2013ハチロク祭り N2Sレース
このクラスの見どころ。
それは大人気なく空気を読まず、記録を更新し続ける熱き86乗り、
スワえもん♪ with TS ファクトリーといっても過言ではないでしょう。
30年も前の車の魅力にいまだ取り憑かれ、その個性豊かなドライバーや車体が脚光を浴びる舞台として用意された。
その猛者たちが筑波に集結したクラスでした。
ここではその猛者達をちょと紹介します。
4AGクラス
猛者その1
絶対王者 しろはちんこ
緻密なクルマづくりと安定のドライビングで最近は王者の風格がにじみ出る。
猛者その2
CARBON JUNKIE hayashi レビン
事前テストで4AGながら0秒台に入れてきたドライカーボン使い。
類稀な本人の人徳により、御殿場の人脈を駆使し、レーシングカー顔負けの作り込みがひときわ光るマシンをなんとかアジャストさせて乗り込んできた!!
猛者その3
小泉商会 小泉こーたろー
言わずと知れたN2界のスーパースター。
Sタイヤの僕らと勝負するために4.5AGを載せた土屋号のTカーで参戦!!
猛者その4
ドリグリN2
仙台最速のAE86。
東北の最速86乗りが地元仙台ハイランドの自己ベスト更新した勢いをそのままに聖地筑波に乗り込んで来た!!
5AGクラス
今回の優勝候補筆頭。
スワえもん♪
数日前のAtackにて58秒3とか言う訳わかんないタイムを叩き出し、その勢いのままハチロク祭りに意気揚々と乗り込んで来た!!
我らがアイドル オダッチ!!
その風貌どおりの魅力あふれる人格者。
風俗には行ったことがないんじゃないかと噂される人柄から全国から人気が集まる86マイスター。
A井氏
オダッチに連勝中の数少ないドライバー
先にも後にもN2Sでオダッチに勝ったことがある唯一の超速ドライバーじゃないでしょうか。
レースに掛ける意気込みと取り組む姿勢は天下一品。
今回もその連勝記録を伸ばせるかが焦点。
静岡の番長けんはち
仕事が忙しいながらも屋根をカーボンにして戦闘力UP!!
KMS氏
S氏主導のもとN2S用に多少デチューンされたN2号を駆り、
まだまだ若いもんには負けられない理論のもと、奮闘!!
7AGクラス
緑2台と赤1台www
このような86ランナーが全国から集まり、選りすぐられた86乗りたちはどんな結果を生むのか。
そして、
「スワえもん♪はレースでどこまで後続とのタイム広げて、このクラスを勝つのか?」
きっと大多数の方がそういうシナリオを描いていたと思います。
例にもれず、私も・・・
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午前10時20分。
時折強い季節風が吹き荒れ、枯れた芝が舞う筑波のコース上。
たくさんの観衆が見守る中、日本各地から集まった86ランナーが予選走行を開始した。
ゼッケンNOが奇数組からの予選走行開始。
事前イベントで58秒台を刻んだスワえもんの走りに注目が集まる。
「レース仕様にデチューンした86でも58秒に入れてやる!!」
昨シーズンはタイヤ選択をミスし、悔しかったこの1年間の思い。
そんな中でAtackからの良い流れで迎えた最高のステージ。
この晴れ舞台で他の86乗りの度肝を抜くべく、キャバクラに費やした時間のすべて。
自然吸気+FR、リジットアクスルというスタイルにこだわり、さらに戦闘力が増したAE86。
コントロールラインを通過したとき、切望していた数字が失望に終わった瞬間でした。
1分00秒758。
結果はA組の予選2位通過・・・
「クラセントラブル?CPUトラブル?原因不明の失火症状が出てしまう。」
『前の日夜中まで飲み過ぎなんじゃね?でもレースまでには対処してぶっちぎりで優勝だろう』
まだこの時点では誰もがそう思っていた。
・・・続く偶数ゼッケンのB組の予選である男がメロンパンにタラコの指をくっつけるまでは。。
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誰が、そんなシナリオを予想していたでしょうか。
主催者も、エントラントも、スワえもん♪自身も、そして本人も・・・
スワえもん♪への決勝への期待ムードの筑波サーキット。
しかし、そこを1人のクマの着ぐるみ着た男がコントロールラインを通過した瞬間、
異様なざわめきと驚嘆の空気に包まれたこと、今でもはっきり覚えている。
そしてそれはたった、ほんの数日間前にAtackで大記録達成時のスワえもん♪からの電話にて生まれた“ねたみ”を“過去の記憶”に変えてしまった瞬間です。(謎
その大逆転劇を生んだのは、意外なドライバーでした。
それはA井氏でも、
しろはちんこ氏でも、
小泉こーたろー氏でも、
KMS氏でも、
ましてやGTO氏でもありません。
チンコボーイ横浜(通称CBY)代表 オダッチ CBY☆RSワタナベ レビン
打倒:A井&スワえもん♪に燃え、この1年の時間を費やして仕立て上げられたAE86。
「予選は1周。その1周にすべてをかけて決める」
結果は当日唯一の59秒台である 59秒871
ずっと勝ちたかった自分のとこの常連のお客さんの2台のAE86。(しかも超お得意様)
AE86を愛し、アデランスに憧れ、速さを得るために抜け毛を捨ててまで仕立て上げた愛機とアタッカー。
この日のために費やした1年間のTOK通いの丈のすべて。
“たったの1ラップ”
自己満足のためだけの渾身のアタックが炸裂した瞬間だった。
それは筑波にいた誰しもが怯むほどの影響を与え、
絶対的存在となったスワえもん♪&A井氏に競り、そして勝つという結末を生みました。
「あの2台に勝てるはずはない」
そう思われていた予想が裏切られたその瞬間、私は鳥肌が立ち、生まれて初めてベッドの枕
を涙で濡らしました。。
そしてその良い流れのまま決勝レーススタート。
オダッチはうまいことスタートを決めそのまま独走状態でポール トゥ ウィン。
見ていた観客のほぼすべてが『やったぜオダッチファントゥドライブ!!』と賞賛の声を囁いた瞬間でした。
ゴール後のAE86のウイニングラン後のピットにて、涙でぼやけたファインダーの先には、
“出てしまった結果”に戸惑いながらも、腰に手を当てくつろぐスオダッチがいた。
オダッチもプーさんも、オシャレに笑ってた。
そんな瞬間でした。
2013 ハチロク祭り
1人の男が英雄になり、これからの“標的”になった日。
そして念願の最速を奪ったオダッチの次なる舞台。
それは全国の86乗りが横浜に集結する祝勝会後でのドッグファイト。
TOK祭りin横浜。
やっとライバルに勝つことができた、勢いをそのままに一番早く写真指名の権利をもぎ取る。
はじくんごめんちゃいwww
SPLサンクス 勝手に画像頂いた人。
もうひとつのハチロク祭り編につづく