てつしのブログ一覧

懇意にしている自動車屋さんからのHELP依頼。
どうやらこの間のデスビの修理に関連したもののようで、ギヤ同士の芯間距離の誤差でバックラッシが無くなるのも要因の一つとのことで、問題を排除するため
指定部分を切削削除実施。
削る量はちょっとですが、横に置いて長いエンドミルで加工するのもありですが、ガスケットなどのことも考慮しフライス加工が良いかなと思って段取りを実施
加工面が高い位置にあるので、直角イケールを置いて側面にカバーを固定

一応、下面の基準面を置いた状態で固定し、上面の平行度を確認


段取固定が出来たら、サラッと切削して完了

確認にて良好で作業完了


削る時間より段取り時間の方が掛かりますね。　

センターキャップは横着をして手動で計測
これはキャップ自体は丸材から削り出せそう
問題は文字ですな

続いて文明の利器を使って採寸実施


将来的にこれを元に参考図面を起こす

φ400で厚み70mmくらい必要ですね　


よく見ると、5穴車は風車が10本あってボルト穴からリブが伸びていて、
4穴車は風車が8本で、同じようにボルト穴からリブが伸びていました。
AMGデザインの意匠を壊さずに、ボルト穴の増加に合わせて微妙にデザインを変えているのでした。　納得...

一通りウエットブラストで綺麗になったので、アウターリムを磨いてみる
旋盤にチャッキングして強くチャッキング出来ないのでセンターを押して
外れ止め

サンドペーパーで表面を軽く慣らして、ナイロンたわしで荒→仕上と番手を変えて磨く仕上げにコンパウンドをフェルトに付けて磨くと完成



続いて1本借用して将来野望のため採寸実施です

いつもながら懇意にさせてもらっております車屋さんからの依頼
デスビのシャフト端にあるカップリングのスプリングピンが折れたらしく、
激しく振動していたらしい。


特にスプリングピンが折れただけで、シャフトとカップリングには物理的な損傷は無い様子。

ピン穴を確認したらφ3.5ととても中途半端な直径。
規格を調べたらφ3.5というのが存在するので、そちらを手配する。
シャフトとカップリングの軸勘合が結構ユルユルのガバガバですが、相手部品との軸芯などを考慮し遊合勘合にしているものと思料
今回は物理的な損傷はピンのみなので、穴の周りのエッジを軽く修正して
せん断の力が掛かったときにピンに傷が付かないように配慮。

単純な構造の割りに、仰々しい作りとなっているのにびっくりしました。