
皆様こんにちは。
凄ーい久しぶりの更新です(●´ω`●)
最近のキャンピングカーブームはすごいですね。
色々と工夫を凝らした仕様がたくさんありますね。
そんな中で、ご近所の方の200系ハイエースの点検依頼がありました。
①走行充電が何時間走ってもできない(20%くらいしか充電できない)
②車両バッテリーが上がってしまう(3~6か月程度)
という2点の点検から、色々なことへと発展しました。。。。
まず、基本構成の確認からです。
CTEK 走行充電器 D250
CTEK スマートパス 120
CTEK バッテリーセンス
LONG GREENPOWER CWP100-12N(1台)
1500W インバーター
メインバッテリー~300Aヒューズ~38sqケーブル~CTEK充電器~
100Aヒューズ~サブバッテリー
という組み合わせです。
オーナー様は、この仕様は施工店のおすすめで、
完全なシステムです。
メインバッテリーが上がってしまってもサブバッテリーから自動的に
電力がメインバッテリーに供給され、エンジン始動を可能にします。
スマートパスが付いていますので、サブバッテリーは急速充電されます
ので、サブバッテリーの充電は高速で行われます。
すべて自動ですので特別な操作は必要ないとても優れたシステムです
走行充電なので、アイドリングでは急速充電が行われないので、
走行している必要がある。
という説明を受けて、この仕様で依頼をして制作して頂いた、という事です。
なるほど、それでメインとサブバッテリーが38sqという極太配線で接続され
ているのか・・・。
んん・・・・このサブバッテリーの充電電流は30AMAXとなっているのに、
なんでまたこんな大電流充電可能なシステム(スマートパス)を構築?
それに・・・+側のケーブルは38sqなのにアースケーブルは14sqってどうよ?
なんて思いながら、とりあえず車両点検をしてみます。
暗電流点検からスタートです。
面白い。。。
エンジン停止中、ドアスイッチ配線を外して3分ほど経過後、暗電流の測定を
すると・・・。なんと、メインバッテリーとサブバッテリーが1秒サイクルで
お互いに充電し合っている。。。
何だこりゃ?。
そりゃあ、メインもサブも上がりますよねぇ。効率が100%であれば問題ない
ですが、そんなことはあり得ませんし。
そこで、サブバッテリーへ行くプラスケーブルを外すと、
想定内に収まりました。
そうなるとやはりCTEK充電器の動作に問題があると言う事ですので、お客様に報告を
しました。すると、
メインバッテリーとサブバッテリー共に上がってしまう度に取り付けをした
ショップにて点検してもらい、メインバッテリー交換をしていたそうです。
その時の説明は毎回、「CTEK充電器の誤動作なのでリセットをしました」
というものだったそうです。
うーん、原因追及をしないのはなぜなのかな。
そしてお客さんも「キャンピングカーはこんなもん」だと思ってたそうです。
そもそも、サブバッテリーシステムは走行用電源と切り離されていなければならないものなのに、メイン、サブのバッテリー共に上がってしまうなんて本末転倒。
そして、今どきの車両のオルタネーターは高出力化が進んでいますので20A程度の
電流をサブバッテリーに充電しても問題はまずない。
走らないと充電しない、っていうのもおかしな話。
そもそも、急速充電?っていう表現も違和感アリアリだし、充電電流30Amaxの
バッテリーに対して140A出力って、どうなんでしょうね。
もちろん、後のシステム発展でサブバッテリーを3本・4本と積む予定であれば
必要かもしれませんがそのようなことは考えていないと言う事ですし。
ここまで来るとさすがにオーナーさんががかわいそうです。
ま、何はともあれCTEK充電器とサブバッテリーのおさまるBOXを見てみました。
すご・・・。
ごちゃごちゃ。
イヤな予感が
はああああああ。
もうね。作った人でもわからくなるんじゃない?って感じ。
おまけにこの電圧計。
0.5Vほどズレちゃってますね。
お客様としては、
きちんとしたものにしてもらいたいので、お任せします。
という事ですので、
申し訳ありませんが誤動作が頻繁に起こる充電器を撤去して信頼性の高い
充電器に交換、配線の見直しを一気に行わせて頂きます。
次号へ続く・・・
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Posted at
2022/05/17 22:29:07