4輪アライメント測定・調整
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最近、水平な路面での直進時のステアリングセンターのズレ(右に10分程度)や、走行中にチョコチョコと右に修正蛇を当てる様になり、アライメントの測定を実施してみました。
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左右前後輪の車軸センターを通る様に糸を張ります。
そして、前輪ホイルの前側及び後輪ホイルの後側の同じ径のカラーを挟みます。
※前後車輪の個別トー・スラスト角の測定。
キャンバーについては角度ゲージを使用して測定します。
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ステアリングを左右に調整しながら、前輪ホイル後側と糸の間隔を左右輪とも同じ数値になる様に合わせます。
この手順が完了後に後側ホイルの前側と糸の間隔を測ります。
この時、左右の後側ホイル前側と糸の間隔を測定比較して、ほぼ同数値でステアリングセンターが合っていればスラスト角が大体OKだと思います。
リアの左右差やステアリングセンターが大きく違う場合はどこかしらのトー角(キャンバー変化を含む)が狂ったと思われます。個別に各車輪のトー・キャンバーを測定していきます。ここで現状の数値と症状が理屈付けされると思いますので、前後交互にジャッキアップして馬の上に車軸を載せ1Gを掛けた状態で左右の数値差を小さくする様に希望の数値へ修正して行きます。
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1Gを掛けた状態でトー角、キャンバー角を相互に調整して希望の数値へ追い込んで行きます。
ポイントは馬に載せた車軸のガタ、撓みを如何に取りながら調整するかです。
写真はリアのトー角調整箇所です。
工具は固定ナット(手前)19ミリ 偏芯カム(奥)22ミリ。
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写真はリアのキャンバー角調整箇所。
固定ナット(手前)19ミリ 偏芯カム(奥)22ミリ。
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左後輪は―1.6°(1度36分)右後輪は―2.2°(2度12分)以上+方向への調整が出来ない為、左右―2.2°とします。それに合わせて左右トー角も左右同数値にします。イケヤフォーミュラーさんのメイプルA1ゲージが重宝します。
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タイヤを付けて1G掛けて車を数回、前後進させタイヤやブッシュのたわみをとって前後のトータルトー、キャンバー角を測り目標値になっていれば試運転です。
馬に車軸を載せ調整完了したのが上の写真のキャンバー角―2.2°です。で調整後タイヤを付けてジャッキを下ろし車を前後に動かしタイヤ・ブッシュのたわみを取って測定したキャンバー角がこの写真です。ほぼ誤差がないのでこの庭先アライメント調整がまんざらでないのが判ります。
もし目標値に数値がなっていなかったり、試運転での不具合や違和感があった場合は即運転を中止して再度最初からの測定、調整になります。
※平坦な直線な道路でステアリングが真っ直ぐに向き車体が直進すればOKです。ステアリングセンターが出ないからと安直にステアリングを外しスプラインの噛み合い位置を変える(タイロッドのネジの長さ大体同じ位の場合)のは良い方法(スラスト角がズレたまま)ではありません。
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調整については専門的な知識を有します。
ボルトの締め忘れや締め付けトルク不足でのボルトの緩み。調整不良による車輌の不具合や事故が懸念されます。
もし、自信がない場合は専門の業者さんでの調整をお勧めいたします。
もし、この整備手帳を参考にされ何らかの不具合や、事故が起きましても責任を負えませんので、あくまでも自己責任での作業をお願いします。
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