
皆様こんにちは。
私の所では油脂類・ケミカルはWAKO'Sさんの物をたくさん使用しております。
もちろん、正規取引店です(^^)/。
エンジンオイル・ATFやCVTオイルはもちろんケミカルも多用しています。
メカニックとして必須?ともいわれるラスペネやブレーキプロテクタ等、
定番の物から、フッ素オイルやバリアスコートリキッドなどマニアックなものまで
自分で使用してみて「これはいいね!」と思ったものを使い、お客様にも自信をもってお勧めしています。
とても優れたケミカルですが、使用方法は守って頂くようにしましょう、という
お話です。
先日のベントレーブルックランズですが、ボディとホイールのコーティングも
施工させて頂きました。
ホイール脱着の際に気が付いたことがありまして・・・。
ホイールボルトにガッツリとスレッドコンパウンドが塗布されています。
20本すべてに・・・。そして、当然ハブ側のネジ部分にも。。。
このスレッドコンパウンドは高熱にさらされるボルトのカジリ防止につかわれます。
エキマニとかタービン回り、マフラーのボルトなど。。。
当然、ボルトナットに使用されるものですが、実はホイールボルト、ナットには
使用しないでください、とメーカーのWAKO'Sからもアナウンスされています。
カジリ防止には有効では?と思う方も多いと思いますし、カジってしまわない
ように予防の為と思いたくなりますが、メーカーさんからの
アナウンスはお守り頂きたく思います。ホイールボルト・ナットへの使用を
禁止している理由として、
「規定トルクで締めていた場合でも接触面抵抗低下により締め付け時に
オーバートルクとなる可能性があり、ボルトの結合と開放を繰り返すことにより
ボルト・ナットの寿命を縮めてしまう(破断してしまう)可能性がある」
と言う事でした。
基本的には、ボルトのネジ部分ではなくテーパー座面部分についてしまうのも
危険ではないかな?とも思っております。
これも含みでのオーバートルクになる可能性、との説明だと思っております。
ちょっと脅しのように聞こえちゃうかもしれませんが、メーカーさんのコメント
はきちんとした理由があってのものです。
基本的にホイールボルト、ナット、ハブボルトが熱でカジってしまったりした
所は見たことがありません。と、いうか、カジるまでの高温にはなりません。
あ、ブレーキの引きずりやサイドブレーキ解除忘れの時などは別ですよ・・・。
インパクトで強引に締めこんだり、ピッチの違うボルト、ナットを使用したり
しなければ、ホイールボルトがカジってしまうなんてことにはなりません。
アルミ・デュラルミンナットなどを使用しているとカジリ易くはなりますが、
こちらもきちんと使用方法を守っていれば大丈夫でしょう。
ボルトナットに油分が付着するとその油分にほこりや砂など異物が付着します。
どんなネジでも同じですが、ネジ部分は異物などが付着しないように清潔に
保つことが基本です。ブラシなどで汚れを落とす程度で十分です。
軽い錆びがあるときはワイヤーブラシなどで錆を落とし、抵抗なくボルトナットが
噛み合うようになればOK、ひどい場合は交換が無難です。
どうしても・・・油分が欲しい!と思われる場合は、エンジンオイルをほんの
少しだけネジ部分のみに塗布しましょう。ほんとにチョットだけですよ。。。
この時も、指先に付けたオイルをなびる程度です。1滴でも多すぎるくらいです。
1滴で20本分、くらいの気持ちです('ω')。そして座面や他の部分に
絶対に付着しないように特に注意してくださいね。
塗り過ぎてしまうと、走行し回転した時の遠心力でとんでもなく周りに
飛び散ります。ミスト状に飛ぶとブレーキディスクに付着することもありますし、
ボルト穴からドラムブレーキ内部に入り込んでしまうとシューに染み込んで
しまう事も考えられます。
スタッドレスタイヤへの履き替えをご自分で、という方もおられると思います。
ご心配な時は整備工場さんやタイヤ屋さんなどに見て頂くと安心です。
緩んでしまうと怖い。。。と思う気持ちから締めすぎてしまう事もありますので
トルクレンチを正しく使用しましょう(^^)/
リムの内側までコーティングをしてほしいとのご依頼でしたので。。。
きっちり仕上げました(^^)。
ホイールボルト、ハブ側のスレッドコンパウンドをきれいに清掃して、
トルクレンチにてきっちりと締めこんで完成です。
20インチともなると本当に重いっ(゜.゜)デカいっ(゜.゜)。
あとね、MADE IN JAPANって刻印があるんだよ('ω')ノ。
FORGEDの刻印もあるし、型番の刻印から・・・きっと・・・
某世界的超一流有名ホイールメーカー製だろうなあ。富山県かな。。。
ナイショ。。。ナイショ。。。
フライングBということで、無事お客様のガレージに飛んで行かれました(^^♪