Michael Delaneyのブログ一覧

ぶらぶらで、最近の初代水冷996の動向を眺めてみると、今が買い時の最後を過ぎあたりかな、と思う。逆に役付きの程度のいい個体は、現在じわじわと価格を上昇させつつある。

空冷911のいい個体の価格もどんどん上昇していき、程度の悪い個体がほぼ淘汰されつくした現在、空冷の自分が希望する個体探しも困難になってきている。空冷のいい個体と巡り会ったら、それは今が買い時だ。

初代水冷996の買い時は、発売終了から10年を過ぎて買い時の旬も過ぎてしまった。

そこで買い時の水冷の911の主力は、997の前期型になる。特に個体数の多いティプトロニックSが買い時だ。ミッションがATの5速というのが記号性として少々物足りなさを感じさせる。そこが不人気の理由だ。

しかし、私がディーラーで997のデモカーの両方のミッションを試乗した経験によると、実はMTもATも大差がない。だいたいマニュアルの6速目など高速でしか使わない。そう考えてみると、ティプトロニックSで十分過ぎる。

そこで私が二番目にオススメする水冷911は、997前期型カレラのティプトロニックSになる。パワーも325馬力と十分だ。

997で紛らわしいのはナローボディーとワイドボディーと4駆の関係だ。

カレラとカレラSの2駆はナローボディーで、カレラ4とカレラ4Sの4駆がワイドボディーになる。

最終的に私の一番のオススメは、997前期型のカレラSのティプトロニックになる。

この時代の911の悪いところは、カレラとカレラSの排気量の差だけでなく、インテリアがあからさまにカレラSの方がカッコいいということだ。

ところで、997時代は後期型になるとPDKが出てなおさらMTが少なくなる。

997でMTを探していて、コンディションがいい個体があれば、即買いした方がいいと思う。

では、私は何を買うかというと、997後期型カレラ4SのPDKに落ち着くが、まだまだ価格が高過ぎて私が買えるところまで降りてきていない。

まとめると、
◎空冷のグッドコンディションの個体は即買い。空冷のグッドコンディションに後ろ髪はない。

◎996は、直して一生に一台のポルシェにするならお手頃感があって良し。

◎997は前期型ならすべてで、まだまだ選べる個体数があり。
そんなところだと思う。

個人的には、空冷と996のグッドコンディションの個体を所有しているなら、下手な夢など見ないで一生に一台のポルシェ911にするのがいいと思う。

ぶらぶらで、私だけのポルシェ911とはいったい何だろうか、と時々考える。


私にはポルシェ911は、996が最初で最後の911だ。
996から、911の未来へも進めず、過去にも戻れない。996以降の911は求めない。996以前の911も求めない。


もしも私がアニバーサリーに乗っていなければ、今頃何に乗っていたことだろうと時々考える。

おそらく996の前期型のGT3に乗っていたか、もう少し素直に996の後期型のカレラ4Sをマニュアルで乗っていたことだろう。

GT3は機構がシンプルで故障しにくいし、カレラ4Sは幅広いタイヤを履いているのが難点だが、豪華装備と、車重が重い分アクセルを踏み込んでドライブ出来るのが楽しいだろう。

ボディカラーは、アークティックシルバーメタリックかシールグレーメタリック、もしくはキャララホワイトやバサルトブラックメタリックあたりを選んでいたことだろう。

私は911の中で、ちょっと変わった立ち位置にある996が大好きなのだ。


あれがいいこれがいいと考えていくとキリがないのだが、そんなことをとりとめもなく考えるのがポルシェの場合は案外と楽しいものなのだ。

ぶらぶらで、アニバーサリーのステアリングがだいぶ傷んでいたので、当時のオプションの小径太巻きステアリングに交換しました。


見た目に迫力があり、現代的にアップデート出来て嬉しいです。

このオプションのステアリングは、純正品に交換するよりも価格面で3分の2ていどと安く、コストパフォーマンスに優れています。

やはりリフレッシュするなら、当時の雰囲気を壊さないように配慮しながら、現代的にアップデートするのが、カッコいいやり方だと思います。

ビフォー


アフターその1


アフターその2


おまけ

ぶらぶらで、スポーツカーに乗るなら3ペダルか2ペダルか、と考えてみました。


これからスポーツカーを買おうとしている人に、『僕、スポーツカーが欲しいんです』と言われて、買ったクルマが2ペダルだと、私ならなんだかずっこけてしまう。やっぱりスポーツカーならば、ぜひとも3ペダルで乗って欲しい。

レガシィツーリングワゴンをスポーツカーとして3ペダルで乗っている私だが、信号待ちの発進時にエンストするなんて、いまだにやってしまうし、坂道発進時に後ろにさがるのにドキドキするのもしょっちゅうだ。
そんな初心者マーク以来続く昔ながらのドキドキも、3ペダルの特権だ。

いま、スポーツカーが復活してきている。3ペダルより秀でた2ペダルも、もはや常識だ。だが、老若男女を問わず出来れば3ペダルで乗ってほしい。


『僕、スポーツカーを買ったんです。2ペダルですけど』

なんて台詞はもう半世紀も生きて、オートマ限定免許証なんてなかった時代に免許証を取得した私には、悪い冗談にしか思えない。

エンスト、坂道発進を恐れず恥ずかしがらずに、年齢に関係なくいつまでも若い心で3ペダルのスポーツカーにどんどん乗ってほしいものだ。