新しいベアリングをたたいて入れます。
私は、ベアリングの外周にオイルを塗りピンポンチを逆さまにしてベアリングの外周を対角線状にたたいて入れました。
5
ブラシ側のケースを外すため、ギアプーラーを使用する方法もあるものと思いますが、あまり使わない工具を増やすことになるので、私はケースの回りをハンマーでたたいてすこしずつ外しました。軸にベアリングが付いたまま外れます。
ケースを外した後、ワイヤーブラシで外側の錆や汚れを落としてみましたが、オルタネーターを取り付けたときにほとんど見えないのであまり意味がありませんでした。内部のブラシ粉のみ清掃で十分と思われました。
6
ブラシ側のベアリングを外すために仕方なくプーラーを購入して使用しました。
ヤフオクで千円ちょっとのものを購入しましたが、同じ会社から出品しているまだ安い鋳造品でも十分と思われました。
ベアリングの直径が34ミリ、厚さ12ミリなのでそれに対応するものが必要になります。
7
写真は今回交換する前後のベアリングとブラシです。ベアリングは規格品ではなくデンソーの特注品ですが、2個で1500円程度と案外安く、ブラシは1300円程度でした。
ブラシ側のベアリングにはアルミのワッシャーが前後に付いていますが、これは再利用できます。
8
写真はブラシ側の軸の錆を落とし、オイルを塗ってディープソケットでベアリングを打ち込んでいるところです。案外すんなり入ります。
プーリー側の大きいベアリングはケースに直接打ち込み、上からカバーをビスで固定するようになっています。
この後、コアを入れ、ケースをかぶせて少しケースをたたくと合体するので、ナットを締め付けケースに隙間がないようにします。このとき、ブラシ側のケースに波形のワッシャーが入ることとハーネス固定金具を共締めする箇所があるので忘れないようにします。
ブラシが接触する軸の真鍮の部分を慎重にきめの細かいペーパー等である程度磨きます。
後は逆手順で組み上げます。(オルタネーターを取り付け後、サーペンタインベルトをプーリーにかけるのは、上からより下からの方が遙かに楽です。)
ベアリングを外して感じたことですが、プーリー側の大きいベアリングには確かにガタがありましたが、ブラシ側の小さいベアリングの方はガタもなくスムースでまともでした。
考えようによっては、ブラシ側のベアリングはいじらずプーリー側のベアリングだけを交換する選択肢もあるのではないかと思いました。
組み上げ後、エンジンをかけてライトUP点灯、ブロアファン最大、ワイパー作動してみましたが、特に問題はないようです。
後日、発電状態をテスターで確認したところ、無負荷状態でエンジン2000回転のときの基準値13.2~14.0Vに対して14.0Vでした。
負荷状態の計測は、30A以上まで計れるものが必要なのでパスしました。
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