
こんなタイトルつけると、ランエボフリークの方からクレームがつくかもしれませんが、勘違いしないでほしいです、私はアンチランエボではありませんし、いまだにエボ4は、もっとも美しい4WDスポーツの一台だと思っています。
私がまだヤンチャなガキで、初めて新車をローン組んで買おうと思った1999年、奇しくもインプレッサとランエボは開発合戦の真っ只中でした。
WRCファンの私も例にもれず、せっかく300万円もローンを組むのだから、納得行く車を買おうと、ディーラーをめぐり、雑誌を読みふけり、オーナーさんのHPをチェックしまくる日々が続きました。
当時、SUBARUはSTIの試乗車を出していましたが、ミツビシは、ランエボ(当時4~5)は一切試乗車を出していなかったんですよね・・・。
この段階で、試乗も出来ない車を300万で売るというミツビシの姿勢には多少の疑問符はありました。
結局、小学生時代の同級生がエボ4GSRを買ったという話を聞きつけ、頼み込んで試乗をさせてもらいました。
いまでも、初めてのレカロシートと、AYCの感触を覚えています。
なにせ体はシートがガッチリホールドし、コーナーではAYCが後輪を横に払い出すワケで、いままで4WDを以下にアンダーを出さずに曲げるか苦心していた私からしてみればドリームマシンでした。
ただ、であるがゆえに、本来ありえない挙動を作り出すAYCの動きに対して、どうしようもない不安と、猜疑心が生まれてしまったことも確かで、これはエボが10代目を数えたいまでも変わる事がありませんでした。
違う言葉でいうと、もし自分が限界を超えて運転してしまったとき、想定もできないような挙動に陥るんじゃないかという感じです。
それを裏付けるように、エボに乗り換えた友人も主なクラッシュの原因は、オーバースピードによるコーナー進入で、曲がりきれないというものでした、どの友人もそれなりに走りの経験はあったのですが、いつもエボが曲がってくれる為、同じように進入したつもりが、タイヤの限界を超えていて、AYCでは補いきれなかったというものでした。
結局私はインプレッサのsti6を買うことにしたのですが、やはりその理由は、限界前も限界後も動きが読みやすい、すべての動作が自分が想定した範囲のため、何か起きても自分で原因が理解できるという点に尽きます。
エボオーナーの名誉の為に言っておくと、当時サーキットタイムなど見比べれば、エボの方が明らかに早かったですから、ここは車に何を求めていたかの違いでしかないと思いますし、やはりランエボは素晴らしい車で、よいライバルだったと思います。
余談ですが、数年前、ミツビシにエボ10の試乗車があると聞いて乗りに行きました。
普通に過重をかけてコーナーを曲がったところ、車がインに入りすぎで、あわてて外側に修正舵をきらなければなりませんでした。
私も20年来の4WD乗りで、峠もサーキットも走ってきていますから、4WDの乗り方は人並み以上には分かっているつもりだったのですが、やはりココでも私はAYCを受け入れられなかったのです。
エボ10ユーザーの方に聞いてみたいのですが、エボ10に乗りなれた人が、AYCのない車に乗ったとき、曲がらな過ぎて怖いという事は起きないのでしょうか・・・。
たとえば、オートマに慣れた人がマニュアル車を運転できなくなるように、AYCに慣れてしまった人が、そうでない4WDをうまく走らせられなくならないか、エボシリーズの電子制御は、運転者のレベルをスポイルしてしまうのではないのか、ついそんなところを心配してしまうのです。
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2018/02/01 21:27:21