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大門 圭介のブログ一覧

2016年11月05日 イイね!

最悪なディーラーPart4

皆様こんにちは。

早いものでウチのセレナ編もPart4です。
昨夜は、日産の県内の本部から2人の方が見えました。
カスタマー相談室の室長と整備部門のトップ、整備課長です。

整備課長は、修理完了した納車直後の状態を確認して頂いた方です。この方も報告書を作成頂くときに現場からの聞き取りや確認にも携わって頂いております。

さて。
まずは修理の際の受け入れ・点検・診断方法の問題からです。
修理担当者の主任の整備スキルについて、日産側の現状の話です。

実際問題として、各ディーラー間での整備スキルのばらつきがあることは認識・危惧しており、さらには全体の整備スキルが低下しているのも感じている。
特に電子制御に関しては技術の進歩が早すぎて、ついていけてないと言わざるを得ない。
整備マニュアルを利用しているが、そのマニュアルを理解する所から始まる。しかし、理解する能力や乏しい。点滅と点灯を間違えたり、読むことがめんどくさいのか、速読してしまい重要な内容が頭の中に残らない。
マニュアルを見ながらではなく、パソコン上で見て適当に理解して現場で作業するため、実際に作業する時には忘れてしまう。
そしてこれはテックラインからの指示やアドバイスでも同じ事が言える。
しかし、自分のスキルを過信しているのか、指示通りにやるのがめんどくさいのか自分のやり方でやってしまう。このために本来メーカーが考える整備とは違ってしまいかけ離れた事になってしまう。そして、その間違いに気付かない。

また、お客様から申告して頂いた内容もフロントでしっかり確認しておらず、メモも取らない。正確に問診していないので、内容を正確に理解できるはずがない。すると、依頼を受けた工場長から現場への伝達も正確に内容を伝達できる訳がない。

すべての面で対応がなっていないと言う事が明らかです。

今回の担当者から今回の整備に対する考察と整備マニュアルを照らし合わせ、担当者の点検、診断、整備内容が妥当であったか等を検証した結果、やはり全てにおいて十分とは到底言えず、結論としてはマニュアルに従った診断をしていないことと結論に達しました。
診断内容が不確実なのは間違いありません。

との事でした。

私も同じ整備士として仕事をしております。
私は、点検方法や診断テスターの使い方をマニュアルで確認した事はほとんどありません。
それは、故障の診断を自分で考えながら行う。そして、システムを理解した上で理論的に不具合箇所を追い込み、消去法でさらに追い込んでいく。これは、マニュアルどうこうより普遍的な物だと思います(今のところは…)。
逆を言えば、マニュアルが100%正しく間違いなどは絶対に1つもないとは言い切れません(あってはこまりますが)。
もし、そのマニュアルのミスがあったとするならば、そのマニュアルのミスさえも見つけられなければならないと思います。しかし、現実はマニュアルがなければ点検診断もできない。マニュアルがあってもできない。
これじゃあ、直るわけがない。
また最近の車は家電の装備や軍事的(表現わるいですよね、すみません。)な装備が相当使われています。
確かに、自動車整備士が点検修理するにはちょっと分野が違いますよね。USBやらレーダー車間認識や…。
でも、それらのシステムについていかなきゃ一端の整備士になれない訳ですし…。
今、自動運転の開発が各社凌ぎを削っています。
超音波センサー、レーダーセンサー、ステレオカメラによる走行状況の解析…。
ここ数年でドラえもんが作った車みたいです。
そう、このドラえもんが作った…と言う所がポイントなんですよね。
今や車はGoogleも作ろうかな、アップルカーなんて話も。
今回のウチのセレナの不具合のADAS、先進運転支援システムの開発は日産などの自動車メーカー単独でしているものではありません。
いや、先進運転支援システム等は先を見ている他の企業が開発しているのです。
表向きは共同開発となりますが、事実上
「ウチの開発した先進運転支援システム、おたくの車に装着すれば売れるよー。いや、装着してないと売れないんじゃない?他社に負けるよー」って事なんですよね。
ですから、故障の診断などは開発メーカーからの技術資料の提供を受けなけらばならない。しかし、パテントの塊のようなシステムの詳細を教えてくれるはずもない。
そう、ディーラー等はブラックボックスとして扱い、ダメそうなら交換するしかないとなってしまうんでしょう。
自動車メーカーもディーラーもそんな現実と葛藤してるんだろうなと前から思っておりました。
昨今の診断を複雑にしている点の1つなのかなと感じます。

ま、理由はどうあれ、ディーラーたるものしっかりしてもらわないと困ります。
車を直せないってことになるなら車を売るだけにしてもらいたい。技術資料等は解放してきちんと診断、修理できる整備士のもとに修理ができるように協力するべきだと思う。
それができないなら、しっかりした整備士を育てるのが責務ではないでしょうか。
今回は、私が診断と点検した内容とデータを報告した所興味深くメモをしてもって帰りました。
本当はさ、こんなのはディーラーが調べていて当然なんですけどね。その当然・当たり前のことすらできないんですから…。

さて。

次はアルミホイールに付いてしまったキズとフロントガラスのスカウターカメラとレーンカメラブラケットについてです。

アルミホイールのキズについては、
納車前洗車の時、何となく気付いていたそうです。
しかし、ディーラーで付いたものかは分からないので報告や相談をしていなかった。
スカウターカメラの取り付け角度とカメラに付いているキズについては、一番最初の報告書で
「レーンカメラ交換時に向きを変えて戻さなかった」
とありましたが、先日の面談では、
「指一本触っていない。向きを変えることなんてしない」
と、報告書とは全く違うことを言い出した。そして、途中から
「触ったかも知れないが角度を変えたりはしていない」となり、
「作業中にほんの少し手が当たったり押したかもしれない」
となったのだが、結局は
「絶対に向きを変えたりキズを付けたりはしていない」
と断言した。この件については、

指摘直後の記憶が新しい時の聞き取りが正しいのではないかと考えていたそうです。改めて作業者と話した所、分からないと言ったそうです。しかし、
分からないと言うのは構わないが、ではなぜお客様には「指一本触っていない」と言い切ったのか?と問いただすと、沈黙して答えなかったそうです。

そして、フロントガラスのレーンカメラブラケットの剥離と接着剤を使用しての指定外の修理対応とごまかしについても沈黙して答えなかったそうです。
しかし、白い接着剤と口にした言葉やレーンカメラ交換の手順書を見ないで作業を行っている事から、やはり作業時にミスがあり間違えてしまったのではないかと言う結論に達したそうです。

そして、これらの事実から、誠心誠意もって修理をさせて頂きたいと申し出がありましたが、同じ工場での修理作業は無理と判断しました。
私としては、自分の車を破壊された上に接着剤で張り付けると言う事をされているので、車両の引き上げ、もしくは同等の車両と交換をしてもらいたいとの思いでしたが、お見えになった方々の話と別の工場で責任者指導のもとで修理をすると申し出がありましたので、そちらの方向で幕引きとなると思います。
ディーラーの本部には技術支援部と言う部署があり、このように難解な修理や高度な技術が必要な修理などを受ける特別な部署があったそうですが、今はそこの人材も不足している
事とそこまで精通したスタッフが居ないこと、そして、日産自動車の技術支援部門(テックライン)とダブる等の事から、今ではリコール等を担当する部署になっていますので…となんともさみしい回答でした。

来週にスケジュールを組んで修理をしてもらうことになりましたが、最終の判断はこの土日に考えたいと思っています。


さて。ディーラーでのこの対応。
私、本当に許せないですよ。
正直に話してほしかったって気持ちでいっぱいです。




Posted at 2016/11/05 15:59:35 | コメント(1) | トラックバック(0) | ウチのセレナについて。 | 日記

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