
皆様こんにちは。
昨日のお仕事です。
タイトル画像にもありますが、11月1日にWAKO'Sから新商品、「バリアスコートリキッド」が発売されました。
私のところでは「エシュロン」というブランドのコーティングをメインで施工しています(他にもやってます✨)。
このエシュロンはシロキサン系、バリアスコートリキッドはシラン系のコーティング剤で施工がしやすく…(-_-;)
あっ、えっと、むずかしい話は置いといて…。
ワコーズのバリアスコートリキッドが新発売、磨きコーティング施工をしている私としてはウズウズしてきます。
いつも、「後出しじゃんけんで必勝」のWAKO'Sですので、期待しちゃいます。
スプレータイプの「バリアスコート」はWAKO'S商品の中でも抜群に売れています。
数あるワックス、ポリマー、コート剤の中でも施工性の良さや艶、撥水性と耐久性はかなり高次元と思います。
そのバリアスコートの親分?として出てきたこのバリアスコートリキッド、気にならない訳がありません。
営業のOさん曰く、「4年の開発期間を経てできたんです」の言葉にも自信の現れがあります。
しかし、このバリアスコートリキッド、「業務用」なんです。
塗装面の磨きや肌調整、脱脂等の下処理が必要になります。
この下処理は、ポリッシャーを使い塗装面の研磨仕上げ、シリコンオフやIPA(工業アルコール)を使います。
そして、キレイになった塗装にバリアスコートリキッドを施工します。
では、なぜこの下処理が必要なのか。
別にやらなくても良いのですが…やらないと後悔します。
バリアスコートは数ヵ月で流れ落ちます。また、研磨剤(界面活性剤)が入っており、汚れを落としたり、艶を出したり水を弾いたりとバリアスコート1本で1度に色々なメインテナンスができるマルチなコート剤(それがウリ)です。
そもそも、バリアスコートリキッドは目的が違うのです。
同じバリアスコートなのでリキッドの方がエライとか長持ちするとかそういった比較をする物ではないのです。
塗装面の美観向上、保護・撥水だけのバリアスコートリキッド。その性能を最大限発揮するために下処理が必要になるのです。
さて、うんちくはこの辺までにしておいて(^^ゞ。
今回、人柱ならぬ車柱になって頂けるのはヴィヴィオ T-topさんです。平成5年生まれの23才、77000㌔走行です。
仕上がりの80%を決めると言っても過言ではない洗車と磨きから✨。
グリルやウォッシャーノズルなど外せる部品は取り外します。
そして、モール回りに付着したスケール(水垢や黒ずみ)を落としていきます。ここはポリッシャーで磨く事ができない部分もあるので、特殊な溶液を使い丁寧に落としていきます。
シングルアクション、ギアアクション、ダブルアクション、コンパウンドも数種類を使い分けて仕上げます。
モールやメッキパーツなどポリッシャーでダメージを与えてしまいそうな所はすべてマスキングしての作業です。
マスキングテープは長時間張り付けておくとゴムパーツを痛めたりすることがあるので、できるだけ施工部分の移動と共に張り付け、剥がしをしています。
タッチペンを塗った跡もあり、肌調整もしました。

こんな感じで研ぎ…

こうなります。
今回は、金額よりも仕上がりを優先にとのご依頼ですので、とことんスクラッチ傷を追い込みました。
もちろん、23年経過車で塗装補修歴もあるので考慮しながらです。磨くこと8時間。いやぁ、腕がぶるぶるしちゃいます。
強い光源と蛍光灯で確認しながらどんどん磨きあげ、プレスラインより下側はリフトアップしての作業で、ステップ回りまでキレイに仕上げます。
そして、脱脂洗車、コンパウンドの残り等をチェック。
モール回りやランプ回り、ドアノブなど水が垂れそうな所はエアーブローして水を追い出します。しつこいくらいエアーで飛ばします。
コーティング剤の塗り込み施工時にタラ~っと垂れてくるのはご法度ですので。
そしてここでやっと一息つける乾燥タイムです。
よーく乾かして、さらにエアーブローで最終確認。
ここまでで約10時間。もうヘロヘロにです。
さてp(^^)q✨
バリアスコートリキッドの塗り込みです。
今回初めて使う薬剤ですので、完全にマニュアル通りの施工をします。
ボンネットから塗り込みを始めましたが、1発目で…。

コーティング液、塗りすぎです。
塗り込み用のパッドがキットに入ってきます。
このパッド、フエルトパッドなのでコーティング液がメチャクチャ染み込む…。
施工マニュアル通りにパッドに染み込ませましたが、明らかに塗りすぎ…。パッドの改良か、施工マニュアルの変更が待たれます。以降は調節しながら塗り込みですね。
掠れやムラが出ないようにしっかり塗り込みを続けます。
乾燥タイムは指定時間が10~30分。なんてアバウトな…。できれば25℃の時に◯分10℃の時に◯分とかの表記が嬉しいですね。湿度も関係しますので、一概に決めない所も業務用といった所でしょうか。
ま、シラン系も施工した経験もありますので大体は心得ています。
半分ほど塗り込みが終わった所でオーナー様がお見えになりました。
本当は完成してからが良かったのですが…気になるのは当然の事ですよね。
そして…1台分の塗り込みが完了しました。
「気持ち悪いほどキレイ…」とお褒めの言葉を頂きながら、乾燥待ちになりました。
12時間程度は定着するまで夜露や結露、洗車は禁止です。
作業開始から12時間…(x_x)。
両腕がぷるぷるしちゃってます(*_*)。
そしてこの後ご一緒にラーメンを食べに繰り出しました✨。
麺を掴むお箸がぷるぷるしていたのはヒミツです(^^ゞ。
さて、仕上がりはいかに…。
塗り込み直後より乾燥したときの方がシマリが出ますので、楽しみであります。
また、薬剤は開封したら保存が効かないので…。
うまく塗り込めば軽自動車2台と言った所でしょうか。
塗り込みのペース配分を考えないと大型ミニバン等は不足するかもしれません。
仕上がりのフォトは本日の細かな仕上げが完了してからアップさせていただきますので、もう少しお待ち下さい(^^ゞ。