先日、友人のガレージへ訪問して、某T社のAE86のレストア作業を見学させてもらった。 自宅にショップみたいなガレージを所有する友人がうらやましい限り。
将来の計画のため、友人とは妻も同窓生のため、妻にも同行してもらい一緒にガレージを見学。 さて本題で、AE86の電動パワステ化に際して、パワステポンプからの配管が不要となり、リターンさせることが必要とのこと...
配管レイアウトを構築するも、配管フレアナットの規格が分からないとのことで、調査と最適案を検討依頼を受けました。
調査の結果、2個ある1個は M16×P1.5 もう一つはなぜかM17×P1.5と通常の規格に無いネジ規格... M16×P1.5は自動車では油圧センサーなどにも使用されている規格なんで問題ないですが、M17が問題というか、普通に配管で売っていない。
パワステレスになると、ステアリングラックの配管をリターンさせるに、ただポンプレスでUターンさせるだけなんですが、エレガントと軽量コンパクト化を両立にするにはどうするか...
ネットで見ると強引に取り付けているものを発見

これでは、ネジピッチが違うと思うんですが...ゴミが入らなければOKなレベルなのか? 配管は折れているし、奥側は斜めになってますね
ネジピッチが違うものを無理やり入れているんでしょうか?
今回のご提案としては、ネジ規格 M16×P1.5とM17×P1.5のフレアナットを旋盤で削り出して、配管が取りつくように管用ネジPT-1/4を立てて、ネジ変換ブッシュ形状とするものと、管用ネジを廃止して、フレアナットとして製作して配管をフレアツールでラッパ状にして曲げはベンダーでレイアウトする方法の2種を提案し、試作。
問題としては、M17×P1.5は規格があるにはあるみたいだけど、手持ちにネジ模範が無いから、旋盤で正確なオネジを作ることが出来ませんので、まずは預かった見本の純正配管でメネジ模範を端材で製作。
旋盤で試作したものに純正の配管が取りつくことを確認。
メネジ模範が出来たので、実際のフレアナットを製作
メネジ模範がスムーズに入ることを確認してOK

オネジを2個製作して、フレア形状に45度面取りしたものと内径に管用ネジを仕立てたものを製作して完成。
M16×P1.5は同様に旋盤で製作するのですが、ネジ模範を持っていたので、ササっと試作。
各二個ずつ、計4個製作しました。
預かった配管も最後にウエットブラストで洗浄しておきました。
友人のAE86もドンガラだったので、早く走る日が来るといいですね。
→妻が、車屋さんじゃないのに、自宅ガレージでで車のあんな姿を初めて見たと驚いていました。
Posted at 2023/02/13 07:43:39 | |
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