
皆さんこんにちは。
さて、今日は友人のお車のLEDウインカーのお話です。
友人曰く。。。
右折レーンで3分くらい停車しているとハイフラになってしまうのだが?
とのご相談。
まあ、大体原因の想像はつきますが。。。
続いて、5000円位するキャンセラー内蔵にしたんだよ?。なんで?
と。。。
とりあえず、現車を確認しながら様子を見ます。
ウインカーを操作して。。。きちんと点滅しています。待つこと数分。
なりました、ハイフラ。。チカチカチカチカと。。。
とりあえずバルブの点検しようと思ったその瞬間!
あっち!!!あちちちち。。。。想像以上に熱い。。。
そりゃそうだ。キャンセラーが入ってるんだもん。
それにしてもこの温度。。。100℃超えてます。
まあ、白熱球も熱くなりますけどね。
ここでちょっと脱線します。
LED=省電力
これは間違いないです。しかし、ウインカーで使用する場合、たいていの車種は
設計したウインカーバルブに流れる電流値を見て点滅制御しています。
フラッシャーリレーはその役割をする部品です。
車種によってはBCM(ボディ制御モジュール)で行う車もありますが・・・。
LEDに変更することにより消費電力が減る=電流が余り流れない=電球切れと
判断してハイフラになります。
この為、市販されているハイフラ対策用抵抗(メタルクラッド抵抗)を取付けて
電球で消費される分の電力と同じ量の電流を抵抗で熱として放出させます。
なので、フラッシャーから見れば、
白熱電球が付いていると同じ(設計時の電流値)電力が消費されているので
ハイフラにならずにきちんと点滅する、のです。
なので、抵抗でハイフラ回避している=省電力にはなっていませんので
ご注意くださいね。
フラッシャーリレー交換で対策している場合はしっかりと省電力になってます。
ウインカーとして消費する電力量に関しては学生の頃習ったオームの法則で
ある程度計算で導けますので割愛させて頂きます。
しかし、これも注意が必要です。
21Wや27W等の電球の電流値を計算すると、確かに電流値は求められます。
が、が、ですよ?その表記されているワット数は定格電流時に消費される
電力量ですからね。。。計算値と実測値の違いや突入電流、配線での電圧降下
などを考慮して、単純計算では導き出すことは無理で危険なんですよ。。。
と、まあ、うるさい事を申しましたが、気を付けてください、ということです。
そしてこの装着されているLEDバルブも電子回路でキャンセラーが構築されている
様です。どのような形であれ、ある程度の電力を消費してフラッシャーが、
「電球ついてるね!」と思うように消費をしなければなりません。
と、なれば。。。それなりの熱を放出します。
先ほどのメタルクラッド抵抗による電力消費をした場合はこの抵抗が
発熱します。
ですので、このメタルクラッド抵抗を取り付ける際は放熱に十分ご注意下さい。
ウインカーは概ね1サイクル1秒での点滅、デューティ―比50%位ですので、
以下のテストとは条件が違いますが、
連続点灯した場合(した場合ですよ?)1分ほどで120℃を超えました。
どうやら130℃付近で保護回路が働き、点灯を中止するようです。
実車装着の時は数分でハイフラにはなるものの、15分程度では不点灯にはなりませんでした。しかし、ハザード点灯で30分待機、などのシチュエーションもありうるので。。。この辺まで考慮するのがよいのでは?と思います。
LEDは温度により発光の色味や光量が変化しますので、極力熱を持たせない
ように使うことが前提です。
抵抗によりLEDに流れる電流を(正確にはLEDバルブに)抵抗で消費させることにより、ハイフラ回避をしつつ
熱として電力を捨てている、LEDの性能を出すため、と言う事なんです。
じゃあ、なんで数分するとハイフラに?と思うのですが、半導体は熱を持つと
抵抗値が高く変化します。すると抵抗値が高くなる→電気が流れにくくなる→
電流値が減る→球切れと判断する→ハイフラになる
わけです。
このサイズの中にこれだけの熱量を何分間、何十分間もヒートシンク無しで
放出するのには無理がある。。。ということです。
そこで、フラッシャーを交換してしまえば一気に問題は解決します。
私もできるならフラッシャーで回避するほうが良いと思っています。
しかし残念ながら先般の通りフラッシャー交換ができない車種もあります。
今回も抵抗で回避すれば、今ここで直って帰れるよ?
とのことから抵抗にて回避、することになりました。
余談ですが、
このLEDてバルブの場合、8Vあたりを境に点灯しなくなります。
実用的な明るさは10.5v以上は必要でした。
抵抗にて対策をする場合はこの辺も考慮してくださいね。
そして、メタルクラッド抵抗は相当に熱を持ちます。
シッカリとステーに固定して周りに干渉しないよう配慮が必要です。
こんな感じで。。。
また、リード線も普通のビニール被覆コードは避けた方が無難です。
そして、フラッシャー交換対策、抵抗での対策、両方に言えることですが、
万が一LEDが不点灯になってもハイフラになりません!!
ここ、重要!!
LEDが不点灯になっても、抵抗で電流を消費していればウインカー回路は正常に作
動している、と判断していると言う事です。LEDバルブに交換している方は、メー
ター内の矢印ランプが点灯しているから、ハイフラになっていないから大丈夫!と過信することなくウインカーの点灯状況を目視で確認してくださいネ!
あ、社外のLEDテールランプに交換している方も是非チェックを!
長くなりましたが、
①LEDバルブを使用するときは十分理解した上で
②ハイフラ対策はしっかりと
③メタルクラッド抵抗は放熱対策を万全に
④運行前点検でしっかりと点滅状態を確認して
⑤時々でよいので数分程度では無く30分程度は動作状況を確認
ということでした(●´ω`●)
ウインカーついてるけど?と思っていても、もし不点灯だった場合は
事故を誘発しかねない危険な状況になります。
大切な愛車の為にも、絶対に事故を誘発することの無いようにしっかりと
チェックをして、カーライフを楽しみたいですね!
そういう私のZ12もLEDバルブにしています(^^)/