この夏、自身最大のイベントとなった出来事をようやく書き記しておきます。
平成28年度 富士総合火力演習
8月28日(日) 10:00~12:00
静岡県御殿場市東富士演習場(畑岡地区)
ミリタリー好きなら一生に一度は行ってみたいイベント、富士総合火力演習(そうかえん)。
陸上自衛隊による実弾を使った演習が一般人でも唯一見られ、「本物の迫力」を間近で体感できる機会です。
もちろん昔から興味はありました。
しかし実際に観に行くために行動に移したのは2013年から。
2013年、何があったかと言うとガルパンとの出会いです。
これをきっかけに本気で観に行きたいと思うようになりました。
ちなみに見学は無料ですが、事前申し込みのチケット制です。
応募申し込みそのものはHPから気軽に出来るので毎年ポチポチっと。
平均倍率30倍など言われているなか、往復ハガキで複数枚応募とかせずに、ネットから一件のみ応募なので当たるわけもなく。
もはや「こんなの都市伝説やん…」と思っていました。
それが今年事件が。
8月5日、何の前触れもなくポストに一通のハガキが。
え!?
マジで?
よっしゃぁあああ! やりましたよ!西住殿おぉっ!!
ついに手にした当選ハガキ。
これか!
これが夢にまでみた〝プラチナチケット”か。
一応当選確率を少しでも上げるべく29歳以下の青少年枠&駐車場券無しです。
29歳以下の青少年枠の方が当選確率は上がるそうです。
総火演は自衛隊の広報イベントではありますが、自衛官募集(勧誘)の色も強いので若者に来てほしいんですよね。
というか、真夏の炎天下(もしくは雨)の下、野ざらしで物凄い人ごみに揉まれて、爆音を聞きに行くなんて体力的にも精神力的にも優れていないと大変です。
陸自関係にコネでも無い限り観に行けないと思ってましたが、一般人でもちゃんと手に入れられることが証明されました。
倍率30倍なので、もうこれで30年分の運を使い果たしたんじゃないですかね。
「行ける」と分ければ、他の予定はキャンセル。
SUPER GT鈴鹿1000kmも楽しみだったのですが、天秤にかけるとそれはもちろん総火演が優先。
さすがに今回はきちんと宿を取って前泊しようかと。
しかし開催3週間前の時点では、宿を手配しようにも最寄りの御殿場駅周辺はダメ、JR始発駅となる沼津駅周辺もダメ。
仕方なく、消去法的に、内浦漁協からクルマで10分の宿を手配。
こんなにサンシャイン!!な立地だと、聖地巡礼するしかないです(*´ω`*)
そして迎えた当日。
ほぼ時系列で、当日の流れを綴っていきます。
開始時刻は朝10時ですが、「それに間に合えば良い」なんて甘い考えではありません。
なるべく早く会場入りし、良いポジションで見たいと思っていました。
朝からどんより曇り空ですが、予報ではなんとか雨は降らずに済むかも、という雰囲気。
朝4時半。
宿を出発し、コンビニで朝食兼昼食&飲み物を買いつつ沼津駅へ。
沼津駅周辺は最大料金設定のある立体駐車場がいくつかあるので便利です。
5時、駅に到着。
御殿場方面行の始発は6時発、それまで駅ホームで1時間待機。
でもこれで正解です。
徐々に人が増えはじめ、出発するころには始発駅からもう満員でしたから。
満員電車にて約40分、御殿場駅に到着。
駅前に展開する富士急バスのスタッフがとっても優秀でした。
大量の人の捌き方に慣れており、列は伸びてもほとんど歩を止めることなく往復乗車券を買いシャトルバスへ。
往路は観光バス。
全シートには濡れたり汚れたりしないようにビニール袋が被せてありました。
道を走る車は、ほぼ演習場行きタクシーだけという異様な光景。
揺られること30分で見えてきた、演習場の仮設スタンド席。
シャトルバス乗り場で降ろされ、てくてくと会場までちょっとした山道を歩いていきます。
5分歩くと会場が見えてきました。
ここまで来ると良く聞こえて来ました、爆音が。
朝7時20分、この時点で点検射がバンバン行われていたようです。
周りからも「爆音上映なんて比較にならないな」という声が聞こえてきたり。
はがきで観覧出来るエリアは限られており、A~EシートとEスタンド席のみ。
初めてで勝手がわからないので、とりあえず単純にバス乗り場から近いAシートの列に並ぶことに。
誘導されている隊員さんも「見やすいですよー」と声を上げていたので。
7時30分。
入り口にてはがきを出し、チケットと引き換え。
本人確認、年齢確認とかは無し。
要するに、10代20代っぽく見える人がグループ内にいれば問題ないのではないかと思います。
次に着座ポジション確保、のはずですがなかなか列が進みません。
まず上の写真のように、シートの後ろ端に横一列に並ばされます。
右端から左端まで横一列埋まると、指示がありその位置のまま前に歩き、座っていくシステム。
これにより最終的なポジションは、自由に座れるのではなく全くの運任せ。
良く考えられているなと思いました。
そして私はというと、シートの左後ろ端に。
もともとあと二人分のスペースが出来ていましたが、すぐ後ろの人たちが3人組とのことで次の列へ。
おかげで少し広く座ることが出来ました。(ラッキー!)
肝心のポジション確保が終わったところで、朝8時前。
まだ演習開始まで二時間以上時間はあります。
この時間を利用して朝ご飯を食べたり、入り口で受け取った号外パンフレットに目を通してみたり。
1ページ目には今年の応募総数や抽選倍率が。
ネットは31倍ですって。
中ほどには我々向けの広告が。
8時半ごろ一瞬だけ雲がはれ、富士山が少し見えました。
記念のお土産も購入。
(このアクリル板が1500円ですが何か?)
演習場の整備が行われる中での、音楽隊の演奏も素晴らしかったです。
9時20分、埋め尽くされる観覧席。
前情報では「シート席は平坦で、前の人の頭が邪魔になり写真は撮れない」と知っていました。
ですが、このAシートは傾斜があり、意外と前が見える感じ。
A→Eと会場向かって左にいくほど傾斜は少なく平坦に見えました。
しかし、E側からの方が横からの眺めとなり、見栄えはいいんじゃないでしょうか。
9時55分、防衛大臣が到着。
SPらに囲まれて登場した稲田朋美防衛相。
防衛大臣が視察するというのが、予行日とは違う大きなポイントだそうです。
10時、状況開始!
いよいよ待ちに待った2時間が始まります。
実際には前段演習・後段演習が休憩を挟んで行われるのですが、今回はまとめて紹介します。
ここから先も写真を交えながら、いろいろ書いています。
M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO + 1.4x Teleconverter MC-14 で撮って、トリミングなどレタッチしています。
当日1700枚ほど撮っても、ボツ写真を除くと残ったのは40枚程度。
「リアル戦車道だ!」
「リアル特地派遣だ!!」
「リアルタバ作戦だ!!!」
と感動しながらも、感想は「カッケー!」ただそれだけです。
遠距離火力 特科火力。
203mm自走りゅう弾砲。
確か、陸自が保有する最大口径の火砲。
乗員たちは車体の上にむき出しの状態で移動するんですよね。
ドーランしているのも初めて生で見ました。
目の前で放たれるりゅう弾砲、音がすごい。
155mmりゅう弾砲 FH70。
だんちゃーく、今!!
曳下射撃による、全砲門の同時弾着。
射撃後の装填作業。重そう。
それでも的確にスピーディーに、手で行うアナログ感が堪りません。
だんちゃーく、今!!
特科火力最大の見せ場、「TOT 富士」。
富士山のシルエットが綺麗に浮かび上がりました。
基本戦術はヒットアンドアウェイ(撃ったら逃げる)。
素早い陣地転換も目の前で繰り広げられました。
こういうのが結構好きです。
中距離火力 誘導弾。
中距離多目的誘導弾。
89式装甲戦闘車。
戦車っぽいですが戦車ではなく、機銃をぶっ放す歩兵戦闘車です。
ヘリ火力。
AH-64D 戦闘ヘリコプター、アパッチ・ロングボウ。
すぐ隣だった報道陣のエリア越しに撮影。
射撃態勢に入る前に少し下がり、上面が撮れました。
30mm機関砲による制圧射撃。
チェーンガンが空薬莢をばら撒く姿。
生で見れて感動。
反転し正面から。
これだけ見ればラジコンっぽいなと。
UH-60 多用途ヘリコプターと、CH-47 輸送ヘリコプター・チヌーク。
ラペリング降下。
ヘリボーンかっけー。
チヌークからもヘリボーン。
UH-1 多用途ヘリコプターからは偵察用オートバイが出てきたり、
チヌークが反転して着陸したと思ったら、
クルマが出てきたり。
対空火力。
87式自走高射機関砲。
35mm機関砲による水平射撃。
戦車火力。
74式戦車。
V10サウンドを轟かせ、ついに目の前に戦車が。
撃て!
爆音よりも、初めて体感する衝撃波がすごいのなんの。
始めは思わずビビッてしまうし、周りからも歓声と同時に悲鳴が聞こえてくるレベル。
後から調べてみると、私が観ていた位置で140mも離れていない距離でした。
戦車の写真と言えばマズルフラッシュ、美しい巨大な火球。
これがホントに一瞬の出来事で、狙っていても非常に難しかったです。
約10コマ/秒の性能を駆使しても映るかどうか。
タイミングも撃つ前から連写し始めないと間に合わないのでとにかく難しかったです。
90式戦車。
こちらは、一枚もマズルフラッシュが撮れませんでした。
ほっかむりを被ったおじさん…。
前席に座ったからには、小一時間くらいじっとしていて欲しいものです。
緑の人が見切れてしまうのは、雰囲気が出てカッコイイなと感じるのですが。
10式戦車。
最後に来ました!最新国産戦車。
ヒトマル式が一番好きです。
華麗に決めるスラローム射撃。
これぞまさしく変態。
うーん、カッコイイ。
やっぱり主砲は撮り逃しが多いです。
行進間射撃からの、
急ブレーキ。
44tonもの鉄の塊による急制動は「殺人停車」と呼ばれているのだとか。
黒煙上げて轟くV8エンジン。
高い運動性能を見せつけるように走り回っていました。
最後にベストショット。
演習中、ずっと後ろから肉声で号令が飛び交っていたので振り返ってみると、観測地点でしょうか。
まさにシン・ゴジラで観たような光景でした。
フィナーレは発煙弾による煙幕花火。
シャッターチャンスを逃してしまいました…。
12時、状況終わり!
夢のような2時間が終了。
装備品展示に後ろ髪を引かれながらも、この後8時間以上かけて家に帰らないといけないので早々と会場を離脱。
民族大移動の波に飲まれながら移動開始。
会場を出てすぐに各行き先ごとに分かれて進んでいくシステムは、考えられているなと思いました。
列もスムーズに進み、12時半には御殿場行きのバスに乗車。(復路は路線バスでした)
13時過ぎには御殿場駅に到着、14時頃には沼津駅に戻ってこれました。「やっと、ずらって言えるずら」
そこから6時間以上のドライブを経て無事帰宅。
1泊二日、大変有意義な遠征でした。
雨が少しパラついたなと思い、最初にレインポンチョを羽織るも結局、雨は降らずに済みました。
霧があったり雲が低いため、本来予定されていた空挺降下など中止になったものも。
しかしこのおかげで炎天下の暑さや、飛んでくる砂塵に悩まされずに済んでよかったとも思います。
レンズはマイクロフォーサーズで150mm+1.4倍テレコンで足りるのか?と不安でしたが、もっとも撮りたい戦車やヘリは大きく、近くまで来るので問題無し。
さすがに迫撃砲や対人狙撃銃など人物に対してはもっと望遠が必要でしたが。
今回の来場者数は約2万7000人。
演習には人員約2,400名。
戦車・装甲車約80両、各種火砲約60門、ヘリコプターを含む航空機約20機、その他車両約700両が参加。
弾薬は約36トン、3億9000万円相当が使用されたとのこと。
現地に行くには相当の運と労力と覚悟が必要ですが、最高に楽しかったです。
是非また行きたいですが、次にチャンスをつかめるのはいつになることやら…。
イイね!0件
買い物と修理 カテゴリ:その他(カテゴリ未設定) 2015/07/31 21:57:19 |
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花見で会おっさ。 カテゴリ:その他(カテゴリ未設定) 2015/04/13 12:57:44 |
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