梅雨らしくない夏日が続く今日この頃、気温が高くなると気温が低い時に起こるトラブルとは別のトラブルが起きるのが機械設備、年式が古くなると顕著となります。
今回は、弊所設備のマシニングセンターを運用して業務で小銭を稼いでもらっていたところ、K東精機製の 主軸冷却のオイルクーラーが”ガチャガチャ♪♪”とにぎやかに異音を顕著に発し出しました。 ガチャガチャの音は、冷却コンプレッサのON・OFFを切り替える電磁開閉器の音なのですが、その昔のファミコンのボタン連打で有名なT橋名人を思わせる連打っぷり。
このままではうるさいのはもちろん、電磁開閉器が壊れるので、原因を調査...
まずは温調つまみで設定温度を変えると、電磁開閉器が動作しなくなるのかを
つまみを回して確認

結果、設置温度を変化させると冷却不要と機器が判断した場合は、コンプレッサは回らないから、恐らく温調つまみ部分のボリュームは正常。
ただ冷却が必要となった場合の設定閾値付近では電磁開閉器が猛烈にチャタリング(連打)しています。

回路としては、外気温と冷却油タンクの温度を2つのセンサー(サーミスタ)で比較しているだけなんで回路としてはとてもシンプル。
ボリュームは2つのセンサーへの温度差→抵抗差として差異を与えるためのものであると推測。
大したものは無いのでまずは分解して各部を確認...
ボリュームの可変には特に問題は無い


次に基板、まずは埃やミスト汚れを洗浄してハンダ割れや電気部品の損傷を
目視確認

特に高価な部品は使われていないので、古い電気機器不良アルアルの電解コンデンサーを確認

結局は7か所電解コンデンサーがあるんですけど、特に大きく容量抜けが発生している部分は無し。

折角電解コンデンサーを抜いたので、復帰時には手持ちより新品に交換実施

交換の後に機械に復元、1時間くらい主軸回転をかけて冷却状態を確認したんですけど状況再現性なし 直ったのかな??? しばらく様子見です。
結果としては電磁開閉器をON・OFF制御するための基盤上リレーの制御で接点ホールドする回路系の劣化なのかな...
Posted at 2023/06/21 07:01:29 | |
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