
メルセデスベンツ Cクラス C180に試乗する機会がありましたのでインプレを書きたいと思います。
うちは双子の子どもがいるのですが、それぞれ一人づつ面倒を見て、お互い好きなことをしてみよう、という話を嫁としていて、じゃあ今週やってみようかという話になったので、私は息子を連れてディーラーに行ってきました(笑)
Cクラスに試乗してみたいと思ったのは、私が今まで乗ってきているDセグメントの中ではベンチマークと言えるクルマであると考えているからです。以前ブログでも試乗してみたい、と書いたこともあるのですがようやく叶いました(笑)
○メルセデスベンツ Cクラス C180のスペック
・全長×全幅×全高 4690×1810×1435
・車両重量 1510(kg)
・エンジン 1.6リッターターボ
・最高出力/回転数 kw(ps)/rpm 115(156)/5000
・最大トルク/回転数 n・m(kg・m)/rpm 250(25.5)/4200
・JC08モード燃費 16.1(km/L)
・ミッション 7速AT
スペック的にはレヴォーグ1.6GTと似ていますので、所々比較しながらインプレを書きたいと思います。
○乗ってみての全体的な印象
今回、高速道路も含めて試乗させていただくことができました。これは本気で購入を考えている方にはとてもうれしい配慮ですね。
試乗してみて感じたのは、クセや特徴があまりなく、強い印象はあまり残らないのですが、走る・曲がる・止まるや運転しやすさというクルマの基本をとことん高いレベルで満たしているクルマだな、ということです。
乗ってみて「これがメルセデスの世界観なんだな・・・」と感じました。運転してみた印象は地味だけど、誰もが納得できる基本性能を持っているという感じです。今まで試乗、乗ってきたクルマの中では一番良いと言えるクルマだったように感じています。
○内外装
高いクルマだけあってとても豪華です。スタイリングは全高を抑えてあるデザインで、とても格好良く見えます。印象的だったのはボディカラーで、Cクラスワゴンの展示車はシルバーだったのですが、国産車のシルバーとは全然違う印象を持ち、ただの地味なシルバーではないな・・・と感じ、すごくきれいに見えました。
内装のセンターコンソール周りもとても整理されていて、操作しやすそうに感じました。広さは普通ですかね。後部座席もものすごく広くはないですが、不満のない広さは確保されています。
○運転のしやすさ
乗り込んでみてドライビングポジションを調整しますが、座席やステアリング調整は全て電動です。ドライビングポジションを調整するとしっくりきて、視界も良好なのでとても運転しやすく思いました。この前乗ったBMWは少しポジションがしっくりこなかったのでこれは好印象です。
○加速感
エンジンパワーはスペックに書いた通りで、そこまで絶対的なパワーがあるわけではありません。
実際に運転してみてまず感じたのは、加速がすごく滑らかということです。発進時のアクセルの踏み込みに対する加速はかなり抑えられている印象で、そこから踏み込むととても滑らかに必要十分に加速します。体感的にはレガシィ2.0iよりも上で、アウトバックの2.5リッターと同等くらいに感じました。踏み込んだときの加速感はレヴォーグ1.6GTのほうが少し上に感じます。
高速での100kmまでの加速でも不足を感じることはありませんでした。ただ胸のすくような加速感ということはなく、あくまでも「踏んでもらった分はきっちり仕事しますよ」という実用的な加速感ですかね。人によってはモアパワーが欲しくなるかもしれません。
じゃあ、自分はこれで満足するのか、と聞かれると...やはりもう少しパワーが欲しいかな。もし本気で考えるなら、もう一つ上のC200を検討したいですね。
ゼロ発進の際のアクセル踏み込みに対する挙動が押さえてあり急加速しないようになっているので、落ち着きや滑らかさを現しているように感じました。この味付けはメルセデス特有なのかな。個人的には好感触で慣れると運転しやすいように感じました。
○操舵感
これも滑らかで安定しています。低速時だと軽くて操作しやすくなり、高速だと重くなって安定感が増します。感覚としてはクイックすぎず、かといってレスポンスが悪いということもなく、落ち着いたハンドリングのように感じました。
あと、車体の割に小回りが効き、カーブはとても曲がりやすいです。これはさすがFRという印象です。最小回転半径は5.1mとのことでレガシィよりも圧倒的に曲がりやすく感じます。
○乗り心地
試乗したモデルはスポーツモデルで、18インチタイヤを履いていました。乗ってみた感覚としては路面のゴツゴツを結構拾うな、という印象です。あまり乗り心地が良いとは感じませんでした(^_^;)
営業の人に聞いてみると、18インチのランフラットタイヤを履いているのが原因では、と言っていました。ランフラットタイヤはドイツ車でよく採用されている、パンクして空気圧がゼロになってもしばらくは走ることのできるタイヤで、スペアタイヤをなくす代わりにこのタイヤを採用しているようです。デメリットとしては乗り心地が悪くなるというのを見たことがあります。
実際に乗ってみて、ここまで悪くなるのか、と思ってしまいました。ドイツ車が積極的にランフラットタイヤを採用する理由はなんだろう、安全のため?それともスペアタイヤをなくすため?普通のタイヤに替えたら乗り心地よくなりそうだな、と思ってしまいました。
○装備など
装備はさすがに充実していて、なんでも電動だな、と思いました。シート調整、ステアリング調整、パーキングブレーキ、トランクゲートなどです。また、停車時にフットブレーキを強く踏み込むとオートホールドされる機能もありました。ただ、安全装備のレーダーセーフティパッケージはオプションで約20万でした(^_^;)
これは安全を第一に考えるメルセデスなら標準装備でいいのでは?と思ってしまいました。高速で車線変更する際に、隣に車がいる状態でウインカーを出すと警告が出ました。本当に危険なときはハンドル操作に介入して衝突を防ぐようです。これがレーダーセーフティパッケージでオプションなので、勿体ないと思います。メルセデスを買う方はこれをけちる人はいないのかな?
○価格
CクラスC180ワゴン アバンギャルドというグレードで車両価格は530万、オプションや税金など込みで総額610万でした...やっぱり高い!
ベースグレードもあるにはあるようでそちらは車両価格は460万、ただそちらは受注生産であまり一般的ではないグレードのようです。
良いクルマだけどやはり高過ぎるなあ...。正直なところ、内装外装の豪華さや装備を除いたクルマの基本性能や運転感覚についてはレヴォーグ1.6GTとほぼ同等だと感じました。Cクラスのほうが加速が滑らかなところやFRであることの曲がりやすさや操舵感は好印象でしたが、乗り心地やAWDによる安定感はレヴォーグのほうが上で、比べるとやはりほぼ互角のような気がします。
レヴォーグ1.6GTとCクラスC180ワゴンを比べてどちらが欲しいか、となったときに、価格が同じか若干Cクラスのほうが高いくらいならCクラスですが、今の価格差ならレヴォーグですね。何せ二倍近い価格差がありますからね...
同じ店で中古車も扱っていたのですが、2011年式のCクラスワゴンC200 走行距離2.5万キロが総額210万くらいで、こちらなら納得のできる価格と思います。
良いクルマだったけど新車で買うことはまずないな、という印象です(^_^;)
レヴォーグもクルマの基本性能だけでみれば、Cクラスにそこまで負けていないという印象も持ちました。これでスバルに内装外装のプレミアム化のノウハウがあれば、プレミアムブランドとして売り出すこともできそうなんだけどな、と思いました。そのノウハウが重要でなかなか真似できないのか(^o^;)
昨日途中まで記述したのをアップしたのですがスペックが一部間違っていたのでこっそり修正しました(^o^;)失礼しました。