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2016年06月24日

B級ライセンスホルダーのワークホース(軍馬)CJ4Aミラージュ

B級ライセンスホルダーのワークホース(軍馬)CJ4Aミラージュ  この前、黒歴史ランエボ、最後のナローボディ、エボリューション4と言う話をしましたが、。

今回はそれをさらに上回る黒歴史マシンのCJ4Aミラージュの話をしよう。

今となっては、三菱自動車自体が黒歴史ですが。

三菱ブランドだからって、不滅なわけではありません。

かつて、三菱石油と言う大会社がありましたが、合併により消えて行きました。

日産プリンスの様に、販売店だけに社名が残るみたいなことになるのではないでしょうか。
 日産三菱販売みたいな。

話をもとに戻しましょう。

 CJ4Aミラージュは、1995年にフルモデルチェンジで登場しました。 

 先代のCA4Aのマイベックエンジンを引き続いで、175馬力を誇るエンジンと剛性アップしたボディで1.6リッター最強を誇る・・・・・はずでした。

 サスペンションの神様のもとで修業して、最近独立開業した友人(ワタスの師匠)の話だと、「買ってから、しばらく間は速かった。」そうです。

因みに、このしばらくの間と言うのは、半年ぐらいだそうです。

原因はCA4Aからモデルチェンジする時に、回転方向の変わったマイベックエンジンだ。

トランスミッションの更新に伴い回転方向を変えたのだが、この設計に無理があり、カムホルダーの摩耗やオイルコントロールバルブの不良、ロッカーアームの破損などを引き起こした。

マイベックの可変バルブ機構の不良により、実馬力は115馬力ぐらいになった、加速力はNA6ロードスターやAE86と良い勝負だった。

この時代、スポーツハッチバックは冬の時代で、モータースポーツユーザー以外には見向きされなかった、街で見かけるCJ型ミラージュの9割は競技車両だったと言っても過言ではない、たまに見るのは、営業車だった。

そこに現れたのがEK9シビックtypeRだ、ランエボ、インプレッサWRXに匹敵するほどのこのクルマの速さの前に完全に影が薄くなってしまった。

全日本戦や地区戦の上位リザルトはシビックtypeRが独占した。

ミラージュオーナー達は、「CJ4A被害者の会。」なんて自虐的なグループを作って、対策を情報交換していた、彼らはマイベックエンジンを「無いベックエンジン」と呼んでいた。

「〇△三菱自販にカムの調整が出来るメカがいる。」という情報でそこに行くと、紹介やコネがあれば、「一般ユーザーには口外しないでください。」いう条件でクレーム修理してくれたそうな、要はリコール隠しである。
 コネが無い人は、勿論有償修理になった。
ミラージュの修理に500万円以上突っ込んだ人もいるとか。

人気レースのミラージュカップの参加者は毎戦毎にエンジンのヘットを交換してたそうな。

このCJ4Aミラージュは、燃費も悪かった、パワーが全く出ないくせに、燃費はランエボ、インプレッサWRXとほぼ同じだった。

要するに、ホントに駄目なクルマだった。

しかしながら、県シリーズのラリーやダートラでは、圧倒的なシェアを誇った、街で見かけるミラージュのほとんどが競技車両だったのは、これに起因する。

EK9シビックtypeR同士の争いで勝とうとすると、4駆ターボ並みにコストが掛かるからだ。
ボディが弱いのでフル補強が必須だった、速いホンダ車を作るお店は、決まって板金屋だった。
グラベルで使うとサスペンションアーム類は1年ほどで消耗して交換を余儀なくされた、フロントサスもダブルウィッシュボーンの為ダンパー容量が少なくラリーやダートラでは、不利だった。

ミラージュはランエボ同様の足回りで容量の大きいダンパーを使えた、なのでボディが壊れることもなかったし、エンジンもパワーが出ないだけで壊れなかった。

べた踏み出来る115馬力と何処へ行くか分からない185馬力では、初級者の場合、前者に軍配が上がった。

駄目クルマのレッテルを張られながらも、B級ライセンスホルダーのワークホース(軍馬)として活躍を続けたのでした。

そして、モデル末期の1998年に出た5型のCJ4Aミラージュはエンジンの対策が取られて、実馬力で155~160馬力を安定して発生、軽さを活かしてターマックでもEK9シビックを脅かす存在になったのです。

しかし、ここでまたCJ4Aミラージュを不幸が襲います。

消費税増税後の景気後退で参加者の大幅減少によりJAFは、排気量区分を変更。

ミラージュのライバルはインテグラtypeRになってしまいました。

更に、人気レースのミラージュカップも打ち切り。

本来のあるべき姿を取り戻した5型のミラージュは、あまり売れることなく、姿を消していったのでした。

現在も頑張っているCJ4Aミラージュは4型以前のものがほとんどです。

スポーツパーツ供給のラリーアートも消滅、維持も難しくなってきています、しかしながら欧州にはこの手のクルマのパーツサプライヤーが多く存在し、向こうでは絶版希少国産スポーツが現役でバリバリで走っています。
 三菱自販には、これらの会社にコネクションを作って、ランエボやミラージュのレストア部門を作ってほしい、それがブランドを守ることになると思う。
 
 日産には絶対作れないクルマだからだ。

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Posted at 2016/06/24 09:04:24

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この記事へのコメント

2016年6月24日 12:41
((( ;゜∇゜)))HAHAHAHAHA
なんて耳のイタイお話デスカ?(笑)

ミラゲさん、本当にエンジンは難物のようですネン。
先代のミラゲさん(98')はジムカーナで酷使されたとは言え今のミラゲさん(競技未使用97')と比べてパワーの無さと言ったら…。・゚・(ノ∀`)・゚・。アタリハズレデカイ
115psなんてサトリアさんデスカ!?Σ( ̄□ ̄;
知り合いの競技者もOHで金掛けた分程リターンが無い!とも嘆いてましたョ(*´ω`)=з
まぁ、他のパーツに起因する所も多々ありそうな気もしますが…。

しかしボディの丈夫さは特筆モンでしたね。
お金が掛かるが勝てるシビック!
勝つのは困難だが続けられるミラージュ!
初級・中級者には欠かせないファクターがミラゲさんには備わってましたし部品調達の容易さと相まってシェアは圧倒的…ワタスも維持には助かってマス。
この先、三菱の動向が見えて来ないのでパーツ供給だけは維持して欲しいデスネ。・゚・(ノ∀`)・゚・。
コメントへの返答
2016年6月24日 13:16
サトリアさんは、100馬力なので、それよりましかと、むこうは、車重も重いし。

98でも駄目な奴があるのですかね、5型は98年10月に出ているので、それ以前の4型の可能性があります、形は同じですから。

ボディの丈夫さですが、これはランエボと同じ足回りなのが大きいかと、その分ボディに負担がいかないからね。

CMSCのあるディーラーさんには頑張って欲しいものです。


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