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イイね!
2019年03月30日

トーションビームを嗤うものは、マルチリンクに泣く。

トーションビームを嗤うものは、マルチリンクに泣く。

 やあ、僕です。

マツダのアクセラの後継車。

マツダ3が発表されましたね。

デザインは超カッコイイですね。 

ネームがアクセラから、マツダ3になったのは、ヨーロッパテイストの追及でしょうね。

ヨーロッパのメーカーは、古くから車に名前ではなく、番号だけだったり、とアルファベットと組み合わせたものを付ける習慣がありました。
BMWの3シリーズとか、M3とか、ポルシェの911シリーズとか、プジョーなどは、3桁の数字の真ん中に0を入れるのを商標登録しています。なので、ポルシェの911は最初901を名乗っていましたが、プジョーから訴えられて、911に変更したそうです。

マツダも、バブル期のウハウハ絶頂期には、ユーノスブランドで、100とか、300とか、オートザムブランドでAZ-1とか、AZ-3などを出していました。

海外でも売れまくった、ファミリアは海外では、マツダ323と呼ばれていました。

マツダのデザインの美しさは、日本のメーカーとしては、傑出していますね。

スペック的には、控えめでそれが、ハリボテ感に繋がってしまっているところは否めませんが、皆がモータースポーツやスポーツ走行するわけではないので、フィーリングやレスポンスが良ければ、それで十分とも言えます。


デザインと雰囲気重視と言えば、イタリアのアルファロメオあたりが当てはまる気がします。デザイン的にはかっこいいですが、スペック的には平凡そのもの。
マツダは日本のアルファロメオだと思いますね。

さて、このマツダ3のcarviewの記事のコメントで、「トーションビームのくせに。」などとディスっているコメがありました。

ベストカーの記事でも、マルチリンクから、トーションビームはスペックダウンにも思えると書かれていました。

自分から言えば、マルチリンクやダブルウィッシュボーンの方がクソです。

マルチリンクやダブルウィッシュボーンが良いと思う人は、ダンパーの脱着作業を見ていないから、そう思うのです。

マルチリンクサスペンションは、1G締めと言って、静止停車状態の車高の位置で非常に強い力で固定されています。長い鉄パイプの梃子の棒で動かしてやらないとダンパーの取付けが出来ません。

これは、マルチリンクサスペンションの長さも取り付け位置も異なるパラレルリンクはフリクションが大きく、ゴムブッシュの弾性を使って、無理やり1Gの位置に復元しないとサスペンションのストロークがスティックするからだと思われます。

実際には、マルチリンクサスペンションは、独立懸架と言いながら、リジットアクスルやトーションビームに近いストロークしかしません。トーコントロールやキャンパーコントロールがかかりますが、それらもあまりやりすぎると、ドライバーには、違和感しか与えません。

むしろ、剛性面や重量、耐久性においては、トーションビームやリジットアクスルの方が有利です。

特にラリー系のチューナーからすると、ストロークを最大限使える4輪ストラットやリヤトーションビームと違い、ストロークをサスペンションの異相によるスティックを防止するために、ストロークを規制しなければならないので厄介な代物です。

では、なぜメーカーのエンジニアがマルチリンクサスペンションを多く選ぶのかと言うと・・・・。

クルマのことを知らない・・・。
からだそうです。

メーカーが開発エンジニアをリクルートする時、工学系の学部から新卒採用しますが、必ずしも、自動車工学を専攻した学生を取る訳では、ありません。


しかも、偏った趣味嗜好を排除するために、クルマ好きを逆に排除する方向だと言う話しも聞きます。
で、基礎的な自動車工学の本には、ストラットサスペンションやリジットアクスル、トーションビームに対しては、つらつらと、デメリットが記載されていますが、ダブルウィッシュボーンやマルチリンクの解説にはそれがないのです。

まじめな人ほど、それを鵜呑みにしてしまうのです。

特に現在の車の開発は、分業細分化が進んでいて、フロントサスペンションとリアサスペンションの開発が別チームだったりするので、大変です。

一人のデザイナーが中心になって、少人数で開発されるレースカーとは、かなり異なる様です。
なので、レース系のエンジニアが見ると「なぜ、こうした。?」と言う設計がサスペンションには、多いそうです。

で、マツダが今回マツダ3にトーションビームを採用したのは、コストダウンもありますが、どうも、「マルチリンクって、駄目じゃね。?」って、気づいたっぽい。
近年普及した、小型のアクションカメラをサスペンション付近に取り付けて、テスト走行で撮影すると、3Dキャドシュミレーションとはまるで違う動きをしているのが分かったらしい。それも、薄々ナニかオカシイって思ってたから、やったらしいですが。

3Dシュミレーションのソフトを作る側がホントにサスペンションのことを理解しているかと言うと怪しい。

自分が精密工作機械を持っていたとして、趣味でラジコンのレースカーをいちから製作するとして、複雑なものをわざわざ作ろうとは思いませんよね。

端的な例を挙げると、WTCCで圧倒的に速かったシボレークルーズは、リヤがトーションビームでした。
alt

このマシンの走行後のタイヤ温度を測ると、前後同じだったそうで、如何にバランスに優れていたかが分かります。

コーナリングスピードでもFRのBMWを圧倒してました。
当時のレギュレーションは、サスペンションの形式変更は認めてられておらず、これこそが、サスペンションは形式で良し悪しが決まるものではない証拠です。

トーションビームを嗤うものは、マルチリンクに泣く。

と、言っておきましょう。


ブログ一覧 | クルマ
Posted at 2019/03/30 13:02:11

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この記事へのコメント

2019年3月30日 19:37
ウチのクルマの主流はリーフリジットですよー
コメントへの返答
2019年3月30日 21:17
耐久性命。
トラクションもかかるでよ~。♪
2019年4月1日 6:03
こんにちはー。

マルチリンクは、ダメですよね。
(シルビアのリアなんてトラクション皆無ですし)

トゥデイのちゃっちいリアの足回りの方がしっかり仕事をしていますし・・・・
コメントへの返答
2019年4月1日 10:41
S15シルビアが出た時、元日産のテストドライバーだった奴が、国政さんに、「S15乗ったのか、どうだった。」と、聞かれ。
「真っ直ぐ走りません、あれは駄目です。」と、答えたら「合格。」と一言われたそうです。コンパクトFRクーペの稀少価値だけですね。86&BRZが出たら見向きもされなくなりました。日産は、4輪マルチリンクにこだわっていますが、その間は、駄目でしょうね。R35GT-Rは、ゲロを吐くような乗り心地で最悪だそうです。高価なクルマで一般の人は、乗り機会がないので、ニュルブルクリンクのタイムだけが一人歩きしてみんなすごい車だと思っていますがね。
2019年4月11日 1:21
以前乗っていたサクソはトレーリングアーム式でしたが、とてもリアの感覚がわかりやすいくてよかったです。サスの形状よりも、車全体の足回りとしてどう作られているかが重要なんだなぁと思いました。
コメントへの返答
2019年4月12日 17:43
独立懸架なら、構造のシンプルなトレーリングアームやストラットサスペンションの方が良いですね。
2019年4月23日 17:18
ニュル市販FF最速を争ってきたメガーヌRS、シビックタイプR、国産コンパクトでいい評価を受ける事の多いスイフト、メルセデスAクラス・・・
どれもトーションビームですよね。
福野礼一郎さんが絶賛してたゴルフ7の安い方のグレードのも。
フォルクスワーゲンはトレーリングアームと表記してますがまぎれもないTBA。
ハイラインのマルチリンクより良いって例もありますし。

キチンと設計された、設計の狙い通りに動くサスペンションならなんでも構わないと思います。
コストダウンなら浮いた分、梅クラスのショックアブソーバーを竹クラスにするとか
そっちの方がトータルで良い脚になると思うので形式はまったく気になりませんでした。


ポルシェケイマンは四輪ストラットだし。

この件、価格コムの口コミでも論争になってましたねぇ^^;
コメントへの返答
2019年4月23日 19:53
全くもって、その通りでキチンと設計された狙い通りに動くサスペンションなら何でも良いのですが、マルチリンクサスペンションや上下不当長のダブルウィッシュボーンは、構造上どうしても非線形なジオメトリーが出てしまうのです。残念ながら今度発売されるマツダの高級FRクーペは、リヤマルチリンクサスペンションなんですね。やっぱり、セールス上の問題で、リジットアクスルやストラットには出来ないそうです。認知バイアスの悪影響ですね。
2019年4月25日 11:11
ダブルウィッシュボーン式、特にフロントサス。
アッパーアームはホイルハウス内で納めなくてはならないのでとても短いですね。
フォーミュラみたいに長いアーム長が取れ、ホイルストロークも数センチであれば対地キャンバーも変化無しとみなせるんでしょうけど。
ジムニーなんかのリジッドサスペンションの前後に伸びた長大なリーディングアームと比べると短過ぎだなと思います。
リジッドサスペンションは全ての構成要素がバネ下重量に反映されるので高速で走る事を想定した車には
不向きかもしれませんが
動きだけを考えると理想的だとも思います。

wikiでマルチリンクを検索すると3DCADのGIF動画を見れますが、ホント複雑な動きですよね。
レースカーであれば両端をピロボールジョイントとしてたわみ、歪み無しに出来ますけど、市販のロードカーはゴムブッシュ。
片側リンク5本で10個のゴムブッシュを介しての動きなので解析はとても難しいと思います。

サスペンションアームは完全な剛体であるべき
なんて考える人からすればトーション(捻れ)は受け入れ難い事なのかもしれません。
鋼板をUの字に曲げただけの物がねじれる事によってアンチロールバーも兼ねてると言う構造。

ずいぶん昔ですが、レーシングカートをちょこっとだけかじった事があるので鋼管フレームがしなってタイヤを路面に押し付ける(サスペンションの代わりをする)って感じは理解できるんです。
自転車も同じです。クロモリ鋼管フレームはしなりがあって乗り味が柔らか。
現代のレース用バイクは皆、カーボンフレームになっちゃいましたが、このカーボンフレームをレーシングカートに持ち込んでフレーム設計したとしたら、タイヤがグリップしない制御しにくいマシンになるんだと思います。だからカートは今でもコンベンショナルなクロモリ鋼管フレームなんだと想像してます。

どっちにしてもCADなんかで数値化難い経験則重視で作られるものには味があると思います。


コメントへの返答
2019年4月26日 21:21
そもそも、市販車のダブルウィッシュボーンは、キャンパー角をロールに合わせて動かすように設計されていますね、ダブルウィッシュボーンの長所は、対地キャンパーが変化しないと言うのが、利点なのに、本末転倒な様な気がします。これは、昨今のラウンド比の低い、扁平タイヤの影響が大きいと思います。>リジットサスペンションは、バネ下重量が反映されるので高速で走ることを想定した車には不向きかもしれませんが<
そんなことは、ありません。時速300km/h以上でオーバルや市街地コースを走る米国のNASCARは、リヤがリジットアクスルですよ。
バネ下重量は、マスダンパーとして機能するので、デメリットは、あまり大きくありません。スプリングレートを決定する場合は、バネ下重量は除外しますから、バネ下の軽量化はバネ上の10倍以上の効果なんて言うのは、完全に都市伝説ですね。
2019年11月19日 13:09
こんにちは。
トーションビームは安く出来ますが、優れた形式です。。いじらないで乗る車としては最高ですね。重たい車には工夫が必要かも知れませんが。

マルチリンクが悪いとは言いませんが、制約が山ほどついて無理やり採用したマルチリンクには、デメリットしか残りませんね。特にコンパクトカーなんかは、メリットは皆無でしょうか。
昔乗っていたインプレッサはまだ、良い方でした。昔はリアもストラットでしたね。

車は色んな性能要件がありますから、難しいですね。固めれば運動性能が良くなっても、NVが通らないでしょうし。
コメントへの返答
2019年11月19日 21:43
運動性能を高める方法は、二通りのアプローチがあります。タイヤの接地変化を抑えるために、スムーズにストロークさせる、サスペンションのジオメタリーの異相を抑えるために、固めて規制するです。前者はWRCをはじめとするラリーカー、後者はハコ車のレースカー、本文に出てきたWTCCマシンは例外ですが。ちゃんとしたクルマのサスペンションは、運動性能を高めると、乗り心地も良くなります。まあ、ホントに乗りやすくすると、「物足りない。」なんて輩が多いので仕方なく、スプリングを硬くすると、國政さんが言っていましたがね。
2019年11月19日 13:16
ちなみに、シミュレーションの話はソフトが悪いのではなくて、条件が不十分だったのだと思います。車体だけじゃなくエンジン等のシミュレーションも全てそうですね。
コメントへの返答
2019年11月19日 21:45
そうでしょうね、知らない人がデータを入れるから、正確な結果が出ないw。

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「御岳高原ヒルクライムに行って来ました。 http://cvw.jp/b/1674606/46377633/
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