秘密基地の開拓に植木の整理をしていた時に、太枝切りラチェット式のハサミが”バチン!”と大きな音を立てて機能しなくなりました...
原因はラチェットが引っかかる部分のボルト(シャフト)部分がせん断応力によって破断していました。 →すごい力です。
調子に乗って太い枝を力任せに切っていたからかもしれません...
ハサミさんゴメンなさいです。
原因が分かったところで、修理とその対策ですが、ラチェットリンクの部分の生き残っているボルトを見てみると、せん断応力でギロチン変形しています。

結局は想定外の入力が原因というのは分かっていますが、さてどうしたものか...
実測してみると一般的な製作の公差で軸径がφ5.8でした。
M6のネジで相手側の穴は当然に一般作業者が組むのにφ6.2とか3とかが明いているはずなんで、軸径を若干太らせてガタを小さくすることにしました。
当然こんな公差のショルダーボルトは特注しかないので製作することにして、
規格品を調べてみるとNB屋バイテックさんで、規格はあるものの当然軸径はφ6のマイナス公差でNGでした。 しかもSUSボルトは1本目が飛び出る値段
2本買ったら、ハサミの新品が買えてしまいます。
新品買っても、同じ耐久性なんでボルトを特別自作にします。
SUSの一回り太いボルト(M8)を旋盤で掴んで、φ6.1に軸径を加工する、
こうすることで精度の良い軸部が出来ます。

次にM6ネジ部を生成するために今回はダイスを使用してネジ部を生成

一応目論見通りのネジが出来ました。

2か所必要なんですがついでなんで、1本余分に3本製作。

今回軸部分がリンクのプレートに正しく保持されていなく、ネジの切り上げにリンクプレートが掛かっているのも強度低下を招く原因なので、軸部がリンクプレート端面よりはみ出るくらいの絶妙な長さに製作して、飛び出した分はワッシャで調整という感じにしました。

最終仕上げは気持ちの問題ですが表面の荒れを慣らすためウエットブラストで仕上げ。 ちょっとはショットピーニング効果が出るかな~
これで来週の秘密基地開拓時に組み込んでみます。
Posted at 2025/06/16 09:53:23 | |
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