
某プロダクションから
仕事の依頼。
めんどくさいけど
お願いしていい?ってんで
まずは
内容の詳細を確認。
どこかのスポンサーさんの
お嬢さんのプロモーションビデオ?
なんだか知らないけれど、
その顔に
なぜか「ハエ」がまとわりついてしまったそうな・・・
臭かったんじゃねぇの?
で、
撮影時には気にしていなかったけれど
完成試写してみたら
やたらと顔に「ハエ」がたかってる様に見えるとか・・・
ほんとは臭かったんじゃねぇの?
でですなぁ・・・
この顔にたかる「ハエ」を
コンピュータグラフィック、略してC・Gで消してくれと・・・
で、監修したプロダクションのコンピューターでの演算処理速度では
時間がかかり過ぎて
他の仕事が手に着かないとの事で
弊社にお見えになったんですが・・・。
でね、実際の映像を見せて頂いたら・・・・大笑いしちゃって・・・
なんと、紛らわしい事に、
その愛くるしいお嬢様の顔に、
何とも言えない大きさの「ホクロ」があったりして・・・
初めて拝見した僕には
どれが「ハエ」で、
どっちが「ホクロ」なんだか・・・これギャグ?って笑うしか無い。
でまたややこしい映像が処理する範囲だけでも15分。
お見合いにでも使うんでしょうかねぇ?
金持ちのやる事は
理解出来ませんわ。
ところで、
映像というのは
フレームと呼ばれる画像の連続によって
静止画が流れて動いている様に見えるのでありますが
このフレームってのが30枚繋がって「1秒」であります。
ですから、「2秒」の映像は60枚、
3秒の映像は90枚のフレームのつながりであります。
ってことは・・
頭の良い方ならもう計算出来たでしょうが
「1分」は「60秒」
「60秒」は30フレームの60倍ですから、1800フレーム、
修正加工する画像が1,800枚ということですよね、
それが15分ですから、1,800×15となり、
最終的に27,000フレームの修正となります。
で、ある場面では鼻のさきっちょにハエが止まって、
振返ったらホクロが見えて、
笑ったらホクロが隠れてハエがやって来て・・
やってられっかぁ〜っ!
フレーム1枚、いくらで計算しちゃろかいね!
先月の様に、番組自粛とかで
ヒマこいてる時に来てくれれば
リハビリ兼ねて受けられましたが
今はちょっと無理でしょ〜。
そりゃどこに行っても断られるに違いないし、
幾ら高速演算を誇るマシンでも
内容的に「もったいない」わい!
金なら出す!
そうゆう言われ方すると
頑固爺いが売りですので
おいそれと引き受けられなくなるわな。
それに弊社は毎週放送のレギュラー抱えてるから
スケジュールが飛び石でしか空きませんから
こうゆうじ〜っくりお付き合いする内容は
精神衛生上、よろしくない。
言っちゃ悪いけど、たかが「ハエ」じゃん!
顔に馬糞でも付いたんならやむを得ないけど、
空を自由に舞う「ハエ」じゃん!
それに、どう話を聞いても
この話持って来たお前が一番めんどくさいんだろ?
「ハエ」と「ホクロ」の見分けが出来ていないの、お前だろ?
申し訳ないけど丁重にお断りして
帰っていただきましたが
次にどこに行くつもりだろう? ギャハハ!
整形手術の進んでいる韓国にでも先に行って、
そのややこしい「ホクロ」を取った方が
早いんじゃないの?
この作業に費やす電気代、機材費、人件費合わせて
いくらで受けたらビジネスになったんでしょう?
てなこと考えているうちに
他の製作会社の社長から電話が鳴って
「MONさんとこに断られたって、うちに来たけど・・・」って・・
おいおい人聞きの悪い言い回しするなっての!
ってかこのレベルのシステム持ってるのって
他に2社しか無いけれど
そこも同業者の仲良しだから
きっと電話がなるよなぁ・・・・
諦めるかなぁ・・・どちらかが・・・・
気の毒だとは思うけれど、
こりゃぁボランティアだもんなぁ・・。
お客様に喜んで頂くのがポリシーだけど、
ちょっとリスクが高すぎるわなぁ・・・
今更こんな事言ったらなんですが・・・
ペットとして
「ハエ」飼っちゃえば?
ンプププププッ。
吹き出しちゃって
すんません。
Posted at 2011/05/06 14:18:59 | |
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