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2013年10月20日 イイね!

10,000km

10,000km昨年12月に納車して、先日の三連休で走行距離が10,000kmになりました。
主に休日のみの使用で、1年も掛からずに10,000kmを迎えることになったのは、「思っていたより、かなり早かったな~」というのが素直な感想です。
それだけ楽しいクルマというのは間違いありません。


さて、区切りの走行距離になったので、所有したから分かることや感じたことがありますので、改めてBoxsterの良い所・悪い所をまとめてみました(長文です)。

・エクステリア

981はスーパーカー的なデザインになり、986、987時代からガラリと変わったサイドインテークはいかにもミッドシップカーらしいサイドビューで、リアは左右のテールランプを結ぶリアスポイラーが特徴的でエレガントさも兼ね揃えた素晴らしいデザインだと思います。
また、幌を閉めた状態も非常に流麗なシルエットです。
素とSで唯一異なるのが、フロントバンパーのルーバーです。
素はボディ同色でエレガントさが強く、正面から見るとバンパーの厚みが強調されますが、Sは黒に塗装されスポーツ度が向上する一方、バンパーの厚みが薄く感じてしまいます。
簡単に取り外しができるので、気分によって変えて楽しむことも可能です。
マイナスな所はロールオーバーバーやサイドインテーク、ドアミラー下部にリアエプロンなど未塗装樹脂パーツが多くチープに感じること。
サイドインテークはボディ同色にすると、せっかくの開口部が小さく感じてしまうので、カーボン化をするとカッコいいでしょうね。
ボディカラーによってはアミラー下部やリアエプロンの未塗装樹脂が、気になる方は気になるかもしれません。
デザイン上、サイドインテーク付近は前輪が巻き上げた飛び石やブレーキダストがかなり飛んできますが、先代まで付いていたストーンガードが無くなったのは、明らかにマイナスな点でしょう。

・インテリア

エクステリア以上にラグジュアリーさが増したインテリアは、オープンで走るBoxsterにとって周りから見られることも多いので、高級感があり素晴らしいデザインだと思います。
また、スポーツクロノのクロノグラフがダッシュボードに埋め込めて一体感があるのも991より好印象です。
私のBoxsterはPDKですが、前方に向かって上昇するセンターコンソールのおかげで、ステアリングとシフトノブの距離感が絶妙だと思います。
特にMTであれば、シフト操作後にスッとステアリングを握れるのではないでしょうか。
幌を閉めると本当に静かですし、フロントとリアにトランクがあり、フロントのトランクはかなりの容量があるので、この手の2シーターのクルマとしては、実用性がかなり高いです。
一方で、先代より上質になったと言われているインテリアですが、この価格帯のクルマとしてはチープです。
特に素はリアセンターコンソールリッドやドアアームレストがソフトパッドですし、ウインドウスイッチやドアハンドルなどはプラスチッキーです。
確かにオプションで自分好みにいくらでもアレンジできますが…。
センターコンソールにあるスイッチは間違って押すこともしばしばあり、電子式パーキングブレーキはうっかりかけ忘れることもあるので、使い勝手はあまり良くありません。
私が選んだインテリアのカラーはルクソールベージュですが、非常に品のある色で汚れも思ったほど目立たず気に入っています。
ただし、日陰から日向に出た瞬間、フロントガラスにダッシュボードが写りこみ視界不良になるので、山道を飛ばしていると危険なのでアクセルを緩めなければなりません。
また、ウインドディフレクターがアクリルからメッシュになったのもマイナスな点で、夜間時はもちろん、昼間も後方の視界が悪いです。
後ろからどんなクルマが来るのか分からないので、ある意味安全運転になりますが、社外品のアクリル製のディフレクターの装着がベストでしょう。
私のBoxsterはRHDで、987より自然なペダルレイアウトになったと言われていますが、ペダルは全体的にやや左にオフセットされており、ブレーキペダルを踏む時はペダルの真ん中を踏み込むというより、ペダルの右端を踏み込む感じでやや不自然です。
一番の謎はシート後方にあるスピーカーで、あのスピーカーから音が出ているのか疑問です。

・走行性能
私の足回りは壊れた時の費用や、社外品の交換を考えていますのでPASMを選ばず、ノーマルサスにしています。
納車当初はとにかく足回りの動きが渋く、低速時はヒョコヒョコ跳ねていましたが、距離を重ねると角が丸くなり、しっとりとした乗り心地に向上し、非常に接地性も高く、ダンパーがしっかり動いて段差などでも収まりもいいので、○○○km/hを出してもどこか飛んでいくような危うさは微塵もありません。
また、リップスポイラーやアンダーカバー、ウイング形状になった電動リアスポイラーなど、空力の積み重ねがさらに安定性を増している一つではないかと思います。
FFばかり乗っていたので、コーナーをクリアするタイミングがMRは全く異なるので、なかなかタイミングがつかめず苦労していますが、旋回性は抜群で、自分を中心にクルリと回る感じはとても気持ちいいです。
また、MRはテールがスライドすると手に負えないものと思っていましたが、緩やかな流れ出しのためリカバリーも容易で、硬すぎず、ソフトすぎない粘り強い絶妙な足だと思います。
ただし、山道など攻め走るとインリフトすることがあるので、LSDが欲しいな~、と思うことがあります。
当時はPASMとセットでないとPTVを装着できなかったので断念しましたが、後付けできるなら欲しいオプションです。
唯一の欠点は、ホイールハウスの隙間に指が3本も入る事。
スポーツカーは見た目が大事ですから。

・エンジン
2.7ℓのエンジンは上までしっかり使い切れ、SPORTSやSPORTS PLUSにするとエンジンマッピングが切り替わり、吹きあがりも俊敏になるのでとても気持ちよく、HONDAのK20Aから乗り換えても満足できます。
一方で、山道を走っているとパワーが物足りなく感じることがありますが、実際はそれなりの速度域になっていますので、シャシーがエンジンパワーより勝っているせいなのかなと思います。
走行距離が進みマフラーが焼けてくると、木管楽器のような本当に良い音色を響かせます。
もう少し音量があったらな~と思うこともありますが、これは3.4ℓにはない素のエンジンの美点です。
また、納車時はややもっさり感のあったエンジンレスポンスでしたが、Porscheのエンジンは10,000kmを超えてからとセールスに言われたとおり、現在はNORMALでもレスポンスがかなり良くなりました。
燃費はNORMALで街乗りは約9~10km/ℓ前後、高速のみで約15km/ℓ。SPORTSかSPORTS PLUSで山道を楽しむと約6km/ℓ前後です。
この手のクルマで、3ℓ近い排気量の中では優秀だと思います。
残念なのは、せっかくミッドシップなのにエンジンが見られないことです。

・PDK

電光石火のシフトチェンジで、派手なブリッピングをしながらシフトダウンする姿は、レーシングカーにも勝るとも劣らず、そして楽です。
特にサーキットや山道では、ハンドル操作とブレーキングに集中できるので、速く安全に走れます。
また、SPORTSやSPORTS PLUSにすると変速スピードも速くなり、パドルでシフトチェンジすると楽しいです。
しかし、操る楽しみがあるかと言うと、自分でクラッチを切り、回転数を合わせてシフトチェンジするMTには全く敵いません。
また、標準でパドルは装着されないので、スポーツステアリングホイールはPDKには必須です。
MTモードなのにレッドゾーン直前で自動にシフトアップすることもあれば、自分でシフトアップしないとレブに当たることがあり、この辺りは完全に運転手まかせにしてもらいたいですね。
また、エンジンブレーキはMTに比べるとやや弱く、まれに極低速時にギクシャクする場面や、SPORTS PLUSでシフトアップするとギヤが噛みあったときのショックが大きいなど、極めてスムーズなシフトチェンジを行うかというと違います。
ラグジュアリー的な使い方をする人には不満が出るでしょうが、このシフトショックがスポーツカーらしいダイレクト感を与え、MT乗りが乗り換えても不満がでない2ペダルの一つだと思います。
Caymanは絶対MTで乗りたいと思いますが、Boxsterはonとoffを使い分けて運転することが多いので、PDKがキャラクターに合っているのかなと思います。
おまけとして、左右のパドルを同時引きするとニュートラルになります。

・スポーツクロノパッケージ

ダッシュボードにクロノグラフが備わり、通常2種類の走行モードから3種類に、トランスミッションマウントをアクティブ制御する「ダイナミック・トランスミッションマウント」がセットになっています。
PDKの場合、エンジンマッピングだけでなくシフトスケジュールも変わり、ローンチコントロールも備わるので、必須アイテムだと思います。
またPSMは、SPORTSではリアが流れないコーナーであっても、SPORTS PLUSにするとリアが流れ出し限界まで自分でコントロールできるように制御が入りません。
この制御が本当に優秀で、走行モードを切り替えることで実際はリアが流れていたことに気づかされるくらい、自然な介入で違和感が無く、非常に良く出来ていると思います。
ダイナミック・トランスミッションマウントの効果は、正直良く分からないというのが印象で、プラシーボ効果なのか、走行感覚がややソリッドに感じる程度です。



Porscheはブランドやラグジュアリー性のみで購入すると、同価格帯のクルマと比べて内装などの質感の低さに満足できず、性能の一部も引き出せないので後悔するかもしれません。
今時、バイキセノンやオートエアコン、シートヒーターなど全てオプションですし、ウインカーなどのレバーの節度感は、最初へし折れるのではないかと思うほどです。
しかし、目に見えない「走る」部分については、しっかりコストをかけて妥協ない作り込みで、走る楽しさは非常に高く、一度乗ってしまうとPorscheの魅力にハマってしまいます。

BoxsterはクーペモデルのCaymanより安く、openで風を感じて走ることができ、closeではサーキット走行まで楽しめ、お買い得なクルマではないでしょうか。
また、下手に手を加えなくても純正で十分満足できる性能を持ち合わせているので、コストパフォーマンスも非常に高く魅力的な一台だと感じています。
Posted at 2013/10/20 20:45:02 | コメント(7) | トラックバック(0) | Boxster | 日記

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