泣くな悲運のクルマ、ポルシェ911（996）40thアニバーサリーよ

ポルシェ911 40thアニバーサリーは、2004年モデルだったので、その前年の2003年の話。恵比寿ガーデンプレイスにあるウインストン・ホテルで毎年10月頃にやるポルシェジャパン主催のニューイヤーモデルの内覧会で一目惚れ。新横浜のポルシェセンター横浜から営業担当のビッグHさんから新車で購入。GTシルバーメタリックの特別色が貴重。1年半所有して、走行たったの1200km弱。Hさんには、Michaelさん、お願いだから1年に5000kmは、走らせて下さいと言わしめたクルマ。ポルシェセンター横浜の親会社のインプロブが青葉認定中古車センターを開店してHさんは店長として転勤。代わりに担当になったNさんに、やんごとなき事情で買取してもらう。その後、私の心中を思い遣った青葉認定中古車センターのHさんが、店頭価格911万円で売りに出すという粋なはからいをしてくれる。2006（平成18）年9月29日に買取ってもらい、その秋頃のUCGや911DAYSやポルシェマガジンその他のポルシェセンター青葉認定中古車センターのページに掲載されていたクルマは私のクルマでした。その後、同じ横浜か神奈川県あたりの人が買って、ビルトインナビとかトッ付けちゃって、1年くらいで走行距離12000kmくらいにしちゃって乗り捨てられた。やはり同上の雑誌に青葉認定中古車センターの在庫車として掲載されていて、懐かしくてホームページで紹介写真を見たら、あまりの事に気分が悪くなって思わず吐きそうになった。なんだか昔付き合っていた可憐な女性が身を持ち崩してやさぐれてしまったような気持ちになって痛々しくて直視できなかった。それ以来、その個体のことは頭からスッパリ忘れてしまった。未練も吹き飛んだ。ところが今年（2012年）の9月6日の第一週の木曜日にポルシェセンター仙台に991のカレラSを試乗しに行った時に、どうやらその個体らしきクルマを関東圏の認定中古車センターからから買ってきてサードオーナーとして乗っている人がポルシェセンター仙台でメンテナンスをしてもらっているらしいという話を聞いた。もちろん、個人情報保護法に抵触しない世間話の範囲でのことである。
もし、その人のクルマが、横浜青葉認定中古車センターから走行距離12000km前後で、リアワイパー付きで、後席サイドウインドーとリアウインドーに一番濃いスモークフィルムが貼ってあり、貴重な手動式のスポーツシートで、もし二人目のオーナーにいじられていなければボイス式のETCがグローブボックス内のドライバーよりに平置きか壁面についていて、私はCDチェンジャーは付けなかったので社外品のそれが付いていて、車内に横浜と湘南の香りのするクルマならば、私が最初のオーナーでした。どうか大切にしてあげて下さい。
リップスポイラーは擦りやすいです。でも、ポルシェセンターの人は、そこは擦るもんだと思って下さいと言いますが。くれぐれも大切にしてあげて下さい。911らしく走らせてあげて下さい。私にはそれが出来なかったことに悔いが残る。よろしくお願いします。
悲運のクルマでした。
今でも所有して乗りたいクルマです。
ただし、2014年モデルの50thアニバーサリーの新車として。
叶わない夢です。