西へ向かう高速道路での夜明けは太陽との追いかけっこだ。徐々に高ぶる気持ちのように朝焼けが行く手を染めていく。さァ、戦いの場は近いぞ!そんな感慨にふけっていると「やべっ、インター通り越しちゃった#%$!」エントリーリストに名前があるのに彼が居ない。「K門さん遅いっすね」隣り合わせたZCの方と心配する。「きっとギリギリに来て、着替えもしないで走るんじゃない?」「ははは!」そしたら、ほんとに予選開始直前にご到着。唯一予想と違ったのは運転席の「かも○選手」がすでにレーシングスーツ姿だったこと。「高速を運転しながら着替えたのかなァ?」ヤツならあり得る。去年と変わらない5秒台中盤で終わった予選。熟成の進んだZCの方々が3秒台を連発してる!!総合7番手からのスタートは厳しくなりそうな予感。なんとかしなきゃ。前後温間2.4前後で合わせていた内圧を、リヤだけ思い切って上げてみる。これはずっと前にkeiで走っていた頃のインチキセッティング。あとはスタート勝負だな。1コーナーからS字の混乱で4番手に浮上、トラブルで後退した1台を抜いて3番手を走る。「ありゃ、うまくいっちゃったのねぇ」喜んだのも束の間、激しく追い上げられてミラーには黄色いZCが大写し!「ひえ~今夜夢に見ちゃうよお、怖いよう」内圧変更が効いて予選タイムを上回るペースで逃げても全く離れない。(そりゃ予選、向こうは2秒は速いもんねぇ)インフィールドでは丁寧に、パッシングポイントの1コーナーでは絶対インを開けないブロックライン。なりふり構わず押さえ込む。ラップモニターでファイナルラップを確認して「ああ、このままいけば「か○ん」に次いでクラス2位だなァ」と邪念が入った1コーナー、ラインが中途半端になり白いZCの影がすかさずインから迫る!「むぐ~」でもその白いノーズがミラーに映ったものでない事に気づいたとき「あァ、やられた~」とあきらめました。「ズバッ、ズバッ」と2台のZCにインを刺されて、時代は進んでいるんだと実感。HTよりかなり重いZCで見事に立ち上がっていったお二人のドライバーを見送るしかありませんでした。結果はクラス4位。でもゴール後にみんなとワイワイ話が出来たし、爽やかな気分で帰途に着きました。自宅でトロフィーを出して去年の横に置いたら、「あれ、去年も4位だ」進歩しないのはおっさんレーサーだけのようで・・・。