大門　圭介のブログ一覧

困ったものです。

皆様の身にも起こりうるトラブルです。長文ですがお付き合い頂けると
幸いです。

２０１９年３月下旬に妻が運転する車が煽り運転にあいました。
うちの車には後方向けのドライブレコーダーが装備してあります。
帰宅した妻と同乗していた娘が怖かったと何度も言っていたので、
どれほどのものかと思いレコーダーからＳＤカードを抜いてＰＣで再生
してみることに・・・。
状況は・・・。
片側1車線の道路から、片側二車線の道路へ走行中。
片側１車線部分の走行中の後方車両は水色の軽自動車。
こちらは車間を十分に取り普通に走行しています。



その後、片側二車線になります。
この先で当方車両は右折する為、第二通行帯を走行。
制限速度は７０キロ、前走車に続き、約７０キロで走行。
後方の水色の軽自動車、もう一台後の車両は第一通行帯で走行。
するとそのさらに後方の白い軽自動車が現れます（約１００ｍ離れている）



制限速度７０キロの道路を前走車に続き走行中、２５秒ほどでうちの車の
直後まで車間を詰めてきます。



一体何キロで走行して追い上げてきたのは置いといて、ここから煽りが
始まります。
車間距離は実に３メートル以下、右側によって威嚇しています。



この後、４分近くこの様な状況でぴったりくっつかれていました。
この道路は一般道です。高速道路ではありません。なので、走行車線、
追い越し車線といった区分ではなく、第一通行帯、第二通行帯と区分されます。
第一走行帯を走ることが基本ですが、一般道路の場合、右折、進路変更があり
必要とされる場合は第二走行帯を走り続けることは許されています。
妻は第一通行帯（左側）に車線変更しようと試みましたが、自車が安全に
侵入できるスペースがない事と前走車に追従して走行している事、さらには
その先にも等間隔で前走車がいる事、じきに来る右折に備えてこのまま
右側車線を走行したいと判断していました。

にもかかわらず後方の車は車間を異様に詰めて走行の上、ウインカーを点滅
させずに何度も進路変更をしている事も確認できます。

時折強引に左車線に割込み、左側より追い抜きをしようと試みます（違反行為）
その際、ウインカーを付けずいきなり車線変更するので周りの車も驚いて
急減速を強いられ、自動二輪は回避行動をとっています。



更にあろうことか、煽り運転をしている運転手は、走行中にも関わらず
自身のスマートフォンで妻の運転する車を撮影し始めました。

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ちょっと見辛いですが、左側に手を伸ばしスマートフォンを取り出し操作を
しています。
この状況は後席に乗る子供が自身の目で見て確認していました。
後の車、うちの車をスマホで撮影している！と。

この様な状況で煽られ続け、減速をすることもできず、大変怖い思いを
したと訴えました。

一応、交番に届け出をしましたが、門前払い同様な扱いでした。
どうも、一般社会では煽り運転や危険運転を追放して安全な交通社会を
目指しましょうとマスコミや関係団体が訴えていますが、実際に取り締まり
や検挙を行う警察との温度差は相当な開きがあると痛感しました。
今回はこの様な事態から家族や自身の安全をどう担保できるかを考えるため、
Ｃ県警の広報広聴課に問い合わせをしてみました。
すると担当の警察官Ｏさんが親身に状況を聞いてくださり、管轄する署に
連絡の上報告をいたします、との事でしばし待つことになりました。

待つこと１か月半、やっと管轄の署から連絡がありました。
正直、こんな案件放置プレイされるだろうと思っていました。

管轄所Ｉ所の担当の警察官Ｓさんからの報告をまとめると、
①車両ナンバーから所有者を特定、当日の運転手と接触できた
②運転手のスマートフォンにはうちの車を撮影した画像が残っていた
③前走車がちんたらちんたら走っていた。
④前走車が道を譲らなかった。違反しているのは前走車だ
⑤走行妨害をしているのは前走車なのになぜ検挙しないのか
⑥車間距離はそんなに詰めていない、相手の妄想、言いがかりだ
⑦自分は急いでいたんだ。その邪魔をしたんだ邪魔したやつが悪い
⑧追い越し車線をふさいだのは相手の車だ

と、の事でした。まったくもって意味不明な回答・・・。
警察官Ｓさんは、相手に対し、追い越し車線と走行車線が一般道には
存在しないので、通行区分違反には該当しないと説明するも、相手運転手は
全く聞く耳を持たず警察官Ｓさんに食って掛かる態度だったそうです。
そこで、警察官Ｓさんは私にドライブレコーダーの動画を確認したい
との事を言いました。私はもちろんＯＫ、すぐにＳＤカードとＵＳＢ
メモリーに煽り行為の前後が分かるよう約１０分ほどの動画を提供しました。
もちろん、うちの車が妨害走行や違反、迷惑行為等をしていないことを証明
する為でもありますし、必要であれば自宅を出るところから録画されている
ので、いつでもすべてを提出できることを伝えました。

そして、待つこと１週間。公式の回答を頂きました。
要約すると・・・。

①時速７０㌔、車間距離約３メートルは車間距離不保持には該当しない
②方向指示器は車線変更している最中にウインカーを付けているので
　結果的にウインカーを出しているから、違反にはならない。
③走行する車両を左側からの追い抜き行為は禁止されていいないので、
　左側からの追い抜きをしても構わない、違反ではない。
④運転手による走行中のスマートフォン操作、動画撮影は警察官の現認
　ではないので、取り締まることはできない。たとえドラレコに写って
　いても、運転手のスマホにその画像が残っていてもできない。
⑤速度違反については、警察が使用する指定を受けた機材で計測、
　地理状況や気候、測定条件が厳しく決められているので動画提供では
　どうすることもできない。
⑥たとえドラレコに煽り状況が写っていても、それを根拠に検挙や摘発は
　できない。まあ、事故が起きているならば、参考程度にドラレコ画像を
　見ることはあるが、今回のような場合は事故も起きていないので、ただの
　車間距離を詰めて、進路変更を頻繁に行っているだけ。
　事故じゃないので、どうすることもできない。

との、正式回答を頂きました。
どうでしょうか、皆さま。私、正直驚きました、
⑤に関しては理解できますが、①、②、③はどうでしょうか。
時速５０キロで走行の場合、15~20メートルの車間距離は必要と教わります。
それよりもはやい速度なのに、３メートルほどの車間距離でも違反には当たらないと警察官が公式なコメントとしておっしゃっております。

例えば、左折をするときにウインカーを点滅させずに曲がったとします。
曲がった先にパトカーを見つけて、慌ててウインカーを点滅させる。
これ、間違いなく違反、検挙ですよね。

申し訳ありませんが、私には理解不能な回答でした。
また、⑦に関してはただの自己中、急いでいるならどんな運転をしても構わない
自分の運転に文句をつけるな、と主張しています。これすらも容認です。
これが管轄するＩ警察署の公式な見解です。
私は、検挙してもらいたいわけでもなければ、謝罪してもらいたいわけでも
ありません。このような危険な運転をする人間がいることを理解して頂き、
この運転手に対し注意を促し、今後こう言った運転をしないように求めて
もらいたい、と、何度も申し上げているのですが、結論から言うと、この画像
にあるような運転は、アリ、ナシ、で言えば、アリで違反ではない。というのです。ただ、この様な運転はあなたはしないでください。と・・・。
そして相手運転手には何を言っても聞き入れてもらえないのですよ・・・。
これ、どういう意味なんでしょうか。
相手側の運転手にこの様な運転をしないで下さいと言わないのに、私には
この様な運転はしないで下さいって・・・。

煽り運転と感じるのは、人によって違いがあります。警察官が現認していない
場合は双方が都合の良いことを言い出すので収拾がつかない。
そこで、ドラレコが客観的事実としてあると思うのですが、これも意味ナシ。

そこで、改めて、Ｃ県警の交通部、道路交通法を詳しく説明して頂ける部署へ
電話をしてみました。
上記概要を説明の上、以下のことを聞いてみました。

①車間距離不保持が成立する要件
②合図不履行が成立する要件

この２点のみを聞いてみました。すると交通部の見解は・・・。

車間距離不保持

基本的に時速５０キロメートルで走行時に１５メートル以下の車間であり、
進路変更時や路面状況（上り坂等）で一時的に車間距離が詰まってしまう事を
除きます。また、故意に車間距離を詰める行為（後方車両が速度を上げて近づく）、車間距離が短いと判断するに足る状況にあるにもかかわらず、減速や
車間距離確保をしようとする行動がない場合に検挙の対象になる。

との回答でした。この状況の場合に車間距離不保持が成立するそうです。

合図不履行

車線変更をする３０メートル手前で合図開始、これが基本です。
今回のような進路変更の最中に合図を出しても、合図不履行になりますし
当然、車線変更ギリギリで合図を出してもＮＧ、検挙の対象になる。
参考までに、交差点の右左折を開始してからの合図を出しても、当然の
事ながら合図不履行になりますよ。

との回答でした。

ここで、どうしても不思議なことがあります。
Ｉ警察署のＳ警察官とＣ県警本部交通部のおっしゃることが正反対・・・。

このままＣ県警交通部の方と「危険性帯有者」の話へと進みます。

この様な危険な運転をしている、ドラレコでの動画も残っている状況を確認
しているＩ警察署が運転手と接触して話をしているのですが、相手側運転手は
反省するどころか、悪いことをしていない！との一点張り。これを警察が
容認しています。そして、どうしようもないと・・・。
私はこの様な運転を危険と感じていない、急いでいるから速度違反しても
構わない、自分の運転の邪魔をする奴は何をしても構わないと言い、自分の
運転を正当化し相手側に責任転嫁する考え方しか持たない人間、この
運転手こそが「危険性帯有者」ではないのでしょうか？
警察官の説明に聞く耳を持たないのですから、この時点で安全運転を励行する
意思がないと判断できるのではないですか？
なぜ、相手側のした違反行為を一生懸命擁護して、違反にしない、ならない
ような理由を付けて擁護するのでしょうか？。
相手側運転手に忖度しているのですか？
それとも反社会勢力の方なので、
怒らせないようにしているのですか？
それとも、違反が公になると困るような事でもあるのでしょうか？
最近は煽り運転に対して積極的に取り締まりや検挙をするよう通達が出て
おります。今は、私の話を一方的に聞いて頂いているだけですので、客観的
事実の確認は今すぐできないと思いますし、相手側の言い分もあると思います。
どうか、この動画をご覧いただき、公平公正な見解をお伺いさせて頂きたい
のです。
と、感情的にならずに丁寧にお話をいたしました。

すると、
Ｃ県警交通部として、この動画をＩ警察署から取り寄せて確認したいと思います
お話を聞く限りでは、違反に該当するであろう部分が多々ありますし、Ｉ警察署
が貴殿に報告した内容。判断にも不可解な部分や状況確認しなければならない所
が見受けられますので、今後はこちらでお調べをしてご連絡いたします。

とのお約束を頂きました。まだまだ先がありそうですが、
今後、進展がありましたら、報告させて頂きたく思います。

長文にお付き合いいただきありがとうございました。

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